モリサワ 2021年度新書体として、流れるように文字がつながる筆書体「澄月」などラインナップを発表
2021年06月24日
 株式会社モリサワ(大阪市浪速区、森澤彰彦社長)は、2021年秋にリリースする新書体を発表した。

 本年度は、モリサワのこれまでの技術力を結集することで、流れるように文字がつながる筆書体「澄月(ちょうげつ)」をはじめ、個性豊かな明朝体やゴシック体、ウエイト展開が豊富で利便性の高い欧文書体など、デザインの幅を広げるラインナップを提供する。また、昨年に引き続き、人気和文書体にペアカーニングを搭載したAP版を加え、フォントの面から美しい組版を支える。

 書家の筆遣いを感じる行書風デザイン書体「澄月」は、連綿体(つづけ字)や変体仮名などが搭載された書体。OpenType機能を活用することで、文脈に応じて字形が変化する仕組みになっていて、自然な手書き文字のニュアンスを演出します。膨大な文字の組合せによって異なる字形を、書家やタイプデザイナー、エンジニアが協働して開発に取り組んだ。



 また、クリーンな骨格に小さめの字面を持つゴシック体「あおとゴシック」や、中国の元王朝時代の注釈書と日本の元禄時代の浮世草子から復刻した筆脈を強く意識させる書体「げんろく志安(げんろくしあん)」、活版印刷のインクのにじみを再現したオールドスタイルの明朝体「秀英にじみ四号かな」、漢字の学習や教材作成に便利な「UDデジタル教科書体 筆順フォント」をリリースします。欧文書体には、本格的な本文組版でも利用可能なヒューマニストサンセリフ「Sharoa Pro」や、軽快で遊び心のあるディスプレイ書体「Backflip Pro」が加わる。
 グループ会社の字游工房からは、文学文藝作品を組むことを目的に制作された「文游明朝体」をはじめ、同書体と共通の漢字デザインをもつ別かなシリーズ「文麗かな」「蒼穹かな」「勇壮かな」「垂水かな」といった、本文組版の可能性を広げるラインナップを追加する。
さらに、今回の新書体追加にあわせて、「解ミン」、「フォーク」をはじめとした人気書体のAP版や、「秀英四号かな」を「秀英明朝」の漢字と合わせて総合書体化した「秀英四号かな+」も提供する。
 これらの書体は今秋以降、対象製品を通じて利用できる。今後、各書体の詳細やリリース日は新書体特設ページで随時案内する。