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2017年10月20日
大日本印刷(DNP、北島義俊社長)は、金融機関の口座番号とマイナンバーとの紐付け業務を支援するとともに、口座開設時に必要な本人確認業務を効率化し、公的身分証の真贋判定も同時に行うことができる「DNP本人確認マルチカードスキャナ(MCS-DS)」を開発した。2018年春より販売する。 DNPはこれまで口座開設時に、申込者の本人確認を必要とする金融機関などの企業に、運転免許証など公的身分証の真贋判定および本人確認業務を行う「DNP本人確認マルチカードスキャナ」を2010年より提供してきた。 一方、2016年10月の改正犯罪収益移転防止法の施行により、金融機関を中心に本人確認の厳格化が求められている。また、改正マイナンバー法の施行により2018年1月から金融機関の口座番号と個人番号の紐付けが任意で始まるなど、金融機関の窓口業務の負荷が高まることが予想される。 今回DNPは、マイナンバーカードと口座番号の紐付け業務を支援するなど、新たに機能を追加した「DNP本人確認マルチカードスキャナ(MCS-DS)」を提供することで、業務効率の改善に貢献する。 【製品の特長】 ・ 同製品の制御アプリケーション上で、金融機関の口座番号を入力することによりマイナンバーとの紐付け業務を支援する。また、紐付け後は、CSVデータや本人確認記録票への出力も可能。 ・ SAM(※)を搭載し、顧客データを暗号化することで、セキュリティを強化した。(オプション) ・ 銀行でのロビー運用、渉外運用を考慮し、Wi-Fi機能も搭載可能。(オプション) ・ 従来機と比較し、約1/3にサイズダウンした。 ・ 本人確認書類から抽出したデータを自動的に反映することで簡単に帳票が作成できる。 ※SAM:Secure Application Moduleの略で、セキュアICチップに、データ暗号化、認証、機密情報保護等のアプリケーションを搭載したモジュール。 【製品仕様】 名称:DNP本人確認マルチカードスキャナ(MCS-DS) 寸法 :W110×D145×H50(mm)(突起物除く) 重量:約720g(ACアダプタ除く) インターフェース:USB 2.0 High Speed、Wi-Fi IEEE802.11 a/b/g/n 準拠 対応カード: 運転免許証、マイナンバーカード、通知カード、在留カード、 特別永住者証明書、住民基本台帳カード、運転経歴証明書 対象OS: Windows7(32bit)、Windows10(64bit)※Windows7(64bit)は近日対応予定 【今後の取り組み】 DNPは、金融機関をはじめ、本人確認業務を必要とする企業や団体などに向けて同製品を販売し、2020年度までに約5億円の売上を目指す。 ≫ニュース全文を読む

2017年10月19日
凸版印刷(東京都千代田区、金子眞吾社長)は、キーホルダーやリストバンドなどに搭載できる小型FeliCaの新製品「SMARTICS-mFeⅡ(スマーティックス・エムエフイーツー)」を開発した。電子マネーや地域ポイント、社員証や学生証などセキュリティ領域におけるID管理などでの利用を想定し、2017年10月下旬から販売を開始する。  「SMARTICS-mFeⅡ」は、ソニー(東京都港区、代表取締役社長兼CEO:平井一夫氏)が開発した、非接触IC技術「FeliCaスタンダード」に対応した基盤モジュール「RC-S111」を、業界に先駆けて製品化した。形状を従来の円形状から四角形状に変更し、厚みを約40%削減したことで生産性が向上、企業ロゴやキャラクターなどをモチーフにしたFeliCaなど、形状デザインの自由度も向上した。また、すぐに導入したい企業向けには、キーホルダーとリストバンド形状の汎用製品も用意。ニーズに合わせた製品の提供が可能。  なお同製品は、2017年10月26日(木)から10月27日(金)に開催される「FIT2017(金融国際情報技術展)」(会場:東京国際フォーラム)のトッパンブースで紹介する。  流通業界や商業施設などにおいて、顧客サービス向上の観点から、オリジナル電子マネーカードやポイントカードなど、FeliCa機能を持つカードの導入が拡大しているまた健康増進や地域活性化の観点から、自治体による住民サービスとしてのポイント活用にも注目が集まっている。  