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2019年05月28日
共同印刷(東京都文京区、藤森康彰社長)は、一般的な合成樹脂として各種用途に使われているポリ塩化ビニル(以下PVC)系ブリスターとヒートシール※でき、開封も容易な、「吸湿機能付きイージーピール蓋材」を開発した。 ※一定の加熱・加圧によってプラスチックフィルムを溶融接着させる方法 同社の湿気・アウトガス吸収フィルム「モイストキャッチ」は、乾燥剤を使わずにパッケージ内部を低湿度環境に保つことができるため、医薬品・電子部品・精密機器など、さまざまな業界の湿気、アウトガス対策に貢献してきた。 このたび開発した「吸湿機能付きイージーピール蓋材」は、モイストキャッチ上に特殊なイージーピール層を形成することで、ブリスター容器に使用されるPVC とのヒートシールを可能にした製品。蓋材がブリスター容器内の湿気を吸収することで、内容物を乾燥した状態で保護することができるうえ、従来の製造ラインでの充填も可能。また、イージーピール層の材料を工夫することで、密閉性を維持しつつ簡単に内容物を取り出すことを可能にし、“蓋材をめくって剥がす”イージーピール方式を実現した。 同開発品の使用により、医薬や医療・分析機器をはじめとするブリスター包装のパッケージへ、優れた吸収機能を簡単に付与できる。 今後、同社は、本開発品を拡販すると共に、高機能フィルムのラインアップ拡充と販売拡大に引き続き注力し、生活・産業資材系事業の発展に努める。 ≫ニュース全文を読む

2019年05月22日
大日本印刷(DNP、北島義斉社長)は、2枚の粘着テープを貼り合せることで硬化反応を起こして、金属やプラスチックなどの異なる素材を接着させる「DNP粘接着フィルム」の新タイプを開発した。 近年、自動車などにおいて、車体を軽量化させて環境負荷を軽減したいといったニーズが強まっており、従来の金属素材の一部を、プラスチックや炭素繊維などの素材で代替する事例が増えている。金属素材とプラスチックが接合された複合部材を得る方法として、金属素材に溶融したプラスチックを押し出して成形する方法や、金属素材とプラスチックを接着剤や粘着テープによって接着する方法が使用されている。その際に使う、2つの液体を配合する液状接着剤には、2つの液体を正確な割合で配合する必要があることや、反応が完了するまでに液ダレや液のはみ出しが起きるといった課題があった。また、粘着テープを使用する場合は、時間の経過によって変形することがあり(クリープ耐性が低い)、熱で機能が損なわれる(耐熱性が低い)といった課題もあった。 こうした課題に対してDNPは、2枚の粘着テープを貼り合せることで硬化反応を起こし、施工後に室温で約1日置くことで実用強度の接着力を発揮する「DNP粘接着フィルム」の新タイプを開発した。 【「DNP粘接着フィルム」の新タイプの概要】 〇異なる成分をコーティングした2枚の粘着テープを貼り合せることで硬化反応を起こし、異素材の接着作業を行った後、室温で約1日置くことで、実用強度の接着力を発揮する製品。 〇液体ではないため、液状接着剤使用時のような液ダレや液のはみ出しなどが発生しない。 〇2枚の粘着テープにはそれぞれ適切な量の成分が塗布されているため、貼り合わせるだけで最適な配合を行うことができる。液状接着剤で発生する配合の割合の管理や配合ミスを防止できる。 〇テープ状のため、部材の位置ズレなども抑制しやすく、作業効率が向上する。 〇プラスチックや炭素繊維と金属などの異素材を強固に接合することが可能。 〇強度と耐久性が要求される構造用接着剤としても使用可能なレベルの耐熱性やクリープ耐性(経時変化が少ない)、せん断への耐性(接着面の強接着力)を発揮する。 〇2枚の粘着テープは、ともに長期保管(23℃で6ヵ月)が可能。 【今後の展開】 DNPは、プラスチックや炭素繊維、繊維、金属、などの異素材を接合したいというニーズが高いモビリティ用部材、建築用部材、電子部品などに本製品を販売し、2022年度に年間で10億円の売上を目指す。 なお、5月22日(水)~24日(金)にパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展2019横浜」のDNPブースで、DNP粘接着フィルムを紹介する。 ≫ニュース全文を読む

