HP 「2019サステナブルインパクトレポート」で、新たな目標とパートナーシップを発表
2020年06月30日
 HP Inc.(以下「HP」)は、2025年までに使い捨てプラスチック梱包材を75%削減するという目標を盛り込んだ「2019サステナブルインパクトレポート」を発表した。この新たな目標は、低炭素・循環型経済に貢献し、最終的には社員や地域社会の健康につながる。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、地球、人々、地域社会 が密接につながり合っていることを示した。一人の健康やウェルビーイング に対するリスクは、全ての人の健康やウェルビーイングに影響を及す。さらに、持続可能性はビジネスにおいて不可欠だ。2019年には、持続可能性への取り組みにより2018年から69%増となる16億ドル以上の新規収益をもたらした。

<廃棄物のない世界を実現>
 世界では、毎年3億トンのプラスチックが生産されている。その半分はシングルユースプラスチックとして生産され、生産されるプラスチック全体の91%はリサイクルされていない。新型コロナウイルス感染症によって、梱包材の
需要も増加している。梱包材は廃棄物全体のかなりの割合を占め、地球と人々の健康に悪影響を及ぼしかねない。
そのためHPは、2025年までに使い捨てプラスチック梱包材の75%を削減する目標を設定した。その目標に向けて、HPはハードウェア製品の梱包材に焦点を当て、パルプモールドの梱包緩衝材に切り替えることを予定している。

 HPの環境に配慮したパッケージ戦略は、できる限り不要なプラスチックや材料を排除することを目指している。2019年にHPは、ハードウェアの梱包に含まれていた電源コード結束用プラスチックと書類を入れるビニール袋を廃止した。また、HPは、よりリサイクル可能な紙ベースの代替品を採用してきた。

 この取り組みを加速させるため、HPのノートPC、デスクトップPC、ディスプレイ製品の梱包を、発泡プラスチックから100%再生パルプモールド材に切り替えている。パーソナルシステムズの製品梱包をパルプモールドの梱包材に変更したことで、昨年、リサイクルが困難な発泡プラスチックの利用を933トン削減することができた。

 2019年、プリンティング事業では、プリンターの梱包を再設計することで、発泡プラスチックを40%削減し、95トン以上の材料を削減した。 3Dプリンティング事業では、先日、余剰粉末を最大100%再利用できるようにすることで廃棄物削減に役立つポリプロピレン(PP)と呼ばれる新材料の発売を発表した。

 HPは、プリンティングとパーソナルシステムズ製品への、再生プラスチックの利用を加速させている。
2019年に2万5千トン以上の使用済み再生プラスチックをPCやプリンター製品に使用した。これは、使用するプラスチック全体の9%に相当します。HPは、2025年までにこの割合を30%にすることを目標にしている。また、170万ポンド(ボトルにして6,000万本以上)のオーシャンバウンド・プラスチックを調達し、世界初の、オーシャンバウンド・プラスチックを使用したノートPC、ディスプレイ、
 モバイルワークステーション、エンタープライズ向けChromebookを発表した。HPは、111件のゴールドと268件のシルバーのEPEAT登録製品(IT業界では最多)を有しており、世界で最も持続可能なPCポートフォリオを誇っている。

<森林の保護と再生>
HPは、世界の森林の保護と再生に重点を置き、生物を支える自然システムの再生を目指している。2016年には、HPブランドの用紙の製造における森林破壊を排除し、2020年末までには紙製の製品梱包材においても同様の目標に向けて順調に取り組んでいる。

 2019年にHPは、世界自然保護基金(WWF)とのパートナーシップを発表した。HPとWWFは、ニューヨーク市の面積に相当する20万エーカーの森林の再生、保護、責任ある管理を目標としている。
HPは、危機にさらされているブラジル大西洋岸森林の一部再生のために、5年間で1,100万ドルをWWFに寄付する。中国でのプロジェクトは、持続可能な管理された森林プランテーションを増やし、その回復力と生物多様性を改善することに焦点を当てている。HPは、両国でWWFの支援を得ながら、森林再生活動における自然の利点を数値化するために森林科学を推進している。