凸版印刷は従来、電子マネーカードや、社員証・学生証などのIDカードはもちろん、丸型トークンやリストバンドなどさまざまな形状の非接触IC媒体を提供している。  凸版印刷は今回、小型FeliCaの新製品「SMARTICS-mFeⅡ(スマーティックス・エムエフイーツー)」を開発。これまで培った非接触IC分野でのノウハウ・技術を活用し、その適用範囲を拡大した。 ■ 「SMARTICS-mFeⅡ」の特長 ・小型のため小さなアイテムへの利用が可能 従来と比較して小型のため、キャラクター形状の電子マネーやリストバンド、キーホルダーなど小さなアイテムへの加工も容易。また防水性があり、屋外での使用も可能。 ・認定取得済みのため導入負荷を軽減 「FeliCa RF性能検定」を取得済みのため、導入までの期間を短縮できる ・FeliCaスタンダードに対応 電子マネーカードや会員カード、IDカードとして国内でのデファクトスタンダードを確立している「FeliCaスタンダード」に対応しているため、各種電子マネー、IDカード、ポイントカードを搭載可能。既存の「FeliCaスタンダード」カードを利用したシステムをそのまま利用することもできる ・汎用的なリストバンド・キーホルダー形状をラインアップ オリジナル形状はもちろん、導入しやすい汎用的な形状のリストバンド・キーホルダーをラインアップ。ロゴやデザインの印刷を施すことで、形状検討を行うことなく手軽に導入が可能。 ■ 価格 500円/枚~ (※10万個製造時。仕様により異なる。また、FeliCa発行費用は別途。) ■ 今後の目標  凸版印刷は本製品を、電子マネーや会員証、ポイントカード、IDカードなどでの利用に向けて拡販。2020年に約10億円の売上を目指す。 ≫ニュース全文を読む

2017年10月19日
大日本印刷(DNP、北島義俊社長)は、「位置情報に特化したIoTプラットフォーム」を活用し、自治体や企業が実施する観光や特産物のPRなどのイベントの活性化に向けて、参加者への情報発信や参加者の動線分析を手軽に行えるサービス を開発し、2018年1月から提供する。 同サービスは、東京都渋谷区で10月に開催される「超渋谷展/SUPER SHIBUYA EXPO」の音楽イベントと、11月に開催されるダイバーシティイベント「DDSS:DIVE DIVERSITY SUMMIT SHIBUYA 2017」で先行導入される。 近年、地域活性化施策としてさまざまなイベントが開催され、その数は全国で年間2万件以上と言われている。しかし、運用する人手が不足して開催が困難となるイベントのほか、集客に苦労するイベントなど、すべてが活性化されているとは言えない状況だ。 イベントを活性化させて成功に導きたいという課題に対してDNPは、参加者の位置情報を取得できる機器として低照度の照明光で動作し電池交換の不要な「DNPソーラービーコン」と、スマートフォンを使用して、イベント会場と連動した各種情報の提供や参加者の動線分析を手軽にできるサービスを開発した。位置情報サービスに必要なプログラムをパッケージ化して、クラウド環境で提供する。 ■主な機能 ①情報を配信しイベントエリア内での相互送客 ②参加者の動線を取得 ③セミナーの電子アンケートを実施 ■先行導入概要 「超渋谷展/SUPER SHIBUYA EXPO」の一環として実施される音楽イベント「Shibuya Music Scramble 2017」および「DDSS: DIVE DIVERSITY SUMMIT SHIBUYA 2017」では、DNPソーラービーコンを利用して特定した参加者の現在位置に応じて、下記のサービスを行う。 1.イベントのタイムテーブルや内容紹介等の情報を参加者に配信する。 2配信ログをサーバーに蓄積して分析することで、イベント中に参加者の利用ルートを解明して、主催者に提供する。 ※個人を特定するものではありません。 3.カンファレンス・セミナーでは、参加者に対して電子アンケートを実施し、反応などを分析する。また、イベント後の参加者へのフォローアップとして関連書籍の情報を提供する。 ※「Shibuya Music Scramble 2017」では、GoogleのEddystone-URLの機能を活用し、アプリを介さずにDNPソーラービーコンからスマートフォンへイベントのウェブサイトやアプリのダウンロードページのURLを直接配信する。 