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2016年09月02日
印刷博物館P&Pギャラリーでは9月17日から11月27日まで、「現代日本のパッケージ2016」展を開催する。 身近な印刷物の代表例であるパッケージには、使いやすさに配慮したユニバーサルデザインや、地球環境に優しい包装材の開発など、解決すべき課題に対しさまざまな努力がなされている。一見、消費者にはわかりづらいこのような創意工夫は、それを評価するコンクールによって、誰の目にもわかるようになる。 P&Pギャラリーでは日本で開催されている大規模なパッケージコンクールの受賞作を通じて、こうした現代のパッケージのデザインや機能などの進化を一般の方々に広く知っていただく機会を設けた。身近な存在でありながら、これまではなかなか深く知ることのなかったパッケージの面白さを同展で紹介する。 【展示内容】※受賞作品すべての展示ではない。 ・第55回ジャパンパッケージングコンペティション  主催:一般社団法人日本印刷産業連合会  市場で販売されている商品化されたコマーシャルパッケージの優秀性を競う商品包装コンペティション。経済産業大臣賞を筆頭に部門賞(18部門)を含む10の賞が設けられている。 ・2016日本パッケージングコンテスト(第38回)  主催:公益社団法人日本包装技術協会 材料、設計、技術、適正包装、環境対応、デザイン、輸送包装、ロジスティクス、販売促進、アイデア等あらゆる機能から見て年間の優秀作品を選定するコンテスト。ジャパンスター賞12賞をはじめ、6つの包装技術賞、13の包装部門賞がある。 ※印刷博物館ではこのうちのジャパンスター賞と包装技術賞を紹介する。 ・JPDAパッケージデザインインデックス2016〈特集・シズル表現〉 パッケージデザインの表現方法の一つに「シズル表現」がある。「シズル」とは、ステーキを焼く時の「ジュージュー」という音の英語「sizzle」に由来する言葉。シズル表現は、見ただけで食欲がそそられる注ぎたてのビールの泡やみずみずしい野菜などといった食べ物の写真、また食欲のみならず、人の官能を刺激して魅力を感じさせる表現を言う。ここでは『パッケージデザインインデックス2016』掲載作品のなかから「シズル表現」をキーワードに幅広いタイプの作品を紹介する。 ≫ニュース全文を読む

2016年08月29日
日本フォーム印刷工業連合会(小谷達雄会長)は8月25日、文京区関口・椿山荘で平成28年度夏季講演会を開催した。今回は、山根折形礼法 宗主の山根一城(やまね・かずき)氏を講師に迎え、「武家の作法 美と品格」をテーマに講演を行った。 山根氏は大手外資系飲料企業の副社長を退任後、伝統ある「折形(おりがた)」を後継するとともに、今までの豊富な経験を基に、企業の聞きを未然防止する仕掛け作りと、危機発生時のスキル指導の専門家としても活躍している。 折形とは、日本で古来より行われていた礼法の一つであり、贈るものを目的別に和紙に包む方式と、儀式などに用いる装飾折形を総称して折形礼法と呼ぶ。 講演では、折形礼法とは何かを語り、折形の歴史、礼法のバイブルなどについて説明した。中でも、江戸時代には武家礼法と共に、折形も和紙の普及に伴い、一般庶民の間にも急速に広まり、江戸時代最も優れた礼法学者の伊勢貞丈の『包みの記』と『貞丈雑記』が代表作であることを述べた。 さらに、日本の美意識、武家の贈り物と包み方、武家の紙などを紹介した。 同氏は、東中野教場での直弟子の指導の他、大学やカルチャーでのセミナー、講演会、展示会で折形の魅力と実技の伝承に取り組んでいる。  講演する山根一城氏、「折形」について語る ■関東フォーム印刷工業会主催で夏季懇親会を開催 講演会終了後、場所を移動して関東フォーム印刷工業会(林陽一会長)主催で、平成28年度「夏季懇親会」が行われ、会員・特別会員ならびに関連会社が参加した。 林会長は閉会したリオオリンピックにふれ、「10日間、日本の選手が活躍し、感動と勇気を感じた。さらに、最後まで諦めない、頑張り抜くという強い精神力が感じられ、ベテランと若手の融合の成果になっていた。これはビジネスでも参考になると思う。4年後の2020年に東京オリンピックが開催されるが、業界も各社もさらなる事業が発展するよう、関東、日本フォーム工連では会員をサポートし、セミナーや講演会の開催やいろいろな情報を発信し、より良い団体として進んで行きたい」と挨拶した。 ≫ニュース全文を読む

