東京国立博物館と凸版印刷『洛中洛外図屛風』VRをバーチャル特別展と連動上演
2021年01月12日
 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館(東京都台東区、銭谷 眞美館長、以下 東京国立博物館)、独立行政法人国立文化財機構文化財活用センター(:東京都台東区、旭 充センター長、以下 文化財活用センター)と凸版印刷株式会社(東京都千代田区、麿 秀晴社長、以下 凸版印刷)は、現在開催中のバーチャル特別展「アノニマス ―逸名の名画―」の連動企画として、東京国立博物館東洋館内TNM & TOPPAN ミュージアムシアターにて、2021年1月20日(水)から4月11日(日)までVR作品『洛中洛外図屛風 舟木本』を再上演する。

 同VR作品は、東京国立博物館が所蔵する岩佐又兵衛筆の国宝「洛中洛外図屛風(舟木本)」から、約400年前の京都の文化と生活様式を読み解き、細やかに描き込まれた生命力溢れる人々の姿に迫る。清水の舞台で知られる清水寺、歌舞伎や人形浄瑠璃など見世物小屋で賑わう四条河原、日本三大祭に今も数えられる祇園祭の様子など、現在でも馴染み深い京を代表する風景が、精緻なVR映像とナビゲーターの解説により表情豊かに現代へと甦る。


VR作品『洛中洛外図屛風 舟木本』 監修:東京国立博物館 制作:凸版印刷株式会社


バーチャル特別展「アノニマス ―逸名の名画―」内の国宝「洛中洛外図屛風(舟木本)」展示の様子 Virtual Tohaku
 また、バーチャル空間に開設した、バーチャル東京国立博物館(バーチャルトーハク)にて開催している、アニメーション映画「時をかける少女」とのコラボレーション企画 バーチャル特別展「アノニマス ―逸名の名画―」(2021年2月28日(日)まで開催)では、国宝「洛中洛外図屛風(舟木本)」が展示されている。ミュージアムシアターでの本VR作品の上演と、バーチャル空間上での文化財鑑賞の双方で、国宝「洛中洛外図屛風(舟木本)」の魅力や見どころをより感じることが可能。

 同VR作品は、2010年の初演公開以来、お客さまからの声に応え、屛風に描かれたさまざまな京都の風景を取り上げ、紹介するテーマを増やしながら再演を重ねてきた。2018年に2夜限定で上演イベントを行った際にも全回満席になるなど、長年に渡り好評である同作を、今回バーチャル特別展の開催に合わせて再上演する。

■ VR作品『洛中洛外図屛風 舟木本』について
 滋賀県の舟木家に伝来し、現在は東京国立博物館が所蔵する国宝「洛中洛外図屛風(舟木本)」。六曲一双からなる屛風には、大坂夏の陣(1615年)によって豊臣家が滅びる直前の京都の様子と、そこに暮らす2,500人にもおよぶ各層各種の生命力に溢れた人々の姿が活写されている。実物鑑賞では小さく描かれ見えづらい花見席の重箱や、二条城の台所で鴨や鯛を調理する様子など、「食」を切り口に、屛風に描かれた京の人々の暮らしに触れます。わずか数センチのサイズで描かれた人物を300インチのスクリーンいっぱいに超拡大するなど、高精細VRならではの方法で詳細に鑑賞できる作品だ。