大日本印刷 仮想空間でマンションや戸建て住宅の間取りを体験できる「VRモデルルーム」を開発
2019年10月31日
大日本印刷(DNP、北島義斉社長)は、マンションや戸建て住宅等のCADデータや設計図面等をもとに、限りなく実物に近い三次元(3D)のコンピューターグラフィックス(CG)データを制作し、VR(Virtual Reality:仮想現実)空間で、多様な間取りやインテリアのコーディネートを疑似的に体験できるシステム「DNPバーチャルエクスペリエンス VRモデルルーム」を開発した。
同システムは、生活者が大画面ディスプレイとヘッドマウントディスプレイを装着して体験するもので、モデルルーム等で利用するほか、機器を持ち運ぶことで、期間限定で開設する“ポップアップストア”や不動産・住宅メーカーのサロンなどでも利用できる。


「DNPバーチャルエクスペリエンス VRモデルルーム」の画面イメージ


マンションや戸建て住宅等のモデルルームでは、限られたスペースで複数の間取りや住宅設備のバリエーションを提示することが難しく、モデルルームの代替となるような、多様な情報をわかりやすく提供し、生活者の購入につなげていくシステムが求められている。近年は、中古や賃貸向けの物件などを1つの地点から室内を360度見渡せるような簡易なVRシステムがあるものの、竣工前のマンションなどを高精細なCGで表現して、生活者に提供するサービスは少なく、そのニーズが高まっている。
「モデルルームの用地取得や施工の費用を削減したい」という不動産企業や住宅メーカーの課題と、購入を検討する生活者の「詳細な間取りやインテリアのレイアウトなどをシミュレーションしたい」という要望に対して、DNPは今回、「商品撮影やカタログ制作等で培った高度な画像処理技術」と「文化芸術やショールームなどさまざまな分野で提供してきた高精細なVRの実績・ノウハウ」を活かし、VR空間で購入者がマンションや戸建て住宅等を疑似体験ができる「VRモデルルーム」を開発した。

【「DNPバーチャルエクスペリエンス VRモデルルーム」の特長】
1.高精細なVRに、住宅の特徴・機能の紹介を備えた販売支援システム
住宅の購入を検討する生活者は、当システムの高精細なVRで、好みの間取りや内装を確認できるため、納得して購入を判断することができる。内装は、DNPが多くの住宅メーカーに提供している床やドア、天井などの内装建材の印刷柄データを使用することで、より高精細な表現が可能となる。
現在、実際のショールームでは、マンションや戸建て住宅の特徴的な設備や仕様を販売員が説明していますが、本システムでは収納スペースをVR空間内で開けたり、オプション設備の特長説明などを写真や動画で確認できるなど、販売員の説明を支援し、物件の魅力をより分かりやすく伝えることができる。




「VRモデルルーム」の画面イメージ

2.省スペース化、コスト削減を実現
制作したCGデータを「VRモデルルーム」に登録することによって、企業は実物のモデルルームを多数作ることなく、生活者に多様なマンションや戸建て住宅の間取りや内装のバリエーションを疑似体験してもらうことができる。これにより不動産・住宅メーカーによるモデルルームの用地取得や施工、外観模型の制作、家具・小物の調達が不要になる。

3.高品質なCGやVRをさまざまな媒体へ展開することが可能
「VRモデルルーム」用に制作したCGデータ等は、不動産・住宅メーカーの販促物やWebサイト、映像コンテンツ等で使用できる。また、VR空間上で任意のアングルを高精細な写真にプリントし、購入検討の材料として提供することもできる。

【今後の展開】
DNPは、今回開発した「VRモデルルーム」を、不動産や住宅、家具や住宅設備企業など、ショールームやモデルルームを運営する企業へ提供していく。