CCGA現代グラフィックアートセンター 日本ポルトガル交流「版で発信する作家たち:after3.11」展を3月1日から開催
2012年02月03日

CCGA現代グラフィックアートセンター(福島県須賀川市)では3月1日から6月3日まで、日本ポルトガル交流「版で発信する作家たち:after3.11」展を開催する。
同展は、福島県における版画芸術の普及振興を目的に、中通り地方の複数の画廊と版画家たちによる共同企画で2002年に開始された展覧会プロジェクト。毎 年、展覧会やワークショップ、スタンプラリーなどさまざまな催しを複数の会場で同時に開催し、県内の版画愛好家に親しまれてきた。
また、同プロジェクトでは、2006年に福島県で、2009年にはポルトガルの首都リスボンにおいて、福島とポルトガルの版画家による交流展も開催した。これは福島市出身でポルトガル在住の版画家・樋口真美氏の仲介によって実現したもので、福島県の作家とポルトガルの作家の作品を一堂に会する展覧会 は、双方の創作活動に大きな刺激を与える貴重な機会となってきた。
同展プロジェクトは2011年9月に開催された第10回展をもって終了したが、同展は当初、その最終回を飾る事業として計画されていた。しかし、昨年3月11日に発生した東日本大震災の影響で延期を余議なくされ、このほど計画から6ヶ月遅れて開催するはこびとなった。
震災とそれにつづく福島第一原発の事故は、日本のみならず全世界に大きな衝撃を残した。
「3.11」は、私たち現代人に社会や文明のあるべき姿を真剣に 再考するきっかけになり、福島県の版画家たちにとっては、自らの創作活動の目的や意味の問い直しを迫られる契機となった。
展覧会には、福島県側11名、ポルトガル側14名あわせて25名の作家による計85点の作品を展示する。出品作品には、震災後に新たに制作された新作も多数含まれる。3.11を経験した版画家たちがそれぞれの思いを託した作品をひとりも多くの県民のかたに見てほしいと同展実行委員会で呼びかけている。