リコー 薄型・軽量な両眼視タイプのスマートグラスを開発、長時間の着用が可能に
2020年08月03日
 リコー(山下良則社長)は、独自の光学技術を用い、両眼視タイプとしては世界最軽量*となる49g のスマートグラスを開発した。2020 年8 月3 日から7 日までオンライン開催されるディスプレイに関する国際学会SID Display Week 2020 Symposium で発表予定。(同社発表情報:8月5 日米国太平洋標準時間 セクション26.4 )今後、事業化に向けパートナーを募集するとともに、実用化にむけてさらに開発を進めていく。
* 発表時点における同社調べ。

 メガネ型のウェアラブル端末であるスマートグラスは、パソコンやスマートフォンなどと連携し、現実の視界をみながら、スマートグラスのディスプレイ上にデジタル情報を重ねて表示するもので、医療や建築、工場現場での作業指示や、一般ユーザーの歩行案内などの日常生活支援といった幅広い分野での活用が期待されている。しかし、これまでの両眼視タイプのスマートグラスの重量は一般的なメガネの3 倍以上もするものがほとんどで、短時間の遠隔作業支援などが主な用途でした。オフィスや店舗、工場などでの一般的な業務や、個人での活用には、終日装用しても疲れない軽さと、多様な情報表示のための広い視野角を両立する技術が不可欠だ。
 このたび、リコーが開発したスマートグラスは、レンズ部分に独自に開発した薄型・軽量のプラスチック導光板を採用し、重量49g を実現した。さらに、1m先に約30 インチの画面が見える広い視野角で、軽量・広視野を両立した。また、従来のスマートグラスは、ディスプレイユニットがレンズと一体化した構造であるため、鼻に大きな重みがかかることが課題だった。リコーは、ディスプレイユニットをこめかみ付近に配置できる特殊な光学系を開発し、鼻にかかる荷重を一般的なメガネ程度にすることで快適な着け心地を実現した。これらには、リコーがこれまでプロジェクターやカメラ等の開発において培ってきた
光学技術が活かされている。また、普段の生活の中で違和感なく着用できるよう、メガネメーカーの協力を得て、一般的なメガネのような親しみやすいデザインにもこだわった。

 同技術により、いつでもどこでも必要な情報にアクセスすることが可能となる。リコーは、現実世界とデジタルとの融合で、お客様にとってより魅力あるデジタルサービスを提供するとともに、お客のさまざまなワークプレイスと日常生活を変革するイノベーティブな製品・ソリューションの開発を今後も進めていく。