2019年05月22日
大日本印刷(DNP、北島義斉社長)は、薄型・軽量で、かつ漏洩磁界を低減させることで、大電力伝送にも対応可能な電気自動車(EV)向けワイヤレス充電用のシート型コイルを開発した。 近年、世界的にEVへの移行が進むなか、非接触でEVに充電するワイヤレス技術が注目されている。ワイヤレス充電は、ケーブルを接続する必要がないため充電作業の簡便性が増すことや、自動運転との親和性も高く、早期普及が期待されている。 DNPでは、ワイヤレス充電システムのコア部材であるコイルを、長年培ってきたフォトリソグラフィ技術を活用して開発を進めている。今回新たに開発したシート型コイルは、一般的なリッツ線を用いたコイルと比較して、薄型・軽量で、かつ充電時の漏洩磁界を低減させ、大電力伝送にも対応している。 【DNPが開発したシート型コイルの特長】 ■薄型・軽量 DNPが開発したシート型コイルは、コイルシートとフェライトシートで構成され、送電(給電)側と受電側の両方のワイヤレス充電システムに対応している。 フェライトシートを含めたコイルは、厚さが最大で約3mm、重量は約1kg(SAE International*1が規定するJ2954 WPT2/Z2対応の受電コイルの場合)、一般的なリッツ線を用いた同仕様のフェライトを含めたコイルの厚さ約12mm、重量約4kg~(DNP調べ)と比べ、大幅な軽量・薄型化を実現している。 ■充電時の漏洩磁界を低減させ大電力を伝送 コイルパターンの最適化と高精細フォトリソグラフィ技術の応用により、コイルの外側に磁界が出にくい構造とすることで、充電時に人体やペースメーカーなどの機器への影響を及ぼす漏洩磁界を低減させて、大電力の伝送を可能にしている。 【今後の展開】 DNPは、今回開発したEV向けワイヤレス充電用のシート型コイルを、国内外の自動車メーカーや駐車場などのインフラ業界を中心に提供し、EVの普及が見込まれる2025年に、年間50億円の売上を目指す。 また、本コイル技術を応用・発展させて、将来の技術として各国で研究・開発が進められている走行中充電やドローン向けでの採用など、他用途にも展開していく。 なお、このシート型コイルを、5月22日(水)~24日(金)に、パシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展2019 横浜」のDNPブースで展示する。 *1 SAE(Society of Automotive Engineers) International :モビリティ分野の専門家約12.7万人を会員とする米国の非営利団体で、自動車や航空宇宙関連の標準規格の開発等を行っている。 ≫ニュース全文を読む

2019年05月21日
トッパン・フォームズ株式会社(以下トッパンフォームズ)は、配送物へのラベリング業務の自動化・省力化に貢献し、環境負荷を低減する「3 温度帯ライナーレスラベルソリューション」を開発した。 このたび開発したライナーレスラベルは、幅広い温度帯で利用可能なことに加え、裏面の剥離紙がないため廃棄物の削減が可能。これらの機能は、水を付けると粘着性が発現する再湿糊を採用することで実現している。また、同ラベルの自動貼り付けが可能な専用オートラベラーを用いることで、業務の自動化・省力化に貢献するソリューションとして提供していく。 【特長】 1. 作業効率を大幅に向上 ラベリング業務の自動化により、作業効率が大幅に向上。また、剥離紙がないため、ラベルの取り付け部を簡素化することができ、メンテナンスが容易になることやトラブル時も素早い復旧が可能になる。また作業中に廃棄物を撤去する手間も削減可能。 図:ラベラーへのラベルセットイメージ ライナーレスラベル 2. 廃棄物削減 剥離紙が不要な構造のため、従来の配送ラベルで発生する廃棄物を削減可能。100 万セットの利用で1.4 トンの廃棄物削減効果があり、処分費用の削減効果も期待できる(9 インチタイプの配送ラベル利用時の比較)。 3. 冷凍品対応 低温に強い糊を使用しており、常温からF1 級(-20℃から-30℃)の温度帯まで利用可能。また結露に強いため、伝票がはがれる(落伝)リスクを低減する。 