凸版印刷とThe Chain Museum アートを身近にする新事業で協業
2020年01月09日
 凸版印刷(東京都千代田区、麿 秀晴社長)と、個人がアーティストと直接つながり支援できるプラットフォーム「ArtSticker(アートスティッカー)」を運営する株式会社The Chain Museum(読み:ザ・チェーンミュージアム、本社:東京都目黒区、遠山正道社長、以下 The Chain Museum)は、2019年12月末に資本業務提携を締結した。
 同提携により、凸版印刷が持つマーケティングや先端表現技術のノウハウ、文化や芸術への貢献活動の実績と、The Chain Museumが持つアートビジネスにおける知見を融合させ、アートを個人にとってより身近な文化にするための新事業創出を共同で推進。芸術文化のさらなる発展と文化振興による社会貢献を目指す。




■ 同提携の背景
 アートは、前世紀から権威とアカデミズムと富裕者により強固に支持されてきたが、その権威性や「敷居が高い」という印象から、アートに対して自ら壁を作ってしまう人も少なくない。またアート業界では主に、マーケットでの流行、需要に合わせた作品が求められ、アーティストが経済的な面から自分が本当に創作したい作品をつくることができず、活動を持続するのが難しいということも課題となっている。
 凸版印刷は、創業以来、「情報・文化の担い手としてふれあい豊かなくらしに貢献」する企業理念のもと、印刷を核としたさまざまな事業を通じて社会課題の解決を目指すとともに、文化や芸術の発展に貢献してきた。マーケティング領域におけるプロモーションやイベント企画・運営ノウハウを活かした芸術祭の支援などを行うほか、新たな成長領域のひとつとして「教育・文化交流」を位置付けており、新事業創出に向けた取り組みを推進している。
 The Chain Museumは個人がアーティストに直接支援することで新たなお金の流れを生み出し、アートをよりひらかれたものにすることを目指すプラットフォーム「ArtSticker」を2019年8月より提供。現在400組を超えるアーティストが参加し、1000作品を超えるアート作品が登録されている。「ArtSticker」を運営するPLATFORM事業を核とし、世界中に小さくてユニークなミュージアムを展開させるMUSEUM事業、場所や施設ごとにアートをキュレーションするCONSULTING事業も展開しており、個人と個人のつながりによる支援の連鎖よってアートが自律するエコシステムの構築を目指している。
 凸版印刷とThe Chain Museumは同提携を通じて、アートにおける新事業創出を推進し、芸術文化のさらなる発展と文化振興による社会貢献を目指す。

■ 具体的な事業展開について
 同提携により、ビジネスとテクノロジーを掛け合わせてアートと個人の関係を変革させるための事業を共同で推進していく。

・アートに関する新事業の企画・立案
 「ArtSticker」などのサービスによって形成された、個人がアーティストと直接つながり支援するアートのエコシステムにおいて、両社共同でアートをより身近にするための新事業開発を推進していく。例えば「ArtSticker」の連携するアーティスト・作品と凸版印刷が持つ最新のデジタル表現技術やコンテンツ制作力を掛け合わせ、家庭や企業施設などへの配信をはじめとしたさまざまなシーンでの活用を実現するサービスの提供を目指す。

・アーティストとの次世代表現技術の開発
 「ArtSticker」の連携するアーティストと凸版印刷が持つ印刷技術・デジタルコンテンツ制作における先端表現技術、商品広告やグラフィックポスターなどの印刷ディレクションを手掛けるプリンティングディレクターなどの人財が持つ知見を掛け合わせ、作品の世界観をより魅力的に演出する次世代における新たな表現技術の開発に取り組む。

・企業向けアートのキュレーション共同コンサル事業
 凸版印刷の持つ企業の販促プロモーションにおけるマーケティングノウハウと「ArtSticker」の連携するアーティスト・作品を用途やブランドイメージにあわせキュレーションし、企業キャンペーンやノベルティ、カタログ、商品パッケージなどへコーディネイトする。

■ 今後の展開
 凸版印刷とThe Chain Museumは両社の知見を融合したアートに関する新規サービスを共同開発し、2021年度中の提供開始を目指す。