オフ輪協 次世代に向け、先を見据えたマネジメントをしていく
2020年02月06日
 日本オフセット輪転印刷協議会(オフ輪協、西川誠一会長)は2月4日、文京区後楽・東京ドームホテルで新年講演会・懇親会を開催し、会員、関連会社など280名が参加した。今回、会員でない7社10名も参加した。
 西川会長は経済概況にふれるとともに、「明日からはpageが始まり、drupaの年だ。展示会場へ行くと、設備投資はこういう方向へ行くと前向きな話が沢山聞けると思うので、pageや、drupaへ行って前向きな話を体感してほしい。今日の講演では、印刷業界の見えない未来にどう生き抜くか、いい示唆を頂いた。なかなか渋沢栄一さんのように素晴らしい経営者にはなれないが、爪の垢を煎じて飲み、これからの時代に通用する、子供の世代や次世代に、先を見据えたマネジメントをしていかなければならない」と述べ、去年、新規に加入したサイトー印刷とエイエヌオフセットの2社を紹介した。
 次いで、関連業者を代表して、小森善治小森コーポレーション会長は「去年は紙や資材の問題があり、元気のない新年会だったが、今年、15回の新年会に参加し、いろいろ情報交換したが、明るい新年会だった。今日の新年会では300名近くが集まっているが、情報交換が一番大切なテーマではないか。懇親会の中で情報を交換してほしい。今年はdrupaがあるが、皆様にとって役にたつ情報を提供したい。1月オフ輪の機械は順調に動いている。これは教書の改定によるものだが、この元気を印刷業界に投げかけ、オフリン協が印刷業界を引っ張っていってほしい」と促した。
 引き続き、辻重紀富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ社長は昨年を振り返るとともに、「今年は東京オリンピック・パラリンピックが開催されるが印刷業にとっても、インバウンド需要が増加すると思われる。また、drupa が開催されるが、50ヵ国から出展があるが、日本からは54社が出展する。印刷の無限の可能性が感じられるイベントになるように期待している。関連業としても、業界の発展のために大きな目標に向かって突き進んでいく」と述べた。
 この後、宮腰巌日本印刷産業機械工業会会長の発声で乾杯し、懇談に入った。


西川会長


 懇親会に先立って行われた講演会では、渋沢栄一5代目の子孫で、シブサワ・アンド・カンパニー代表取締役で、独立系運用会社であるコモンズ投信の会長でもある渋澤健氏を講師に招き、「渋沢栄一の『論語と算盤』で未来を拓く」をテーマに講演した。
 講演では、野球の大谷選手と投資の達人との共通展は夢への情熱だと前置きし、大谷選手は北海道日本ハムファイタースの栗山監督の影響を受けている。栗山監督は、選手に渋沢栄一著書の『論語と算盤』を渡しており、なぜなら『論語と算盤』の哲学は組織を作る上での基礎をしている。
 『論語と算盤』とは、その経営者一人がいかに大富豪になっても、そのために社会の多数が貧困に陥るようなことでは、その幸福は継続されない。論語と算盤【処世と信条】は、『論語と算盤は甚だ遠くして甚だ近いもの』で、正しい道理の富でなければその富は完全に永続することができない。従って、論語と算盤という懸け離れたものを一致させる事が今日のきわめて大切な務めだ。そして、100年前の言葉を置き換えると、サステイナビリティ(持続可能性)とインクルージョン(包摂性)だ。
 この他、資本主義の原点:滴(しずく)から大河へ、時代の節目に掛かった、これからの日本、『枠』のウチとソト、これからのお金の使い方、投資の本質はINVEST、逆境に立ったときの心構えなどについて説明した。


 講演会