【背景】 現在、EC 市場は拡大を続けており、それに伴う宅配便の取扱個数も増加の一途をたどっている。また、生鮮品や冷凍品など取扱品が多様化している。その一方で、物流業界では慢性的な人手不足が顕在化しており、高品質な輸送品質の維持のためには、IT の活用やオートメーション機器の導入などによる省力化や業務効率化が不可欠になっている。そして、同分野への積極的な投資が行われている。 【今後の展開】 トッパンフォームズは、物流業界や通販業界などを中心に「3 温度帯対応ライナーレスラベルソリューション」を拡販し、2020 年度に1 億円の売上を目指す。 また、「ライナーレスラベルソリューション」だけでなく各種帳票・ラベルなどのビジネスフォーム関連や電子通知などのデジタルソリューション、IC タグを中心としたIoT ソリューション、定温輸送ソリューションなど、幅広い分野のソリューションの提供により、お客の業務効率化を支援していく。 ■同ソリューションの詳細は以下のサイトおよび動画でもご覧いただける。 ・URL(TOPPAN FORMS ソリューションサイト) https://solutions.toppan-f.co.jp/solution/3763/ ≫ニュース全文を読む

2019年05月21日
大日本印刷(DNP)は、京都電子工業と共同で、熱中症の予防対策のため、熱中症指標計と連動して、外気の温度と、暑さ指数であるWBGT値*を電子ペーパー上に表示するモニタリングシステム「DNP電子ペーパー 熱中症注意喚起ボード」を開発しました。このシステムは、電池で駆動する省電力で、視認性に優れているため、日中の屋外での使用などに適している。5月22日に販売受付を開始する。 *WBGT(Wet Bulb Globe Temperature=湿球黒球温度)値 : 人体の熱バランスへの影響が大きい気温、湿度、輻射熱の3つによる「暑さ指数」。 地球温暖化による気温上昇などによって、国内でも熱中症が増加しており、特にスポーツやイベントの会場、教育機関や工事現場等の屋外で、熱中症への注意を喚起する情報を表示したいという需要が高まっている。現在、注意喚起等の情報表示用で販売されているLEDタイプの大型の表示器は、日中・屋外での視認性が低く、電源が確保しにくいといった課題があった。 こうした課題に対してDNPは、軽量で消費電力が少なく、乾電池での駆動が可能で、屋外でも高い表現力を有する「DNP電子ペーパー(E-ink方式)」を開発し、災害時の対応やイベント会場での利用などの可能性を探ってきた。また分析計の専門メーカーである京都電子工業は、スポーツ用や産業衛生用の熱中症指標計について、JIS規格適合品や公益財団法人日本スポーツ協会が推奨する製品を2017年から提供している。 今回、この両社の強みを掛け合わせて、日中の屋外での視認性が高く、乾電池で稼働する省電力の「DNP電子ペーパー 熱中症注意喚起ボード」を開発した。 【新たに開発した「DNP電子ペーパー 熱中症注意喚起ボード」について】 〇熱中症指標計と連動し、WBGT値と外気の温度等から、熱中症の危険度を電子ペーパーに表示する。 〇日中・屋外での視認性が高い電子ペーパーを使用することにより、離れた場所からでも危険度をすぐに認識することができる。 〇電池で駆動するため、電源が不要で、設置場所を選ばない。 〇熱中症指標計をIoT(モノのインターネット)無線ユニットと接続することで、WBGT値がクラウドサーバーに保存されるため、アプリ経由でスマートフォンやタブレット端末、パソコンなど、さまざまな端末で簡単に閲覧できるようになる(オプション機能)。 【システム仕様、価格など】 ■仕様 : B1サイズの電子ペーパー、スタンド(シルバーフレーム、約1300mm×778mm×480mm)、 熱中症指標計(有線タイプ)1本、転倒防止注水タンク(オプション)で構成 ■電源 : 本体用:コイン電池 8つ、熱中症指標計用:単4アルカリ乾電池 2本 ■税抜価格 : 1セット298,000円 ※別途オプションで、「熱中症指標計1本+三脚+IoT無線ユニットのセット」もある。 【今後の展開】 今後両社は、スポーツ施設やイベント企画会社などに向けて「DNP電子ペーパー 熱中症注意喚起ボード」を販売し、システム全体で2020年度に10億円の売上を見込む。 なお、2019年5月22日(水)~24日(金)に東京ビッグサイトで開催される「自治体総合フェア2019」のDNPブース(西3ホール L-52)にて、本モニタリングシステムを紹介する。 ≫ニュース全文を読む