「DDSS: DIVE DIVERSITY SUMMIT SHIBUYA 2017」では、渋谷区観光協会公認アプリを併用する。 【想定されるサービス導入の効果】 1. 参加者は、イベント関連情報を適切な場所で、適切なタイミングで受け取ることができる。また、イベントのスケジュールを見逃しにくくなるため、集客効果も期待でき、主催者が拡声器やチラシなどで集客する業務負担の軽減にもつながる。 2. 参加者は興味・関心が高まっているイベント直後に、関連書籍などの情報(honto利用)を提供することで、イベントのテーマに関する知識を深めることができる。 3.主催者は閲覧ログの分析などによって、参加者の動線や興味・関心の傾向などを把握できるため、会期中の追加施策や次回に向けた改善策などの検討につなげることができる。 【今後の展開について】 DNPは同サービスを観光や特産物のPRイベント、グルメやスポーツ関連のイベント、花火大会や縁日などの祭事、体験型イベント、伝統芸能の鑑賞、講演会・シンポジウム、フリーマーケットなど、さまざまなイベントを主催する企業・自治体・団体に提供し機器やシステム、イベントの支援等も含めて、2020年までに5億円の売上を目指す。 ≫ニュース全文を読む

2017年10月06日
大日本印刷(DNP、北島義俊社長)は、ペットボトル飲料などの無菌充填システムにおいて、商品切り替えの際に充填作業の前処理として行う、機器の殺菌工程の時間を最大1/2に短縮する制御ソフトウエアを開発した。 機器の殺菌時間を短縮することで、ペットボトル飲料の生産効率の向上と、CO2の排出量削減による環境負荷の低減を実現する。 近年、生活者の嗜好が多様化するなか、飲料市場においても多品種少量生産が求められるようになっている。そのため、1台の無菌充填システムで生産する商品アイテム数が増加し、充填する商品を切り替える頻度が高まっており、その際に前処理として行う、飲料の殺菌等を行う液処理機器や充填機器の洗浄~殺菌の工程の時間短縮が求められていた。 今回DNPは、このニーズに応えて、充填システムの機器殺菌時間を従来の約半分に短縮する制御ソフトウエアを開発した。 ペットボトルに飲料を充填 無菌充填システム全景 【新たに開発した制御ソフトウエアの概要】 〔従来〕 これまで無菌充填システムの機器を殺菌する際は、蒸気や熱水で飲料タンクや配送管を加熱して、液処理機器や充填機器内の10~20ヶ所に設置した全ての温度計の値が130℃になってから30分間、温度を維持した状態で殺菌を行っていた。そのため、殺菌の開始から、機器が常温に戻って飲料の充填を開始するまでには約1時間かかっていた。     ↓ 〔制御ソフトウエアによる効果など〕 ○DNPは、45年以上にわたる無菌充填システムの開発・販売を通じて培った最先端の技術・ノウハウを活用して、従来と同等の殺菌効果が得られる条件を設定し、殺菌時間を最大50%短縮する制御ソフトウエアを開発した。同ソフトウエアの導入により、従来1時間ほどかかっていた殺菌時間を約30分間に短縮し、大幅な生産性の向上を実現する。例えば、切り替え作業を年間300回行っている工場では、約150時間を年間で短縮することが可能。また、時間短縮によって、殺菌処理の際に発生する熱エネルギーやCO2の排出量も削減されるため、環境負荷の低減につながる。 ○同ソフトウエアは、ペットボトル飲料や紙容器、パウチ包装やポーションパックなど、全ての無菌充填システムに対応している。無菌充填システムのユーザー企業向けに販売する。 ○同ソフトウエアや関連する技術については、複数の特許を国内(7件)と海外(米国・中国で各1件)で取得している。 【今後の展開】 DNPは同ソフトを、食品や飲料メーカーなどの無菌充填システムを保有する企業や、今後導入を予定している企業に向けて販売し、2022年までに年間20億円の売上を目指す。 ≫ニュース全文を読む

2017年09月27日