2016年08月25日
CCGA現代グラフィックアートセンター(福島県須賀川市)では9月17日から12月23日の会期で「フランク・ステラ(イマジナリー・プレイシズ):タイラーグラフィックス・アーカイブコレクション展VOL.29」を開催する。 フランク・ステラ(1936–)は1950年代末、黒のストライプを基調とした禁欲的な幾何学的抽象画でセンセーショナルなデビューを果たして以来、シェイプト・キャンバスの採用、奔放な色彩の導入、さらには絵画平面をも飛び出したレリーフ作品、彫刻作品や建築的な仕事にいたるまで、そのスタイルを変え続けながら、常にアメリカ現代美術を代表する作家として活躍してきた。  ステラは1960年代後半から版画制作にも取り組み始め、数々の作品を世に送り出してきた。とくに1990年代以降、その制作プロセスが他の形式の作品にも影響を及ぼすようになり、版画は彼の芸術に欠かせない重要なメディアになった。これを長きにわたりサポートしてきたのが、ステラを版画制作へと導いたプリンター、ケネス・タイラーであり、彼がニューヨークで主宰したタイラーグラフィックス版画工房において、ステラの代表的な版画作品の大半が生み出されてきた。  1994年に制作を開始した〈イマジナリー・プレイシズ〉シリーズは、過去の文学作品に登場する架空の地名を解説した書籍 “The Dictionary of Imaginary Places” (邦題『世界文学にみる架空地名大事典』アルベルト・マングウェル、ジアンニ・グアダルーピ共著、1987)に基づいており、同書で紹介されているさまざまな地名がシリーズ内の各作品タイトルにつけられている。多彩な視覚的要素が詰め込まれた画面を複雑な混合技法で実現し、過剰とも言える色彩と形態が氾濫するこのシリーズは、躍動する絵画空間の表出を一貫して作品制作のテーマにしてきたステラにとって、ひとつの到達点になった。  同展はCCGA所蔵のタイラーグラフィックス・アーカイブコレクションの中から、〈イマジナリー・プレイシズ〉シリーズを中心としたフランク・ステラの90年代後半の作品を展示し、彼の版画制作の集大成とも言える仕事を紹介する。展覧会には、同シリーズの中の1点《ドゥビアクソ》の絵柄を用いた大型タペストリーも出品される。同展が、ステラ作品の魅力の一端に触れる機会となれば幸いだ。 ≫ニュース全文を読む

2016年08月25日
一般社団法人電子出版制作・流通協議会 技術委員会 オンデマンド制作流通部会は、オンデマンド印刷とオフセット印刷のどちらにも対応可能な仕様について検討を行い、『出版における オンデマンド印刷活用のすすめ』を公開した。 出版物のオンデマンド印刷は拡大を始めているが、本格的な普及はこれからの状況だ。昨年、同部会は出版社と製作会社の間でデータのスムーズな流れを実現するための『オンデマンド印刷(出版物)における入稿仕様策定のための確認項目Ver.1.0』と『その解説』を公表した。 本年はこれを一歩進め、印刷・造本設計においてオンデマンド印刷とオフセット印刷どちらにも対応可能な仕様について検討を行い、『オンデマンド印刷活用のすすめ』としてまとめた。 具体的には、現状のオンデマンド印刷の利用限界を考え、オンデマンド印刷をうまく活用いただく場合における、設計時に検討すべき仕様について、最大公約数的な項目を明らかにしている。 この『オンデマンド印刷活用のすすめ』は、まだオンデマンド印刷に未着手、またはこれから取り組まれる出版社において、オンデマンド印刷とオフセット印刷のシームレスな製造体制を確立する印刷・造本設計について理解していただき、オンデマンド印刷のご活用と、無駄のない製造を各製作会社と健闘してもらうきっかけとなるよう作成した。 『出版におけるオンデマンド印刷活用のすすめ』は、下記URLよりダウンロードできる。 http://aebs.or.jp/ http://aebs.or.jp/Publication.html ≫ニュース全文を読む