2019年05月21日
大日本印刷(DNP、北島義斉社長)は、木目柄や幾何学柄などの高意匠加飾と、必要な時だけディスプレーや操作スイッチなどを表示できる光学性能を融合し、先進的なシームレスデザインを実現する次世代加飾パネルを開発した。自動車の車内空間などで活用ができる。 近年、自動車の内装は多機能化が進むことで、ディスプレー、操作スイッチ、計器などが増えてきている。その結果、これらの機器が煩雑に配置されることでデザイン性が損なわれてしまうという課題が生まれている。さらに、自動運転等の技術が進むことで車内は居住空間化し、快適性の観点から、よりデザイン性が求められると予想される。 このような背景の中で、DNPは、通常は意匠性の高い加飾パネルですが、必要に応じてディスプレーや操作スイッチなどを表示できる、快適空間を実現する次世代加飾パネルを開発した。加飾と表示機能を一体化することにより先進的なシームレスデザインを実現し、車内空間の新しいコンセプトを提供する。 【DNPの次世代加飾パネルの特長】 住宅建材や自動車内装で培ってきた加飾フィルム技術・ノウハウと、DNP独自の光学技術を組み合わせることで、加飾パネルに必要な時だけ鮮やかな映像を映し出すという、従来困難であった表現が可能となった。たとえば当該加飾パネルにタッチパネル機能を付与することでカーナビゲーションやスイッチなどを操作することもできる。 ■必要な時だけ各種情報を表示 ■鮮明な表示を実現     【今後の展開】 今後DNPは、今回開発した次世代加飾パネルを国内外の自動車メーカーに提供するとともに、自動車以外の住宅や商業施設など、建設業界や家電業界等にも展開し、2025年までに年間で50億円の売上を目指す。 なお、5月22日(水)~24日(金)にパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展2019横浜」のDNPブースで、今回開発した次世代加飾パネルを紹介する。 ≫ニュース全文を読む

2019年05月20日
大日本印刷(DNP、北島義斉社長)は、コンタクトセンターと店頭をビデオ通話でつなぎ、遠隔地のコンタクトセンターにいるコンシェルジュが店頭の販売員に代わって商品・サービスの説明を行うなど、接客をサポートすることにより、販売員不足という小売業界の課題の解決につなげる「DNP遠隔接客支援サービス」の提供を開始する。 近年、国内の労働人口の減少などによって、小売業界では人手不足が深刻な課題となっており、店舗で接客する販売員の雇用確保が難しくなっています。それにともない、店舗の省人化、無人化も進められているが、コストを抑えながらも接客の質を落とすことなく、顧客に商品・サービスの内容を詳しく伝え、販売や契約につなげたいという要望もあった。 こうした課題に対してDNPは、コンタクトセンターにいるコンシェルジュと複数の店舗に設置したタブレット端末をつなぎ、映像や音声を通じて、コンシェルジュが来店客にリアルタイムで対応する「DNP遠隔接客支援サービス」を開発した。 【DNP遠隔接客支援サービスの特長】 1.複数店舗同士でのビデオ通話が可能 コンタクトセンターにいるコンシェルジュは、各店舗のタブレット端末を通して、来店客の問い合わせに対応する。同サービスを導入することで、複数の店舗を同時につないだ、相互の接客支援も可能になる。来店客が多い店舗と少ない店舗の間で同サービスを活用して接客することで、業務負荷を平準化できるなど、少ない販売員でも多くの接客を行えるようになるため、コストの削減や商談の機会損失の防止にもつながる。 2.パワーポイントなどの資料をタブレット端末に表示しながら接客 コンシェルジュの映像・音声による説明に加え、商品・サービスの関連資料をタブレット端末に映し出すことができる。コンシェルジュはその資料に書き込みができるため、説明している部分や強調したいポイントなどを顧客に一目で伝えることができる。また、顧客が画面上の資料の興味や疑問などがある部分を長押しすると、コンシェルジュにその内容が伝わるため、より詳細な説明を受けることができる。 