大日本印刷 液体にも対応したポリプロピレンのモノマテリアル包材を開発
2021年06月23日
大日本印刷株式会社(DNP)は、酸素や水蒸気等のバリア性を備え、メタリック調の意匠・デザインを実現し、液体の内容物に対応可能なポリプロピレン(PP)の単一素材(モノマテリアル)のフィルムパッケージを開発した。この製品は、複数の素材からなる通常のフィルムパッケージと同等のバリア性を備えており、今回、世界的な消費財メーカーのColgate-Palmolive Company(以下:コルゲート社)の性能要求を満たしたシャンプーとコンディショナーの小袋(サシェット)にて採用された。同製品は、東南アジア市場で販売されている。


コルゲート社で採用された商品

【PPのモノマテリアル包材開発と採用の背景】
海洋プラスチックごみ汚染問題をきっかけのひとつとして、使用後のプラスチックを資源として再利用するリサイクルの取り組みが全世界で加速している。特に、欧米のグローバルメーカーの多くは、環境方針として、パッケージを100%リサイクル可能にすることを宣言しており、コルゲート社は、2025年までに同社のプラスチックパッケージの全てをリサイクル、再利用、もしくは堆肥化可能にすることを表明している。
DNPは、食品や日用品等に向けて、多様な機能を持たせることでリサイクル性を高めたモノマテリアル包材を2018年から開発・提供しています。今回開発したPPモノマテリアル包材は、コルゲート社の開発評価の協力を経て、採用に至った。
本製品は、現在コルゲート社が販売しているアルミ蒸着PETを使用したメタリック調のフィルムパッケージのサシェットと同等の物性と外観で、モノマテリアル化を実現している。高いバリア性を有し、香りも保持できるうえ、既存の充填機で生産が可能で、意匠性を実現していることなどが高い評価を受けた。

【今回開発したPPのモノマテリアル包材の特長】
○DNP独自のコンバーティング技術*1を活かし、アルミ箔を使わなくても酸素や水蒸気に対する高いバリア性を実現している。PPのモノマテリアルで、そのフィルムに複数の機能を付加して積層させることでリサイクル性を高めたパッケージ。
○アルミ蒸着PETを使用しているフィルムパッケージと同等のメタリック調の輝きを実現する。
○液体にも使用可能で、シャンプーやコンディショナー等の日用品のほか、食品・粉末飲料・粘り気のある粘調物など、多様な用途に使用できる。
○軟包装業界における循環型経済を推進する欧州のコンソーシアム「Circular Economy for Flexible Packaging(CEFLEX)」のガイドラインに準拠した設計が可能。また、ドイツのリサイクル認定業者であるInterseroh社によるリサイクル適性の認証も受けており、「Made for Recycling」マークを取得している。