凸版印刷 デジタル印刷用接着剤「TOPMER™(トップマー)」を開発
2021年02月16日
 凸版印刷株式会社(東京都千代田区、麿 秀晴社長)は「価値あるパッケージ」でよりよい社会と心豊かで快適な生活に貢献する「TOPPAN S-VALUE™ Packaging」を掲げ、「しゃかい」に価値ある「ソーシャル バリュー パッケージ™」を提供している。「ソーシャル バリュー パッケージ™」で提供するラインアップの1つとして、2016年より、軟包装分野で小ロット多品種生産に最適なパッケージを提供する「トッパンFP(Flexible Package)デジタルソリューション」を展開している。

 このたび、汎用のラミネーション機械で加工でき、レトルト対応製品に使用可能な、強密着接着剤「TOPMER™(トップマー)」を開発した。これまでのレトルト用途に加え、ボイル殺菌や電子レンジ加熱にも対応できるようになった。デジタル印刷パッケージの活用範囲が広がり、生活者の多様化するニーズに対応した高付加価値商品の提供が可能となる。
 なお、同製品は2021年2月24日(水)から26日(金)に開催される「TOKYO PACK 2021-東京国際包装展-」(会場:東京ビッグサイト)の凸版印刷ブース(南1ホール・小間番号S1-12)に出展する。


新開発した強密着接着剤「TOPMER™」によりレトルト・ボイル・電子レンジ対応が可能になった製品サンプル © Toppan Printing Co., Ltd


 軟包材を用いた商品パッケージの製造は、コスト面などから専用の機械を用いた大量生産が一般的だ。しかし、近年における生活者のライフスタイルの多様化などにより、商品に対する市場のニーズが多角化しており、店頭で他社の類似商品と差別化するためにも、商品の顔となるパッケージに求められる役割が増加している。これらの課題に対し、凸版印刷は軟包装分野で小ロット・多品種生産に最適なパッケージを提供する「トッパンFPデジタルソリューション」を展開してきた。
 特に近年のコロナウイルス感染拡大の影響による消費者意識の変化を背景に、巣籠もり消費により内食・中食市場は堅調に伸長し、「簡便・即食」ニーズはさらに高まっている。
 凸版印刷では、汎用のラミネーション機で加工できる強密着接着剤「TOPMER™」を開発。この接着剤の開発によりレトルト用途以外にも従来対応できなかったボイル殺菌や電子レンジ加熱用途にもデジタル印刷の活用を実現した。


■ 同製品の特長
・小ロットでレトルト、ボイル、電子レンジパッケージにオリジナル印刷展開が可能
これまで小ロットのため既成の無地袋にラベル貼りで対応していた商品でも、デジタル印刷によって小ロットでオリジナル印刷展開が可能になった。デジタル印刷を使うことでラベル貼りの手間を軽減し、人手不足の課題解決に貢献する。

・デジタル印刷で長時間レトルト殺菌とボイル殺菌に対応、耐熱性・耐水性が向上
130度×30分のレトルト殺菌に対応。耐熱性・耐水性が向上したことで、レトルト殺菌用途以外にもボイル殺菌や電子レンジ加熱にもデジタル印刷の使用が可能となった。

・製版不要のため、複数デザインのパッケージ製造が可能
従来の軟包装印刷は製版が必要な大量生産向けの印刷が一般的でしたが、デジタル印刷は製版が不要のため、複数デザインのパッケージを展開できる。

・情報加工技術を応用し、グラビア印刷と同等の印刷品質を実現
デジタル印刷でありながら、従来培ってきた情報加工技術を応用することで、店頭効果の高い印刷再現を可能にし、グラビア印刷と同等の品質を実現した。

・小ロット多品種生産により幅広い用途に活用可能
商品の小ロット展開はもちろん、テストマーケティングや数量限定パッケージなど、幅広い用途に活用できる。

・環境に配慮したパッケージを展開
小ロットから対応が可能なことから、必要なものを必要なときに必要な分だけ生産でき、余分な在庫を作らず、廃棄ロス削減にもつながる環境に配慮したソリューションとして展開が可能。

レトルト対応デジタルプリントの紹介サイト
https://www.toppan.co.jp/solution/service/digitalprint/pac/

■ 今後の展開
同製品は2021年2月24日から食品やトイレタリー、化粧品業界などの国内市場に向け提供を開始し、2022年に約5億円の売上を目指す。