DNP遠隔接客支援サービスの店頭イメージ 3.さまざまな企業に対応できる専門人材やノウハウを保有 DNPは長年、小売業やメーカーの販売促進やコンタクトセンター等の幅広い業務を代行するBPO(Business Process Outsourcing)サービスを手掛けてきた。その実績と技術・ノウハウを活かし、遠隔地から接客するコンシェルジュに対する商品・サービスへの理解促進や説明スキルの育成、各種販促ツールの企画・制作や店舗開発などを一貫して提供することができる。これによって、従来は企業が行っていた販売員育成の負荷を軽減できるほか、高度な専門知識が必要な商品・サービスを発売する場合でも、販売員の知識習得の負荷を軽減することができる。 【価格】 初期費:230万円~、運用費:200万円~/月 *10店舗にビデオ通話システムを導入し、1商品に関して対応できるコンシェルジュ1名を設置した場合 【今後の展開について】 DNPは、顧客が購入を検討する際に詳細な説明が必要となる家電量販店や保険の取り扱い窓口、旅行代理店をはじめ、多くの小売・流通企業に本サービスを提供し、2023年までに17億円の売上を目指す。また、増加が続く訪日外国人に向けて、多言語対応機能も開発していく。 なお、DNPは、2019年5月22日(水)~5月24日(金)に東京ビッグサイト西3ホールで開催される「自治体総合フェア2019」のDNPブースL-52)で同サービスを紹介する。 ≫ニュース全文を読む

2019年05月17日
大日本印刷(DNP、北島義斉社長)は、通信用の高感度なアンテナとして使用する、線幅1ミクロン(µm=マイクロメートル=10-6メートル)の金属メッシュをフィルム形状にした「超微細金属メッシュ配線フィルム」を開発した。 透明なフィルムに配線を組み込んだ製品特性を活かして、次世代スマートフォンの表示画面にも貼付できるため、アンテナを機器内部に格納する必要がなくなり、機器の高機能化と小型化に対応する。 超微細金属メッシュ配線フィルム(拡大イメージ) スマートフォン等の通信機器でやり取りするデータ量の急速な拡大に対応するため、現行の通信システムである第4世代移動通信システム(4G)と比べて大容量のデータの送受信が可能な5Gの環境整備が進められている。この5Gに対応するスマートフォンは、2020年の商用化を目指して世界各国で開発されており、小型化と高機能化が同時に求められる機内で、さらに5G対応のアンテナを格納するスペース確保が難しいという課題があった。 こうした課題に対してDNPは、長年培ってきたフォトリソグラフィ技術を活用して、スマートフォンの内部ではなく、ディスプレーに貼付しても、画面の見え方を損なわずに、アンテナとして機能する透明な超微細配線フィルムを開発した。 【開発した超微細金属メッシュ配線フィルムの概要】 今回DNPが開発した超微細金属メッシュ配線フィルムは、現行のスマートフォンのアンテナと同等レベルの性能を実現する。 基材となるフィルム上に金属(銅)の超微細パターンを形成しており、線幅を縦横各1μm(100μmピッチメッシュ)以下とすることで、目視では確認できないため、スマートフォン画面の視認性を損なわない。 また、銅は他の金属に比べてシート抵抗が低いことから、超微細な線幅(1μm)でも、アンテナに適したシート抵抗(2Ω/□)を実現している。 【今後の展開】 DNPは、この超微細金属メッシュ配線フィルムをスマートフォンメーカーなどに提供していく計画。 なお、5月14日~16日にアメリカのサンノゼで開催されているディスプレーの学会「SID 2019」のDNPブースで、今回開発した超微細金属メッシュ配線フィルムを紹介している。 ≫ニュース全文を読む

2019年05月16日
