凸版印刷 再生材であるメカニカルリサイクルPETを使用した新製品「GL-AR-N」を開発
2020年12月02日
 凸版印刷(東京都千代田区、麿 秀晴社長)は、透明バリアフィルム「GL BARRIER」のレトルト対応グレードの基材に、再生材であるメカニカルリサイクルPETを使用した新製品「GL-AR-N」を開発した。長時間レトルト殺菌をする必要のある大容量の業務用食品やペットフード向けなどに、2020年12月3日よりサンプル出荷を開始、2021年からの量産を目指す。
 凸版印刷は、メカニカルリサイクルPETフィルムを使用した透明バリアフィルム「GL-AR-NF」を2016年より販売を開始し、再生材を使用したバリアフィルムの提供を行ってきましたが、今回「GL-AR-NF」よりもさらに長時間のレトルト殺菌に対応可能な「GL-AR-N」を開発することで、レトルト食品における使用用途をより拡大する。
 「GL-AR-N」は、130℃110分のレトルト殺菌に対応可能で、高温加熱後も高いバリア性能を保持するとともに、リサイクル樹脂の使用比率で世界最高レベルとなる80%を実現したメカニカルリサイクルPETを使用することで、バリア性と環境適正の両立を実現。長時間の殺菌と高いバリア性が必要な大容量の業務用食品やペットフードなどの内容物においても、メカニカルリサイクルPETフィルムの使用が可能となった。


メカニカルリサイクルPETフィルムを用いた新製品「GL-AR-N」と、その使用例

■ 開発の背景
 CO2排出量削減をはじめとした地球温暖化対策や生物多様性保全、環境負荷低減など、環境問題への関心が高まっている現在、リサイクル資源の活用が重要視されている。また、ライフスタイルの変化により、電子レンジで袋のまま温めることが可能なレトルト食品用パッケージが求められており、透明バリアフィルムはますます市場から注目されている。
 凸版印刷は循環型社会の実現に貢献するため、2012年4月にメカニカルリサイクルPETフィルムを用いたラミネート包材の提供を開始し、2016年11月よりレトルト対応の「GL-AR-NF」を提供している。
 このたび、従来培ってきた蒸着技術やコーティング技術を応用し、メカニカルリサイクルPETフィルムを使用した、レトルト殺菌対応の透明バリアフィルムの開発に成功した。これにより、大容量の業務用食品などにおいてもバリア性の付与と環境対応の両立が可能となる。

■ 同製品の特長
・再生材を使用し、レトルト対応食品の使用用途拡大と環境対応の実現
 凸版印刷のもつ蒸着技術やコーティング技術により、130℃110分の長時間のレトルト殺菌に対応可能。再生材であるメカニカルリサイクルPETを使用しても、従来の「GL BARRIER」のレトルトグレードと同等の耐熱性、酸素・水蒸気バリア性を実現するとともに、環境適正の向上を図る。

・CO2排出量を約17%削減
 メカニカルリサイクルPETフィルムを用いることで、従来の「GL BARRIER」と比較して「GL BARRIER」製造段階までのCO2排出量を約17%削減できる。

■ 今後の目標
 凸版印刷は同製品を食品業界に向けて拡販、メカニカルリサイクルPETフィルムを用いたパッケージ全体で2020年度に約30億円の売上を目指す。今後も再生材を使用した製品ラインアップを拡充し、さまざまな業界と用途における環境対応パッケージの展開を目指す。