凸版印刷(東京都千代田区、金子眞吾社長)は、現代美術家池田学氏の絵画作品「誕生」の高精細デジタルアーカイブデータを用いて制作した、アート作品を細部まで鑑賞できるスマートフォン向け高精細アート観賞アプリと、作者である池田学氏によるセミナーを組み合わせ、新たなアート鑑賞手法を開発した。  同手法は、2017年9月28日(木)に開催するセミナー「池田学『誕生』のすべて ~高精細データで絵画に潜り込む~」で公開する。  「誕生」は、池田氏の作品の中でも最大サイズとなる3×4メートルの作品で、丸ペンを使用した独自の細密技法で、構想2年、制作3年3ヶ月をかけて完成した。満開の花々が咲き誇る大木が中心に見えるこの作品の細部に目を向けると、異なる風景やさまざまな物語が緻密に描かれている。今回、凸版印刷が開発した文化財専用大型オルソスキャナーを用いて、絵画作品「誕生」を高精細デジタルアーカイブ化。約30億画素の超高精細アーカイブデータの解像度を落とすことなく、そのままアプリに活用することで、スマートフォンの画面上で実物サイズまで拡大することができ、描かれた線1本1本まで鑑賞することが可能となった。  同セミナーでは、池田氏本人がスクリーン上の作品を拡大しながら細部まで解説する。さらに、参加者自身も高精細アート鑑賞アプリをスマートフォンにダウンロードし参加することで、手元のスマートフォンで緻密に描かれた作品の細部を鑑賞できます。作家本人による解説を聞きながら、作品に描かれた線1本1本まで自由に鑑賞することで、作品の世界をより深く理解できる。  凸版印刷は今後も、現代美術作家を中心とした、新たなアート鑑賞体験の創出を推進していく。 ■高精細アート鑑賞アプリ『Hi-Res ART:池田学「誕生」のすべて』について  池田学氏の絵画作品「誕生」高精細デジタルアーカイブデータを、そのままの品質で鑑賞できるスマートフォン端末向けアプリ。好きな箇所を実物以上の大きさに拡大することのできるビューアの他、池田氏の制作日記やこのアプリを用いて開催されたトークイベントの収録動画、作家インタビュー動画もコンテンツとして搭載されており、ビューア機能と合わせて多角的な絵画鑑賞体験を提供する。 コンテンツメニュー: ① 「誕生」高精細ビューア ②  池田学トークイベント・インタビュー収録映像 ※2017年12月公開予定 1. VR Visionary Talk「池田学『誕生』のすべて」 2. 特別講義「『誕生』が誕生するまで」 3. 池田学スペシャルインタビュー ③ 「誕生」制作記 ※2017年12月公開予定 対応機種:Android OS4.4~/iPhone・iPad iOS9~(2017年10月配信開始予定) 言語: 日本語/英語2ヶ国語対応 料金: 無料(アプリ内課金有り) 監修: ミヅマアートギャラリー 企画・制作・販売: 凸版印刷株式会社 ■VR Visionary Talk「池田学『誕生』のすべて」について 日時:2017年9月28日(木) 19:00~20:30 会場:六本木アカデミーヒルズ オーディトリアム 受講料:3,500円 定員:130名 主催:凸版印刷株式会社 特別協力:ミヅマアートギャラリー、六本木アカデミーヒルズ ≫ニュース全文を読む

2017年09月21日
凸版印刷(東京都千代田区、金子眞吾社長)は、透明バリアフィルム「GL BARRIER(ジーエルバリア)」で、HP Inc. (本社:米国カリフォルニア州パロアルト、以下 HP)の協力の元、HPが提供する世界最先端の軟包装向けデジタル印刷機「HP Indigo」に対応したレトルト包材向けの新製品「GL FILMデジタル印刷グレード」を開発した。凸版印刷は同製品を、パスタソースやビーンズなどレトルトパウチ食品向けに、2017年9月下旬から国内外の市場に向け提供を開始する。なお、デジタル印刷に対応したレトルト包材向けの透明バリアフィルムは、同製品が世界初となる。  「GL FILMデジタル印刷グレード」は、透明バリアフィルムでは困難とされていた、レトルト殺菌後の酸素バリア性および水蒸気バリア性を従来同等に保ちながら、小ロット多品種なパッケージの提供を実現するデジタル印刷への対応を可能にした世界初のバリアフィルム。流通・メーカー企業は、同製品を用いたパッケージを導入することにより、生活者の多様化するニーズに対応した高付加価値商品の提供が可能になる。  なお同製品は、2017年9月25日(月)から27日(水)まで開催される「PACK EXPO Las Vegas」(会場:米国・ラスベガスコンベンションセンター)のトッパンブース(South Upper-8244)ならびにHPブース(South Lower-6507)で紹介する。  フードロスの削減やサステナビリティへの取り組みが必然のものとなっている現在、商品のパッケージにおいても、その社会課題の解決を担う機能として、バリアィルムへの需要が高まっている。  