大日本印刷(DNP、:北島義斉社長)は、低い反射率と優れた耐擦傷性を両立した反射防止(LR:Low Reflection)フィルムを開発した。 DNPの従来品(右)と比較して、新製品(左)は、文字が映り込んでいないことがわかる。 また、新製品(左)では、矢印部に傷の発生がないことがわかる。 反射防止フィルムは、テレビやデジタルサイネージ、カーナビゲーションやパソコン等のディスプレーの最表面に用いて、照明や外光の映り込みや眩しさを抑えて、画面を見やすくさせる光学フィルム。近年、人が指で直接ディスプレーに触れて操作するタッチパネルとしての利用が増えており、また、画面の拭き取りなどによって擦り切れて傷が付くこともあり、その改善策が求められていた。しかし、その耐擦傷性は、光が映り込まないようにフィルムの反射率を低くすることによって悪化してしまうという課題があった。 今回DNPは、フィルムにコーティングする材料を新たに開発するとともに、生産プロセスを見直すことによって、DNP製の従来の反射防止フィルムと比べて、より低い反射率と優れた耐擦傷性を両立させた反射防止フィルムを開発した。 【同製品の特長】 同製品は、従来の反射防止フィルムでは利用が難しかったタッチ機能付ディスプレーをはじめとする、さまざまな用途に広く展開できる。 ■低反射率と高耐擦傷性を両立 〇開発品の反射率は0.3%で、耐擦傷性はスチールウール試験*で1,500gを達成している。   *スチールウールを用いて、それぞれの荷重にて10往復擦り、傷の有無を判定する試験。 〇従来品では、反射率が1.0%で耐擦傷性は700gであったことから、「耐擦傷性/反射率」において約7倍もの大きな改善を達成した。(1,500g/0.3%:700g/1.0%) ■その他の特長 〇防汚性と埃付着防止性が高く、指紋などの汚れが付きにくく、拭き取りやすいため、画面をクリーンな状態に保ち続けやすくなる。 〇フィルムから光が自然な色で反射するため、違和感のある色として気になることが少なくなる。また、視野角も広く、横からの視認性にも優れている。 〇アルカリ性の液体などへの耐性も高い製品。 【今後の展開】 DNPは、今回開発した反射防止フィルムを2020年に発売する予定です。ディスプレーメーカーや車載システムメーカーなどに提供し、2022年度に年間で20億円の売上を目指し。 なお、5月14日~16日にアメリカのサンノゼで行われるディスプレーの学会「SID2019」のDNPブースで同フィルムなどを紹介している。 ≫ニュース全文を読む

2019年05月15日
大日本印刷(DNP、北島義斉社長)は、透明度が高く、奥の背景が見通せる「透明スクリーン」と、電圧のオン/オフで明暗を瞬時に切り替えて、透過する光をコントロールする「調光フィルム」を一体化し、明るい空間でもクリアな映像が表示でき、AR(Augmented Reality:拡張現実)の演出も可能な透明スクリーンの新製品「Smart Display Window」を開発した。 【「Smart Display Window」開発の背景】 近年、空間演出やバーチャルキャラクター等で透明スクリーンのニーズは高まりつつあります。しかし、透明スクリーンだけでは、背景が明るい場合はスクリーンの画像と背景が重なってしまい充分な画質が得られないとうい課題があった。 このような課題に対し、今回DNPは、高透明で高輝度なDNPの透明スクリーンに、遮光と透明のレンジの広いDNPの調光フィルムを組み合わせることで、明るい背景でもクリアな画像が表示でき、透明性を活かして背景と重ね合わせることでAR演出が可能な「Smart Display Window」を開発した。 【「Smart Display Window」の特長】 •明るい背景でもクリアな映像表示が可能。 •電気で駆動する調光フィルムは、電源のオン/オフで瞬時に光の透過度合いを切り替えることができます。光を透過させる場合は、スクリーンの背景にある景色が見えますが、遮光に切り替えた場合は、背景が見えなくなり、スクリーンに投影する映像がくっきりと見えるようになる。こうした機能を活かすことで、背景として見える実際の空間と、CGや説明用のテキスト、動画や静止画などを組み合わせて、ARの演出を施したさまざまなコンテンツを表示することができる。 •ニーズにあわせて、複数の透明スクリーンをタイル状につなぎ合わせる「タイリング」を行い、大型化することも可能。 【今後の展開】 今後DNPは、プロジェクターメーカーとの協業などによって、今回開発した「Smart Display Window」を販売していく予定。 なお、5月14日~16日にアメリカのサンノゼで開催されているディスプレーの学会「SID 2019」のDNPブースで、Smart Display Windowを紹介している。 ≫ニュース全文を読む