2016年08月16日
竹尾の見本帖本店で、9月2日から10月14日まで「SAGAN GA」展を開催する。 質感と色のコンビネーションでさまざまな紙の表情を生み出す竹尾エンボスオーダーシステム(T-EOSシリーズ)の新製品 サガンGA。 デザインスタジオgroovisionsディレクションのもと、架空のアパレルブランド「SAGAN GA」のショップ空間を再現する。 微粒なエンボスがもたらすテクスチャーと、紙の新しい領域を予感させる全50色のカラーラインナップの魅力を体感しよう。 なお、会期中には関連イベントとしてスペシャルトークも予定されている。 開催概要は次のとおり。 「紙と色とデザイン」 ▽出演:伊藤 弘(groovisions)×後藤史子(DICカラーデザイン) ▽日時:2016年9月14日18:30 - 20:00 ▽会場:見本帖本店2F 参加希望者は、8月31日までに申し込むこと。 なお定員を超えた場合は抽選となる。 結果は9月7日までに返送する。 ■伊藤 弘(groovisions) groovisions代表。groovisionsは、東京を拠点に活動するデザインスタジオ。1993年の設立以来、グラフィックやムービーを中心に様々な領域のデザインを行う。 www.groovisions.com ■後藤史子(DICカラーデザイン株式会社) 武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科卒業。DICカラーデザインカラープランナー、『ASIA COLOR TREND BOOK』副編集長・アートディレクター。コミュニケーションデザインの観点から、企業の色彩に関連する商品企画・提案、調査・分析、色管理などを行う。大学らと共同でカラーユニバーサルデザインの研究開発、普及活動にも携わる。 日本色彩学会 視覚情報基礎研究会会員、色覚研究会会員。視覚科学技術コンソーシアム(VSAT)会員。 www.dic-color.com ≫ニュース全文を読む

2016年08月15日
シール印刷大阪府協同組合(疋田賢司理事長)は8月29日、下記に移転する。 なお、移転作業のため、8月26日の業務は休業する。 〒537-90024 大阪府大阪市東成区東小橋1丁目14番28号 日伸製作所ビル6階 電話 06-6971-1591(代表番号) FAX 06-6971-1595 ≫ニュース全文を読む

2016年08月12日
一般社団法人日本印刷産業連合会(日印産連、山田雅義会長)はホームページを2016年8月4日に更新した。新しいホームページには日印産連の活動をよりタイムリーに分かりやすく発信するため、新たなシステムを導入し内容を刷新した。 主な特徴としては、日印産連を構成する印刷業界10団体のホームページとのリンクに加え、「会員団体・企業瓦版」というセクションを新たに設け、ここで各団体の最新の情報を発信していくことにより、印刷業界の情報ハブとしての役割を担っていく基盤を構築した。さらに、このセクションには「じゃぱにうむ」と命名したコーナーを設け、市場の成長が見込める地域連携とインバウンド関連市場での印刷会社の取り組み事例を紹介し業界内外の情報共有を進めていく。 また、今回のホームページ更新を機会に、日印産連のグランドデザインを推進するために設置された委員会の活動を中心に情報を発信していきます。具体的には「印刷の新たな価値創造」では価値創出委員会関連の情報、「印刷と社会の共生」は企業行動委員会、「印刷と地球環境」は地球環境委員会、「印刷業界活動のご紹介」は広報委員会というカテゴリーにまとめ、関連する最新情報や過去の記録まで閲覧しやすい内容とした。 尚、今までのホームページは画面構成やシステムなどの面から外部企業に多くの作業を委託していたため情報の発信のスムーズさに欠ける面があったが、新しいホームページでは新しいシステムの導入により日印産連内部で作業できる部分を増やし、よりタイムリーな情報発信が可能となった。 日印産連は新ホームページの運用を通じて、情報発信の迅速化と情報ハブとしての役割を推進していく。 ≫ニュース全文を読む

