大日本印刷 国内初、抗菌・抗ウイルス効果のあるICカードを開発
2020年10月13日
大日本印刷(DNP、北島義斉社長)は、抗菌と抗ウイルスの性能を兼ね備えた「非接触ICカード」を国内で初めて開発し、電子マネー、社員証や入館証などに向けて、10月から提供を開始する。

今回DNPが開発した非接触ICカードの抗ウイルス性能は、外部評価機関である地方独立行政法人 神奈川県立産業技術総合研究所がISO 21702に準拠して実施した分析・評価の結果、抗ウイルスの効果があることが確認された。


抗菌・抗ウイルス効果のある非接触ICカードのデザインサンプル

新型コロナウイルスの影響により、衛生管理に対する人々の意識が急速に高まり、生活用品をはじめ、さまざまな製品に対して、細菌の増殖を防ぐ「抗菌」や、細菌より小さいウイルスの数を減少させる「抗ウイルス」へのニーズが広がっている。そして、日本政府が掲げる“キャッシュレス化”の推進により、電子マネーやクレジットカード等での決済が拡大するなか、カード自体の付加価値として「抗菌・抗ウイルス性能」が求められている。
こうしたニーズに対してDNPは、2000年代より抗菌仕様のプラスチックカードを提供しており、キャッシュカードやクレジットカードなど金融業界を中心に広く採用されている。今回、従来からの抗菌性能に加え、国内初となる抗ウイルス性能を兼ね備えた非接触ICカードを開発した。厚生労働省が提唱する“新しい生活様式”に対応したカード決済を実現するとともに、社員証や入館証を利用する従業員や施設利用者等の安全・安心を実現する。

【「抗菌・抗ウイルス効果のある非接触ICカード」の特長】
1.抗ウイルス性能を有する国内初の非接触ICカード
地方独立行政法人 神奈川県立産業技術総合研究所によるISO 21702に準拠した分析・評価の結果、抗ウイルス効果が確認された非接触ICカード。カード表面に付着するウイルスの数を減らすことにより、人の手に着くウイルスを減らすことができる。

2.抗ウイルスに加え、抗菌性能も保持
抗ウイルス性能だけでなく、従来からの抗菌性能も兼ね備えており、衛生管理が一層求められる医療機関や福祉施設、食品関連の施設、教育機関などでも安心して利用することができる。抗菌性能はJIS Z 2801(抗菌仕様に関するJIS規格)に準拠し、カード表面の大腸菌と黄色ブドウ球菌の繁殖率を1%以下に抑える効果を持っている。

3.抗ウイルス効果を長く維持したまま利用が可能
抗ウイルス剤をカードの両面にコーティング(塗工)しているため、頻繁な利用などによってカード表面が傷ついたりした場合でも、抗ウイルス性能を維持したまま利用できる。

【価格】
同製品は、抗菌・抗ウイルス性能を持たないカードと比較して、およそ5~10%増の価格を目処として提供していく予定。
*価格は仕様や数量により異なる。内容に応じて別途見積りを行う。

【今後の展開】
DNPは、電子マネーカードを発行する事業者、社員証や入館証等を利用する企業や施設、ポイントカードや会員証等を提供する小売・流通企業などへ同製品を提供し、2023年度までに関連サービスも含めて6億円の売上を目指す。また、2021年春には、キャッシュカードやクレジットカードなど金融機関で利用される接触ICカードや磁気ストライプ付きカード、接触・非接触の両インターフェイスを持つデュアルインターフェースカードにも抗ウイルス性能を付与して提供する予定。