その一方で、軟包装を用いた商品パッケージの製造は、コスト面などから専用の機械を用いた大量生産が一般的だ。しかし、近年における生活者のライフスタイルの多様化や訪日外国人旅行者の増加などにより、商品の顔となるパッケージに求められる役割が増加している。  これらの課題に対し、凸版印刷は2016年より、軟包装分野で小ロット多品種生産に最適なパッケージを提供する「トッパンFPデジタルソリューション」を提供。菓子・食品や贈答品、ノベルティなどで多数の採用実績がある。  このたび、HPのコンバーティング技術である「HP Indigo Pack Ready Coating」に対応したGL BARRIERの新グレードを開発。従来技術的に困難だったデジタル印刷に対応したレトルト包材向け透明バリアフィルムの提供を世界で初めて実現した。 ■ 「GL FILMデジタル印刷グレード」の特長 ・デジタル印刷に対応 凸版印刷が持つ蒸着技術や材料設計技術と、HP Indigoが持つ後加工ソリューション「HP Indigo Pack Ready Coating」を組み合わせることで、デジタル印刷に対応したレトルト包材向け透明バリアフィルムの開発を実現した。 ・従来品と同等のバリア性を実現 凸版印刷の持つ蒸着技術やコーティング技術により、凸版印刷が従来供給してきたGL BARRIERのレトルトグレードと同等の耐熱性、酸素・水蒸気バリア性を実現した。 ・製版不要のため、複数デザインのパッケージ製造が可能 従来の軟包装印刷は製版が必要な大量生産向けの印刷が一般的だったが、デジタル印刷は製版が不要のため、複数デザインのパッケージを展開できる。 ・情報加工技術を応用し、グラビア印刷と同等の品質を実現 デジタル印刷でありながら、従来培ってきた情報加工技術を応用することで、店頭効果の高い印刷再現を可能にし、グラビア印刷と同等の品質を実現した。 ■ 今後の目標  凸版印刷は「GL FILM デジタル印刷グレード」を、食品業界はもちろん、将来的には高温多湿化での耐久性が求められる医療医薬や産業資材分野向けにも展開していく予定。さらに、今後も拡大する透明バリアフィルム市場に対し、より一層のバリア性や長期信頼性に優れた製品の開発を推進、透明バリアフィルム事業全体で2020年度に約1,300億円の売上を目指す。 ≫ニュース全文を読む

2017年09月19日
 凸版印刷(東京都千代田区、金子眞吾社長)は、デジタルカメラで撮影した画像から三次元形状モデルを自動生成できる画像処理技術を開発している。  このたび、同技術の有効性を検証するため、本田技術研究所(埼玉県和光市、松本宜之社長)の協力のもと、自動車デザインの製作プロセスにおける性能評価実験を実施。その結果、CADへの適用にも耐え得る高精度なモデル生成に成功した。  同性能評価実験は2016年6月から実施したもので、具体的には、本田技術研究所が製作したドアのクレイモデルに対し、凸版印刷が本技術を適用して三次元形状モデルを作成。本田技術研究所にてその三次元形状モデルの表面平滑化処理を行った上で工業用三次元測定機の測定結果との比較評価を行ったところ、A4サイズにて、誤差0.08mmという、高精度なモデル生成を実現した。  これにより、従来は高価な専用機器でしか実施できなかった、製造デザイン工程における三次元形状計測が、同技術を用いることによって、民生品のデジタルカメラでも手軽に実施可能であることが確認され、業務の大幅な改善が期待される。  コンピュータグラフィックスやCAD技術の普及に伴い、実世界を再現したデジタルコンテンツの開発が本格化している。特に、正確な三次元形状を簡便に取得したいニーズが拡がりを見せている。  従来、表面形状をデジタル化する手段としては、レーザーレンジスキャナや光学式三次元計測定器などの専用装置が多く活用されている。しかし、これらの専用装置は計測精度が高い反面、装置が高価で利用時の準備負荷もかかるため、手軽に測定しにくいといった課題があった。  この課題を解決するため、凸版印刷は民生品のデジタルカメラで撮影した画像のみを用いて、対象物の立体的な形状モデルを全自動で生成できる技術を開発した。 ■ 同画像処理技術について  同技術は、国立大学法人東北大学大学院情報科学研究科 青木孝文研究室(宮城県仙台市、以下、東北大学)が開発した位相限定相関法に基づき、凸版印刷と東北大学で2014年に共同開発した多視点ステレオ技術であり、高精度な三次元形状モデル生成が可能。  凸版印刷は、今回、さらなる高精度化を実現するため、ワークフローの中で、対象物に合わせて対応点を最適化する対応点推定技術と、複数視点から推定された対応点を統合する技術の改良を行った。また、本技術を用い、材質や大き さ、形状の異なるさまざまな対象物を撮影し、三次元形状モデルの生成実験を繰り返すことにより、生成アルゴリズムを改良。より高精度な形状モデルの生成を実現した。 ≫ニュース全文を読む