2016年07月27日
東京都印刷工業組合(東印工組、臼田真人理事長)の環境労務委員会(池田幸寛委員長)は、7月25日(月)に「印刷産業におけるリスクアセスメントセミナー」を開催した。 同セミナーは、胆管がんなど化学物質による健康被害が問題となった労働災害の状況を踏まえて改正された労働安全衛生法により、リスクアセスメントの実施が義務化されたことについて、寺田勝昭氏(環境労務委員会外部特別委員)を講師として開催したもので、35社42名が参加した。 【セミナー概要】 ・改正労働安全衛生法(6月1日施行)では、使用している化学物質の危険有害性の見積調査と低減対策の検討(リスクアセスメント)、リスクアセスメント結果の労働者への周知が事業者の義務となった。 ・印刷産業では640種類の特定物質について、「GHS分類」(世界統一の化学物質の危険有害性基準)と製品データシートを使ってリスクレベルを推定し、それを踏まえて代替製品への切替え、保護マスクの着用、換気施設の改善などを行う。 ・厚生労働省ホームページから、印刷作業専用の「リスクアセスメントシート」がダウンロードできるので、リスクレベルの推定に利用してほしい。(http://anzeninfo.mhlw.go.jp/user/anzen/kag/ankgc07.htm) ・オフセット印刷工場用「VOC警報器」の案内 ≫ニュース全文を読む

2016年07月26日
一般社団法人 日本印刷産業連合会(日印産連、山田雅義会長)は、設立30周年記念事業として、2015年6月29日に、web版として無料で一般公開した「web版 印刷用語集」について、公開1年間の活用度や、今後の展開について調査報告をまとめた。 【調査報告要旨】 ①web版 印刷用語集は、公開1年間で、延べ18万人を超える訪問者にご利用戴いている web版 印刷用語集は、2015年6月29日に公開され、2916年6月30日までの約1年の間に、通算延べ訪問セッション数は 183,425件(人・回)に上っている。 ②訪問の87%が、Google検索などを通じて来訪、「統一バナー」活用の相互協力体制の効果 訪問者の87%が、Googleなどの検索を通じてアクセスをされているのも特徴で、「印刷用語集の統一バナー」を、会員10団体の参加の企業や関連団体のホームページに貼りこんで戴くなどの相互協力体制を構築したため、検索ヒットの相乗効果が出ているためと解析している。併せて、一般の皆様にご活用いただくための、公開後も引き続き展開された推進活動の成果で、 Top画面他の機能の追加や、スマホ対応画面の公開など、ステップ改良の成果が出ている。 ③活用戴いた用語の総頁数は、延べ62万語、400語を超える用語や39カテゴリーを追加・修正 この1年間に見られた用語の頁数は、 622,366頁 に上っている。 全体を通じて、約400語の用語の追加や修正が行われ、また新たに経営/CSR系の39カテゴリーを追加、670語の再構成など、積極的なコンテンツの追加・編成が行われている。 ④品質関連の用語へのアクセス頻度が高い傾向、新入社員と指導する双方の立場から活用 品質関連の用語へのアクセス頻度が高い傾向があり、また、4月中旬から6月にかけて、印刷の基本用語が良くアクセスされていることから、新入社員や指導する立場の双方の皆様の活用される姿が窺われる。 ⑤日印産連のHPを加えた総訪問者数は、延べ35万人(2倍)、参照元企業団体が16%増加 web版印刷用語集と、従来の日印産連のホームページを加えた総訪問者数は、350,446件(人・回)と、ほぼ2倍を超える活用を戴いている。参照元の企業や団体が、2015年比で 16%増加するなど、大きな成果をあげている。 ⑥日印産連HPの再構築を通じて、web版印刷用語集と併せてコンテンツの相互活用を戴く web版印刷用語集をご利用戴く参照元の皆様と、日印産連HPをご利用戴いている皆様のグループに、それぞれ特徴があるため、日印産連のホームページの再構築を通じて、相互のコンテンツの強固なネットワークを実現し、相互の活用を戴く 日印産連のホームページの再構築と、web版印刷用語集の相互活用を目指す。 ⑦「印刷産業に関わる情報の提供」にあらたな魅力を付け加えてゆく 「印刷産業に関わる情報の提供」にあらたな魅力を付け加えてゆくことで、従来の業界内の皆様のみならず、広く一般社会の皆様への「さらなる情報提供の活性化を」してゆく ≫ニュース全文を読む

