日本オフセット輪転印刷協議会 会員交流会で先進事例を紹介
2019年11月08日
 日本オフセット輪転印刷協議会(オフ輪協、西川誠一会長)は11月7日、文京区後楽・東京ドームホテルで2019年会員交流会を開催し、「環境変化への取り組み~会員企業による先進事例のご紹介」をテーマに、講演と会員プレゼンテーションが行われた。また、会場内に基調講演、プレゼンを行った4社の企業紹介ブースが設けられた。
 西川会長は「会員とオフ輪を持つ印刷会社が参加する新しい形になってから今回で2回目となる。前回に引き続き、厳しいマーケットの中、どういう方向へ持っていくか工夫と努力をしている会社のお披露目だ。当社も今回プレゼンを行う。今回会員以外の印刷会社19社31名、会員34社92名の参加だ」と多数の参加に感謝の意を示した。
 さらに、基調講演を行うラクスルについて「印刷事業の責任者である渡邊本部長を招いたが、ラクスルは今年8月東商マザーズから東証1部へ上場と活躍しており、印刷業のビジネスモデルを根底から変えた。ニシカワもラクスルのパートナーの1社だ。この他、朝日プリンテック、大村印刷、ニシカワの3社のプレゼンを行う。オフ輪から離れて違うフィールドで新たなチャレンジをした事例発表をしてもらう」と挨拶した。
 第1部の講演では、渡邊建ラクスル事業本部本部長を講師に迎え、「ラクスルの印刷事業の考え方と取り組み」をテーマに講演した。講演では、まず、渡邊本部長は「人材獲得に力を入れ、様々な産業から集まり、ビジネスの構築を目指している」と述べ、ラクスルの通販サイトや物流のハコベルについて紹介した。
 さらに、印刷Eコマース市場、ラクスルの印刷事業について説明し、パートナー企業であるニシカワとの取り組みを紹介した。
 休憩を挟んで、朝日プリンテックが講師となり、「通帳式デジタル印刷機の活用」をテーマにプレゼンした。通帳式デジタル印刷機は、546mm×1,524mmまでの長尺印刷、特殊折りがインラインで、多ページ印刷をインラインで、バリアブル印刷が容易という特長がある。これまで、イベント用長尺ポスターなど印刷した。
 また、来年4月販売予定の「商業オフ輪用のローラ再生装置」を紹介した。同装置は、硬度の再生、径の再生、グレーズの完全除去だ。小森A輪・B輪と三菱A輪・B輪の計4種類を1台で対応する。標準機は4種類から1つを選択し、残り3種類はオプション設定。
 次いで、大村印刷(小松印刷グループ)が講師となり、「印刷会社がVRを始めてみた~印刷会社としての知見をフルに活かして誕生した単価100円のVRゴーグル『Auggl S
(オーグル エス)シリーズ』とVRのニーズが高い主な業界について」をテーマにプレゼンを行った。
同社は、販促EXPO2016で「Auggl」を初出展したところ、3日間で800社と名刺交換したが、受注は数えるほどたった。そののち、チラシ感覚で配布可能な単価で、直観的に組み立てて可能なシンプルな構造の新しい紙製VRゴーグル「Auggl S」を2017年4月にリリースしたところ、大村印刷HPは従来の30倍のアクセスとなり、問い合わせが殺到した。さらに昨年11月新型紙製VRゴーグル「Auggl S2」をリリースし、単価100円で納品形態がよりコンパクトになり、様々なメディアで掲載され認知度が高まり、トータル出荷台数は100万個、採用社数100社となった。この他、小松印刷新卒採用VR、本社工場360°パノラマ、広島みなとフェスタ2019VR体験会など動画で紹介した。
最後に、ニシカワ、ネクスメディア(ニシカワグループ)、ガオカンパニー(ニシカワグループ)が「3DCGデータの活用~ホログラムディスプレイのご紹介」をテーマにプレゼンした。
ネクスメディアは、地域支援、子育て支援、モノづくり支援を柱にプロデュースするソリューションカンパニーだ。多摩エリアで地域の課題や保育のプロデュースを行い、キッズデザイン賞を2年連続受賞。
 そして、ホログラムディスプレイを紹介し、「印刷の構成比90%の会社の商品CGを全ての源泉と捉えた川上戦略である」と締めくくった。


挨拶する西川誠一会長


 印刷した長尺印刷を紹介する朝日プリンテック


 会場内に設置された4社の紹介ブース