2017年09月08日
大日本印刷(DNP,北島義俊社長)は、3次元コンピュータグラフィックス(3DCG)で作成した立体的な映像を被写体にしたエンボスホログラム*を開発した。同ホログラムは、高精細なCG表現による自然な立体感と質感、及び鮮やかな色彩を表現できることが特徴。建造物の微細な膨らみや立体感、動植物の模様など繊細な質感の映像表現を可能にした。これらの高い表現力によって、ひと目でわかる偽造・模倣防止の機能に加えて、より高いデザイン性を付与することが可能になった。 *エンボスホログラム : フィルム表面の微細な凹凸加工によって光の干渉縞を記録したもので、見る角度によって色がレインボーに変化し、左右方向の立体感を表現することができる。 近年、クレジットカードや身分証の偽造による金銭的被害や、各種ブランド品の模倣による価値の低下が深刻な問題となっている。このような社会課題に対して各企業は、偽造や模倣を防止する対策に力を入れている。 今回DNPは、動植物や建造物などの3DCGデータをもとに、より立体的でリアルな表現ができるエンボスホログラムを開発した。DNP独自の画像処理技術により高い表現力を実現することで、他者による偽造や模倣を困難にして、セキュリティ性を高める。 また、ブランド品に付けるホログラムには商品価値を高めるための魅力的な意匠性が求められ、紙幣やパスポート等でもその国のイメージ向上につながるようなデザイン性が求められている。DNPが新たに開発したエンボスホログラムは、高い表現力による偽造・模倣防止の機能に加えて、商品価値を高める魅力的な意匠表現に効果を発揮し、より高いデザイン性も付与することができる。 【同製品の特長】 ○高い意匠性 : DNPの電子線描画によるホログラムの作製技術と3DCGのデータ作成技術により、表現する色の再現性を高め、より立体的で繊細な質感表現が可能となり、ニーズに合わせた魅力的なデザインができる。 ○セキュリティ機能の強化 : 3DCGデータを使った高い表現力で偽造や模倣を困難にする。また、微小なマイクロ文字やLEDの光で真贋判定ができる機能*などを組み合わせることで、さらにセキュリティレベルを向上させることができる。 【今後の展開】 DNPは、ブランド保護が求められる高級商品、紙幣・商品券・ギフト券などの金券のほか、パスポートや国民IDカード、運転免許証など、高度なセキュリティが必要な製品などに新しいエンボスホログラムを展開し、今後3年間で約10億円の売上を見込んでいる。 開発したホログラム ≫ニュース全文を読む

2017年09月08日
凸版印刷(東京都千代田区、金子眞吾社長)は、NFC対応スマートフォンで読み取るだけでWebブラウザに判定結果を表示できる、クラウド認証機能付きICタグを開発した。今回、セキュリティ認証機能を持つ「真贋判定タイプ」と、開封情報を記録できる「開封検知タイプ」の2製品をラインアップ。酒類や服飾品、家電製品などを取り扱うメーカーなどに向け、2017年内に販売を開始する予定。  同製品は、NFC対応スマートフォンをかざすだけで、ICチップ内部のNDEF(NFC Data Exchange Format)データを専用のアプリなしに読み込み、その認証結果をWebブラウザに表示できるICタグ。具体的には、ICタグに格納されている個別のID情報や認証情報から可変のURLを生成し、その値をクラウド認証した結果としてWeb ブラウザに表示し、真正性を確認できる。  今回、ID情報とNFC対応スマートフォン読取時に演算した認証結果から製品の真正性を判定できるだけでなく、一度はがすと壊れてしまう脆性ラベル構造を採用した「真贋判定タイプ」と、アンテナ回路とは別に断線を検知する回路を持ち、検知回路が断線した後もICタグとして機能する「開封検知タイプ」の2製品を開発した。  