2016年07月25日
 一般社団法人日本経営協会(東京都渋谷区、浦野光人会長)では、「ゆとり世代」と呼ばれる若手社会人が、就職後に感じた組織や職場に関するギャップや、就労に関する考え方の変化などを明らかにするために、第2回若手社会人就労意識ギャップ調査を実施し、その結果を『若手社会人就労意識ギャップ調査報告書 2016』として取りまとめた。 ●調査内容 新卒社(職)員の3人に1人が3年以内に離職する昨今、苦労して採用した若手優良人材を定着させ、将来のコア人材として育てるために、リテンションマネジメントは企業(団体)にとって喫緊の課題となっている。 今回の調査では、対象をいわゆる「ゆとり世代」の20代の若手社(職)員に限定して、就職や仕事に対する意識、社会人になって感じたギャップ、キャリアデザイン、ワーク・ライフ・バランス等、就労や人生設計にあたって彼ら(彼女ら)がどのように感じ、考えているのかについて、5群、19項目の設問を用意して、その実態に迫った。 調査では<就職活動と入社(職)後のギャップ>の他、<キャリアデザイン><転職志向><理想の職場と就労意識>などについて質問した。詳細は以下のとおり。 ●調査対象と方法、有効回答数 大学・大学院・専門学校等を卒業し、就職して2年半~3年半経過した正規雇用者を対象に、WEB調査により5月下旬に実施した。有効回答数は668件。 調査結果概要就職活動と入社(職)後に感じたギャップ                        ◎ゆとり世代の若手社会人は精神的・物質的な安心感の中に身を置きつつ、やりたい仕事をしながら実力を蓄えようとしている傾向がある ◎学校を卒業して最初に就職した会社の就業環境は想像していたより快適(良い方向のギャップ)。でも、給与やキャリア形成といった会社(団体)から得られるものは期待していたほどではなかった(悪い方向のギャップ)ようだ。この結果は「ゆとり世代」の社(職)員のやる気やリテンションを考える上で重要。 キャリアデザインについて ◎半数以上がキャリアデザインを持っていない。2012年の前回調査に比べ、男性は「持っている」が7.3ポイントアップしたが、女性は変化が見られなかった。また、女性は昇進(昇任)意欲も男性に比べて低いようだ。女性活躍推進が叫ばれる中、キャリアに対する女性の意識はあまり変化していないようだ。 ◎キャリアデザインを持っている人は持っていない人に比べて就職に際して情報収集・研究を熱心に行っている。このこともあって転職してからの悪い方向のギャップが生じにくいとの結果だった。 ◎4割強が「昇進(昇任)したくない」と回答した。前回調査に比べて8.5ポイント増加しており、全体的に昇進(昇任)志向の低下が認められる。なお、キャリアデザインの有無および就職して感じたギャップは、昇進(昇任)志向に影響を与えている。(キャリアデザインを持つ人の方が昇進(昇任)志向が強いようだ。) 転職志向について ◎半数近くが再度就職活動を行えるとしたら就職活動すると回答した。若手社(職)員の転職志向は前回調査時よりも高まっている。 ◎転職経験がある人は27.1%、転職経験はないが転職の意思を持っている人は39.5%であり、合わせて66.6%。3人に2人は転職経験者か機会があれば転職したいと考えており、その際に重視するポイントは給与や福利厚生。 ◎転職の際に重視するポイントでは「給与・福利厚生が良い」が1位(44.2%)で、入社(職)時の水準の2倍以上となった。就職後に感じたギャップの1位が「給与面」であったことにも表れているように、給与における不満が転職に直結するケースが多いようだ。 理想の職場と就労意識について ◎モチベーションが下がる理由の1位は「職場の人間関係が良くないとき」(39.1%)であり、どのような職場で働きたいかの1位は「人間関係や雰囲気がよい」(63.0%)だった。