大日本印刷 評価分析機能付きデジタルテストシステムを開発
2020年06月17日
 大日本印刷(DNP,北島義斉社長)は、在宅などのリモートの学習環境においても、定期テストの実施を可能にし、解答結果からAIにより、学習者の理解度を分析し、復習が必要な学習課題とその優先順位を提示する「評価分析機能付きテストシステム」を、「DNP学びのプラットフォーム 『リアテンダント®』」の新機能として開発した。この機能によって、教員は分析結果をもとに、児童・生徒一人ひとりの学力に応じた適切な指導が可能となる。

 またDNPは、日本マイクロソフト株式会社と協力し、文部科学省が推進する「GIGAスクール構想」の実現に向けて、同テストシステムをマイクロソフトのタブレット端末「Surface Go 2」のオプションとして提供する。「Surface Go 2」は、「文字を書く」ことも大切な学びの一つと位置付け、ペンで書いた文字等の傾きや筆圧を精緻に読み取り、本物の紙とペンを使っているような操作感を実現している。同機に提供するDNPの「評価分析機能付きテストシステム」は、学習者が問題を解くまでの過程(途中式)を教員が見ることができるため、児童・生徒がどの問題のどこにつまずいたのか等を把握し、個に応じて指導することができる。教育市場でのICT端末の整備や学習システムの導入において、両社の持つ機能を掛け合わせることが強みとなることから協業することとなった。

■「評価分析機能付きテストシステム」開発の背景
 文部科学省は、多様な人材育成を目指して、ICTによって子ども一人ひとりに最適な学習環境を提供する「GIGAスクール構想」を打ち出し、生徒1人1台の端末配備と高速大容量の通信ネットワーク、パブリッククラウド等の整備に向けて、端末1台当たり4.5万円の補助や校内LAN工事の実施などを計画している。また、新型コロナウイルスの感染防止対策として、休校や分散登校など自宅学習の時間が増え、リモートでの学びの提供が急務となるなか、同省はこの構想の実施について、当初の「令和5年度までの段階的な実現」から「令和2年度中に完了」へと方針を変更しており、全国の自治体・教育委員会における端末導入の加速が予想される。

 しかし、ドリルなどの学習教材と比較して、学習者の習熟度を確認するためのテストのデジタル化は遅れているため、教育現場では、リモートでテストを実施し、その結果に基づいて個に応じた指導を行うことが困難であるという課題があった。DNPは「評価分析機能付きテストシステム」を「リアテンダント」の新機能として提供することで、「テストのデジタル化」をワンストップで可能にし、リモート学習の早期実現を支援する。

■「評価分析機能付きテストシステム」の概要
•生徒は、タブレット端末上で、タッチペンを使って教員が制作したデジタルテストに解答する。
•教員自身が、PC環境で、オリジナルのテスト問題を制作できる。この教員の自作テストに加え、コスモトピア社*2の単元テスト(小・中学生向け)とDNPオリジナルの小学校算数単元テスト(小4~6年個別復習用教材付き)を搭載することも可能。(オプション)
•授業後の小テストだけでなく、中間・期末の定期考査でも利用可能。
•答案を効率的に採点できるデジタル採点機能を搭載している。設問ごとに解答が一覧表示され、クリックするだけで採点できる。採点ミスを減らし、教員の大きな負担となっている採点業務の負荷を軽減する。
•採点結果から、AIが児童・生徒の習得度を解析して、復習に必要な学習課題とその優先順位を提示する。その結果から教員が判断し、デジタルドリル(オプション)を使って、個に応じた指導に繋げることができる。