なお同製品は、2017年9月13日(水)から15日(金)に開催される「第19回自動認識総合展」(会場:東京ビッグサイト)のトッパンブースにて展示する。 ■ 開発の背景  IoTやロボティクスへの注目が高まる現在、生産現場や物流業界などにおいて、IC タグなどICT 技術を用いた生産・供給活動の自動化・最適化への動きが加速している。 同時に、世界的に拡大する模倣品や海賊版対策としても、ICタグの活用が拡大している。特にNFCタグは、専用のリーダライタだけでなく生活者が保有するNFC対応のスマートフォンでも読み取れるため、その活用が期待されている。  凸版印刷は2003年から業界に先駆けてICタグ事業に着手。ICタグを用いた物品管理や資産管理ソリューション、ブランドプロテクション向けの真贋判定ソリューションなどを展開し、企業の物流センターや生産工場、海外での販売製品などに多数採用されている。  今回、NDEF方式でありながらクラウド認証機能を持つ新製品を開発。従来は固定のURL情報を元にしたWebページへの直接アクセスや、Bluetoothを用いての機器ペアリングなどの利用にとどまっていたが、凸版印刷が従来培ってきたICタグの設計ノウハウにより、クラウド認証が可能なICタグの開発に成功した。 ■ 同製品の特長 ・専用アプリがなくてもICタグの認証が可能 同製品には、NDEFでクラウド認証が可能な特殊ICチップを採用。NFC対応スマートフォンで読み込むだけで、専用アプリを使うことなく認証結果をWebブラウザに表示できる。 ・NFC対応スマートフォンでの読み込みが可能 NFC対応ICタグのため、専用のリーダライタがなくても生活者が保有するNFC対応スマートフォンで読み込みが可能。 ・クラウド型サービスとの連携が可能 凸版印刷が従来提供している、クラウド型統合ID認証サービス「ID-NEX」と組み合わせることで、商品のライフサイクルを一元管理できるサービスの提供が可能。 ≫ニュース全文を読む

2017年09月06日
大日本印刷(DNP,北島義俊社長)は、ヘッドマウントディスプレー(HMD)の画質を改善して、映像へのリアルな没入感を高めるピクセルスムージングフィルム「DNP ヘッドマウントディスプレイ用画素隠蔽フィルム」を開発した。 近年、アミューズメント業界など多くの分野でバーチャルリアリティ(VR:仮想現実)が注目されるようになり、そのデバイスとして臨場感が溢れるHMDの普及が進んでいる。しかしながら、小型のディスプレイを光学レンズで拡大して視聴するHMDの特性上、光の三原色であるR(レッド)G(グリーン)B(ブルー)で構成される画素が拡大されて見えてしまい、没入感が得られにくいという課題があった。 この課題に対してDNPは、HMD内に装着するフィルムを開発して、HMDで映し出される映像の鮮明性を落とすことなく画素感を抑制し、実際にその世界に入り込んでいるような視覚的な没入感を高めることを可能にした。 【DNP ヘッドマウントディスプレイ用画素隠蔽フィルムの概要】 同フィルムをHMD内に組み込むことでRGBの色領域は拡大され、RGBの混色防止などのために各色領域の間に施されているブラックマトリックスを見えにくくする。これにより画質を改善して映像へのリアルな没入感を高めている。 均等に色領域を拡大すると縦横配列の長さが異なる色領域の場合は、ブラックマトリックスが見えてしまうか隣接する色が混じり合うという現象が起きる。同フィルムは、光の拡散を精密に制御することで、画像の鮮明性を維持しながらブラックマトリックス領域のみを見えにくくすることに成功した。 これまでもHMDの没入感を高めるために微細な加工を施した均等に画素を拡大する単層のマイクロレンズなどが使用されていた。今回DNPが開発したフィルムは、微細な加工を施した2層レンズにより3色の色領域のさまざまなパターンの配列に対応することが可能で、画質改善における設計の自由度が高まる。 同フィルムは、DNP独自のレンズ設計・微細加工技術により、ディスプレーの構成やRGBの各色領域の配置形状に合わせた最適な光の制御が可能であり、専用ディスプレーを搭載したタイプと、スマートフォンなどのモバイル機器を装着するタイプの両方のHMDに組み込むことができる。 DNPは新開発のフィルムを、HMDメーカーをはじめ、ゲーム機器メーカーやモバイルメーカーなどに年内から提供を開始し、2021年度までに年間で50億円以上の売上を目指す。 ≫ニュース全文を読む