凸版印刷 和紙を使用した不燃壁紙ブランド「INSHU」を開発、空間を新たな日本の伝統美で演出
2020年10月22日
 凸版印刷(東京都千代田区、麿 秀晴社長)は、1956年より、壁紙をはじめ建具や床材の表面に使用される化粧シートを製造・販売する事業を展開し、意匠性や機能性、環境性能に優れた建装材を提供している。
 このたび、凸版印刷は、国内初となる不燃石膏ボードを下地として、全点不燃認定を取得した和紙壁紙ブランド「INSHU」を開発した。「INSHU」は凸版印刷が国内外から評価されている、デザイン力とマーケティングノウハウから生み出された、高い意匠性をもつ全23柄42点(手加工品16点、機械加工品26点)をラインアップしている。また「INSHU」は日本古来の和紙の原料である「楮(こうぞ)」(※1)を使用した、植物由来の環境にやさしい製品です。凸版印刷の優れたデザイン力と日本伝統のものづくりにおける美意識の融合により展開される「INSHU」が、ホテルや商業施設、公共施設などの空間を新たな日本の伝統美で演出する。
 「INSHU」は大因州製紙協業組合(鳥取県鳥取市、塩 奨代表理事、以下 大因州製紙)および旭興(大阪市北区、藤井 英喜社長)と共同で開発した。
 「INSHU」において、凸版印刷はブランド企画・デザイン・品質設計、大因州製紙は製造、旭興は販売を行う。


ホテルや商業施設に「INSHU」を施工したイメージ

 ホテルや商業施設、公共施設などに使用される壁紙は、国土交通省より準不燃認定もしくは、より安全性の高い不燃認定を受けた材料を使用するよう建築基準法に定められている。しかし、日本の伝統美を表現できる代表的な素材である「和紙」は燃えやすく、一般的な壁面下地である不燃石膏ボードと組み合わせて不燃認定を取得することは難しい材料だった。
このたび、凸版印刷のデザイン力と大因州製紙の製造ノウハウ、旭興による施工技術を合わせることで、デザイン性に優れた23柄42点が不燃石膏ボードを下地とした不燃認定の取得に成功、「INSHU」ブランドとして展開を開始した。

■ 「INSHU」の特長
・国内初となる、ラインアップ全点が不燃認定を取得
 ラインアップ全点が不燃石膏ボードと組み合わせて不燃認定を取得した和紙壁紙で構成されるブランドは「INSHU」が国内初となる。

・高いデザイン性で日本の伝統美を空間演出
 凸版印刷が持つデザイン力とマーケティングノウハウから生み出された意匠と、日本伝統のものづくりにおける美意識との融合により創り上げた23柄42点のラインアップが、ホテルや商業施設、公共施設などの非住宅施設において新たな伝統美となる空間を演出する。

・自然由来の原料を使用
 「INSHU」は日本古来の和紙の原料である「楮(こうぞ)」を使用した、植物由来の環境にやさしい製品です。手加工品は1枚ずつ手作業を行っているため、色や質感に個体差があり、時間の経過とともに色や風合いの変化を楽しめる。また、楮の繊維が光をさまざまな方向に拡散し、やわらかで奥行きのある空間を生み出す。

■ 今後の目標
 凸版印刷は今後、高意匠・高機能な建装材開発を推進していく。また空間の企画から設計・施工まで手掛ける空間演出ブランド「expace」に、「INSHU」をはじめとしたさまざまなオリジナル商品を展開し、利用者に快適な空間を提供していくことにより、2022年度に関連受注も含め200億円の売上を目指す。

■ 「INSHU」ブランドのURL
http://www.seko.co.jp/product_inshu.html

■ 大因州製紙協業組合について
https://www.daiinshu.co.jp/

■ 旭興株式会社について
http://www.seko.co.jp/


※1 楮(こうぞ)
栽培が容易で毎年収穫できるクワ科の落葉低木。楮の樹皮が和紙の原料となる。