大日本印刷 既存の機器に後付けで設置できる「DNP非接触ホロタッチパネル」を開発
2021年01月12日
 大日本印刷株式会社(DNP,北島義斉社長)は、リップマンホログラムの技術を活用して、画像を空中に浮遊させて表示し、この像に指で触れて操作できる「DNP非接触ホロタッチパネル」(以下「ホロタッチ」)を開発した。
3次元画像の表現に優れたリップマンホログラムは、画像を記録したフィルムに一定の角度からLEDなどの点光源の光を当てることで、フィルムから離れた空中に画像を浮かび上がらせることができる。浮遊距離は約50mmまで調整可能。
「ホロタッチ」は、このリップマンホログラムの技術を活かし、フィルムに描画した操作ボタンなどを空中に浮遊させ、赤外線などで空中の位置を検出するセンサーと組み合せたDNP独自のシステム(特許出願済)。軽量でコンパクトなタッチレス入力端末・機器として、既存の情報端末の表面に直接触れることなく、操作できる。
DNPは、日本国内で唯一リップマンホログラムのフィルムを量産できる技術を保有しており、その強みを活かし、2021年度に「ホロタッチ」を製品化する。

【ホロタッチの主な特長と活用例】
①軽量・コンパクトな構成で既存の機器への設置も容易
操作ボタンなどを描画したリップマンホログラムのフィルムとセンサー等を組み合わせた構成で、既存の端末・入力機器に後付けで設置するだけでタッチレス機器として活用できます。ホログラムフィルムとセンサーのみの軽量・コンパクトな構成ですので、大型の設備を導入する必要がなく、低コストで導入できる。

②空中での操作がしやすい画面表示
ホログラムフィルムに記録した2次元の柄(細かい線・点や図版等)を、センサーの検出面と同じ空中の位置に浮遊させて表示することで、手指が触れると反応する柄を目視できる。空中の一定の位置で指を止める動作は難しいものだが、「ホロタッチ」では手指に反応する柄を目視できるため、空中での指操作が容易。テンキー・矢印キー・決定キー・キャンセルキー等の汎用的な入力ボタンにすることで利用者の直感的な操作を可能にする。

③LEDなどの点光源の光を当てて利用できるため、プロジェクター等の投影装置は不要
情報端末のディスプレイをそのまま使用して、点光源となるLEDライト等の光を当てることで画像を空中に表示でき、プロジェクター等の投影装置は不要。
※なお、センサーで検知したデータを情報端末の制御プログラムに連動させる必要があるため、制御プログラムの作成または変更が別途必要となる。

④コンパクトな仕様で場所をとらない
厚さ0.1~0.2mm(センサーユニット含まず)のフィルムを使用するため、コンパクトで場所をとらない。フィルムサイズは最大で、紙のA4判(210×297mm)程度まで対応可能。

■活用例
〇ウイルス感染の防止などの観点から非接触のニーズが高まるなか、銀行や店舗等のATMやレジなど、既存のタッチ式ディスプレイ端末に後付けでフィルムを貼ることで、空中で操作できるようになる。


既存機器への設置イメージ

【今後の展開】
DNPは、コロナ禍の非接触ニーズの高まりに対して、店頭受付端末・レジ端末・券売機など既存の入力端末に後付けで利用する企業や団体のほか、端末やセンサーのメーカー等に「ホロタッチ」を提供し、2022年度に関連のサービス等も含め30億円の売上を目指します。空中の高精細な映像をあたかも指で触っているかのように操作でき、店頭のPOPなどに展開可能な「空中ディスプレイ入力端末」の提供(2021年3月発売予定)と共に、生活者が外出時にも安心してさまざまなサービスを利用できる環境づくりを支援していく。