凸版印刷 「ボイル殺菌・ホット充填対応PP基材」、「PE基材」の高機能モノマテリアル化を実現
2019年09月20日
 凸版印刷(東京都千代田区、麿 秀晴社長)は、世界トップシェアの透明蒸着バリアフィルムブランド「GL BARRIER(※1)」シリーズの新しいラインアップとして、共に世界初となる、ボイル殺菌・ホット充填が可能なPP(ポリプロピレン)基材の透明バリアフィルム「GL-X-BP」と、PE(ポリエチレン)基材の透明バリアフィルム「GL-X-LE」を開発した。
 この両製品により凸版印刷は、「GL BARRIER」の基材として一般的なPET(ポリエチレンテレフタレート)基材に加え、PP・PE基材の透明バリアフィルムをフルラインアップで提供可能となり、PET・PP・PEすべての素材でのモノマテリアル高機能包材を実現させた。


「GL-X-BP」「GL-X-LE」製品写真 © Toppan Printing Co., Ltd.


 「GL-X-BP」は、PP素材としてはこれまで実現が難しかったボイル殺菌・ホット充填に対応しており、ベビーフードといった液体内容物を含む食品など、より広い用途の高機能包材に利用可能。
 「GL-X-LE」は、本来は蒸着加工が困難なPE素材に対し、凸版印刷の高度な加工技術によりバリア性を付与することで実現した、透明蒸着においては世界初であるPE基材のバリアフィルム。
 「GL-X-LE」は単層フィルムとして2019年10月より、「GL-X-BP」は積層させたラミネーションフィルムとして2020年前半頃に、それぞれ海外を中心にサンプル出荷・販売を開始し、2025年にモノマテリアル包材関連受注全体で約200億円の売上を目指す。

 なお両製品は、2019年9月23日(月)から25日(水)まで開催される包装に関わる資材・機械などの世界有数の見本市「PACK EXPO Las Vegas 2019」(開催地:米国・ラスベガス)の凸版印刷ブースにて展示する。

■開発の背景
 プラスチックごみ問題が注目される中、環境配慮型包材の需要がますます高まっており、グローバル企業の多くが容器包装のより優れたプラスチック資源循環に向けた目標を設定し、さまざまな施策を打ち出している。また米国では、PEの回収から再利用までのリサイクルルートが整備され始めているなど、世界的にもモノマテリアルを前提とするリサイクルへの取り組みが加速しつつある。
 凸版印刷はこれらの社会動向に対応するため、これまでも菓子などの軽包装のモノマテリアル化を実現できるPPバリアフィルム「GL-LP」や、PET単一素材のモノマテリアル軟包材など、高機能包材の単一素材化に取り組んできた。
 凸版印刷はこの取り組みをさらに継続・強化し、30年以上にわたって透明蒸着バリアフィルムの世界トップメーカーとして培ってきた蒸着技術とコンバーティング技術を最大限活用することで、同製品の開発に至った。

■透明バリアフィルム製品の概要
【GL-X-BP】
◇基材
OPP(二軸延伸ポリプロピレン)
◇主な包材用途
ベビーフード、フルーツコンポートなどの液体内容物を含む食品
(口栓付パウチ、ラミネートチューブ用途専用)







◇特長
・耐熱、耐水性に優れた性能を実現することで、ボイル殺菌・ホット充填に対応したモノマテリアル包
材を実現

【GL-X-LE】
◇基材
PE(ポリエチレン)
◇主な包材用途
ペットフード、ビーフジャーキー、グラノーラバーなどの乾物類
◇特長
・米国において既にリサイクルルートが確立されつつあるPEにバリア性を付与したモノマテリアル
包材を実現

■今後の目標
 凸版印刷は同製品を、国内外の食品、トイレタリー業界に向けて拡販していく。
 また今後も、リサイクル適性を高めた多種多様な内容物に対応するモノマテリアル包材の開発を推進するとともに、プラスチック資源循環に向けたさまざまな環境配慮型パッケージの開発をさらに強化していく。


※1 GL BARRIER
凸版印刷が開発した世界最高水準のバリア性能を持つ透明バリアフィルムの総称。
独自のコーティング層と高品質な蒸着層を組み合わせた多層構造で、安定したバリア性能を発揮する。また多くの優れた特性が高い評価を受け、食品から医療・医薬、産業資材に至る幅広い分野で採用されている。
「GL BARRIER」シリーズでは、高機能・高付加価値製品向けの「PRIME BARRIER」、消費財から産業資材まで幅広い用途に向けた「GL FILM」、軽包装向けの「FRESHLIGHT」を展開している。
http://www.toppan.co.jp/specialct/glbarrier.html