大日本印刷 斜めから見た時の有機ELディスプレイの青みを改善する光学フィルムを開発
2020年11月14日
 大日本印刷(DNP,北島義斉社長)は、スマートフォンやタブレット端末、パソコン等の有機ELディスプレイを斜めから見た際に、画面が青みがかって見える現象「ブルーシフト」を改善する「ブルーシフト改善フィルム」を開発した。このフィルムをディスプレイに内蔵することによって、どの角度から画面を見ても青みを抑えることができる。

【「ブルーシフト改善フィルム」開発の背景と特長】
 近年、スマートフォンやタブレット端末、パソコンやテレビ、デジタルサイネージ(電子看板)などで有機ELパネルの採用が拡がっている。また今後は、折りたたみが可能なフォルダブルスマホやカーナビゲーション・バックミラーなどの車載用に有機ELパネルの使用が拡がることで、ディスプレイを斜めから見るケースが増える。有機ELパネルは、コントラストが高く応答速度が速いことが利点ですが、斜めから見ることで色が変化し青みを帯びるという課題があった。今後、テレビ画面の大型化、フォルダブルスマホや車載用ディスプレイなどの普及により、この課題解決に対するニーズがより強くなっている。こうした課題の解決に向けてDNPは、長年培ってきた微細賦型技術を活かし、端末をどの角度から見ても青みを帯びることがない「ブルーシフト改善フィルム」を開発した。このフィルムをディスプレイに内蔵することで、有機ELパネルの構造を高度に調整する必要がなくなるため、低コストでパネルを斜めから見た時の青みを改善できる。
 このフィルムは、顧客企業からも、高い効果があるとの評価を得ている。



【今後の展開】
 DNPは、「ブルーシフト改善フィルム」を主にパネルメーカー等に提供し、2023年度で年間30億円の売上を目指す。
 今後もDNPが保有する高度な微細賦型技術を活かし高機能なフィルムの開発を進めていく。
 なお、12月2日(水)~4日(金)に幕張メッセで開催される「高機能フィルム展」のDNPブースで同製品を展示する。