 HPは、「HP Sustainable Forest Collaborativeも立ち上げた。これらの取り組みは、Arbor Day Foundation、Chenming Paper、Domtar、New Leaf Paperに影響を与え、森林回復への取り組みへ参加を促し、活動を加速している。業界を超えた連携は、森林生態系を健康に保つための科学的かつ実行可能なアプローチを実証する。 HPと協力メンバーは共に、次世代のために、森林の保全と生物多様性の運動に
参加する人々を求めている。

<ダイバーシティ&インクルージョンにより変革を推進>
 HPは、全社でダイバーシティ&インクルージョンの文化を推進しており、あらゆる形態の人種的不平等と闘うことにコミットしている。 HPの取締役会は、米国のテクノロジー企業の中で最も多様性があり、その構成は、女性比率が42%、マイノリティ比率が58%。

 グローバルでは、2019年度入社社員のうち40%がマイノリティから採用されました。HPが運営する「Global Supplier Diversity」プログラムでは、マイノリティと女性がオーナーのビジネスを含む小規模で多様なサプライヤーに3億7,400万ドルを投じ、全体で6億9,800万ドルの経済効果に貢献した。

 今年の初めには、CEO主導のダイバーシティ&インクルージョンに対する最大のビジネスコミットメントとなる「CEO Action for Diversity and Inclusion」に再度誓約し、職場におけるダイバーシティ&インクルージョンを加速している。HP財団は、社会の制度的な人種差別と不平等に立ち向かい、これと闘うために、社会的公正の実現に尽力する団体に50万ドルの支援を約束した。

 また、HPは、自社のプラットフォームを活用して、全世界において、これらの問題にスポットライトを当てている。女性と女児に教育を提供することで貧困撲滅に取り組むグローバルな非営利団体であるGirl Risingと提携して、「My Story:2020 Storytelling Challenge」を立ち上げ、人権、人種的正義、男女平等、女児の教育の推進のために戦う若きリーダーを紹介している。

<レジリエンス(回復力)のある地域社会を構築>
 良質な教育を受けることは基本的人権であり、テクノロジーは教育の格差を埋める上で役立つ。
HPは2015年から2,800万人以上の学生と成人学習者を支援し、2025年までに1億人のより良い学習成果を実現するという目標に向けて前進している。HP財団のプログラム「HP LIFE」は、起業家、成人学習者、学生を対象に、オンライン、オフライン、対面での研修を通じて、ビジネスとITの中核的なスキルを得られるコースを無料で提供している。2012年から80万人以上が「HP LIFE」に登録しており、2025年までに100万人登録という目標に向けて順調に進んでいる。

 世界のあらゆる場所にいる人々の学びを促進させるテクノロジー、ツール、教材へのインクルーシブなアクセスは、HPのサステナブルインパクトにおける重要な戦略だ。2019年には630万台のPCが全世界の学校に出荷された。新型コロナウイルス感染症のために多くの学校が閉鎖される中、自宅で学習するためのデバイスや安定したインターネット接続がない多くの学生にとって、オンライン学習へのシフトが課題となっている。これに対応してHPは先ごろ、家庭での学習や遊びのための無料の印刷可能なコンテンツを提供する「Print, Play&Learn」を開始した。HPが新型コロナウイルス感染症と戦うために実施している幅広い活動の一環として、HPとHP財団は、ブレンド学習や地域社会をサポートするために、約800万ドル相当の製品と助成金を寄付することにコミットしている。

 HPはすべての人にとってより公平で、よりレジリエンスに富み、より持続可能な未来を築くことに取り組んでいる。HPは、155社を超える企業と共に「Recover Better」声明に署名し、新型コロナウイルス感染症に関する経済支援と復興の取り組みを最新の気候科学と連動したものとするよう全世界の政府に呼びかけている。なぜなら、地球の健康が人間の健康に影響を与えるためだ。このような公共の利益の代弁(擁護)と集団行動は、HPのサステナブルインパクトの重要な一部であり、HPが目標を達成する上で必要な、制度的な変化と政策の実行を支えている。