職場における人間関係の良し悪しがモチベーションに大きな影響を与えてる。 ◎職場の上司に要望することでは、仕事の指示命令・OJTや仕事の配分に関することが多くなっている。若手社(職)員は、親切丁寧にOJTをしてもらえ、自分の意見も言いやすい居心地の良い職場で、ミスや無駄を避けて効率的に働きたいと思っている。 ◎処遇については、どちらかと言えば、「年功序列」より「実力主義」を好ましいと感じている。また、約3割の回答者は入社(職)後に考え方を変えているが、その中では「年功序列」から「実力主義」へ変化した人が多くなっている。この変化にも入社後に感じたギャップが影響を与えている。 特性と能力について ◎自分たち「ゆとり世代」については、人と争うことを好まず、自分に対して素直で、個性豊かな人で、わかりやすく説明されたり、指示されたりすることを好むと自認している。 ◎勤務先が求めている能力と自分に不足していると思う能力では、「主体性」と「実行力」については合致している。一方「状況把握力」と「ストレスコントロール力」についてはギャップがあります(若手社(職)員はそれほど不足を感じていないが、組織側からの要求順位は「NOMA人材白書2015」によれば高くなっている)。 ◆提言◆ 1.学校のキャリア教育と企業(団体)のキャリア開発支援の充実 キャリアデザインを持って就職活動する人は、就職後に悪い方向のギャップが生まれにくいため、(キャリアデザインを持っていない人に比べて)転職志向が低く、昇進(昇任)意欲が高い傾向がある。この点から見て、 ①義務教育から高等教育までの各段階で職業やキャリアを意識したプログラムが導入されることが望ましい。 ②企業(団体)においては、採用時にキャリア意識・志向を確認することや、入社(職)後に個別キャリア育成計画を作成し、定期的に見直すことが望ましい。 2.ギャップを生じさせないための工夫 入社(職)前のイメージと実際の職場との間でギャップが生じる原因は、学生時の情報収集・研究不足だけでなく、企業(団体)側の情報提供の方法や質にもある。苦労して採用した優秀な社(職)員が早々に離職してしまっては費用対効果の面ではマイナス。もちろん、厳しい競争を勝ち抜いて入社(職)した若手社会人自身にとってもマイナスと言える。現実の会社(団体)生活とかけ離れたイメージを与えない(持たれない)ことが大切です。特に給与に関する誤解は転職に直結しやすいため、採用段階での情報提供と確認は必須。 3.「ゆとり世代」の特性を生かした人材育成・確保 <競争を好まない><素直><個性豊か>などの特性を持つ「ゆとり世代」の社(職)員は、職場の人間関係に敏感。周囲の人間から親切・丁寧なOJTを受けながら、その中で自分の個性も主張できるような環境を望んでいる。この世代の社(職)員を生かすため、そして安易に離職を選択させないためにも、採用に当たって彼ら(彼女ら)に適切に情報を提供すること、また彼ら(彼女ら)も仕事に就くことの意味をしっかりと考え理解することが必要。こうすることで、これまでと異なった環境(年齢や経験の違う人間と共に仕事をすること)に身を置く中で、若く柔軟で素直な彼ら(彼女ら)は少しずつ変化・成長していく。 なお、「ゆとり世代」に限らず、若手社(職)員が過信や自信不足、不安に陥らないよう、自身についての客観的な能力診断を可能にする機会を提供する等、組織としてのバックアップに注力したいものだ。 4.女性の活躍推進にむけての体制づくり 女性の活躍推進については国家的プロジェクトとなっているが、今回の調査から見るところ、女性の若手社(職)員のキャリア意識、昇進(昇任)意欲、就労意識は男性との間に明らかな違いがある。同会が2015年度に行った「女性躍進に関する調査」においては、20代女性は入社(職)後に昇進(昇任)意欲が増す傾向があるという結果が得られている。企業(団体)はこのことを踏まえて、人事・人材育成制度や組織・職場風土の醸成などを通じて、組織として女性の活躍を全面的にバックアップすることが望まれている。 ≫ニュース全文を読む