「第22回(2019年)日本自費出版文化賞」大賞に岡村啓佐氏(高知県高知市)の「NO NUKES ビキニの海は忘れない」
2019年09月05日
 一般社団法人日本グラフィックサービス工業会(ジャグラ、中村耀会長)主催、NPO法人日本自費出版ネットワーク(中山千夏・川井信良代表理事)主管の第22回(2019年)日本自費出版文化賞」の最終選考会が9月4日、吉祥寺・東急REIホテルで開催され、508点の応募作品の中から大賞に岡村啓佐氏(高知県高知市)の「NO NUKES ビキニの海は忘れない」(グラフィック部門)が決定した。この他、部門賞(7点)、特別賞(7点)が決定した。表彰式は10月13日アルカディア市ヶ谷で行われ、大賞には賞状と賞金20万円が贈られる。
 主催者を代表して中村耀ジャグラ会長が挨拶し、鎌田慧審査委員長は「22回目になり、順調に進んでいる。出版は不況、雑誌や単行本の発行部数が減り、これはスマホの影響と言われている。しかし、活字文化は滅びることはない。なぜなら、活字文化によって人間の知性が磨かれ、感性が広がる。商業的な出版物は減っても表現したちという欲求は減らない。形として残したい、本を読む手触りはずっと続いていく。自費出版ネットワークがあることは大きな励みとなり、活字文化を広げていく」と述べた後、鎌田委員長から大賞、部門賞、特別賞が発表された。
 鎌田委員長は大賞作品について「被爆者を写真にした作品。貴重な自費出版であり、今の出版界に対して、極めて明確に示している」と審査講評を語った。


大賞作品を発表する鎌田慧審査委員長

入賞作品は次のとおり(敬称略)
■大賞
 〈グラフィック〉NO NUKES ビキニの海は忘れない(岡村啓佐・高知県高知市)
■部門賞
 〈地域文化〉朝日人―ふるさとの心を伝えるー(齋藤幸子・山形県鶴岡市)
 〈個人誌〉サクラサク 青春の記憶(本間淑子・東京都江東区)
 〈小説〉教室の座敷童子(にむらのりよし・長野県松本市)
 〈エッセー〉BUNJI劇場(酒匂鶴子・山形県新庄市)
 〈詩歌〉小山榮治歌集 流離(小山榮治・東京都多摩市)
 〈研究・評論〉中・近世における寺社造営と様式に関する建築史的研究(東野良平・大阪府吹田市)
 〈グラフィック〉大蛇のすむ森 私のアマゾン(陣内すま・東京都千代田区)
■特別賞
 〈地域文化〉天草キリシタン遍路―世界文化遺産への道―(玉木譲・熊本県天草市)
 〈個人誌〉千年浪漫 山川設計五○○棟の軌跡(山川幹夫・東京都港区)
 〈小説〉ハチドリの歌(松田潤治郎・東京都豊島区)
 〈エッセー〉ゆるり良寛さんー玉島円通寺のゆかり(器楽堂ゆう子・岡山県倉敷市)
 〈詩歌〉ドロップ缶(中村ひろ子・神奈川県川崎市中原区)
 〈研究・評論〉新島襄の教え子たち(本井庸博・京都府京都市)
 〈グラフィック〉『祈りの彫刻リーメンシュナイダー3部作』(福田緑・東京都清瀬市)


 10月13日開催の2019日本自費出版フェスティバルで、第1回自費出版即売会が開催される。第1回の即売会は20余年の歴史を持つ日本自費出版文化賞の受賞作品が34点販売される。手に入りづらい各分野の貴重な本が著者とともに登場。
開催概要は次のとおり。
▽日時=10月13日(日)12:00~16:30
▽場所=アルカディア市ヶ谷(私学会館)

 なお、同日12:30~13:00に、自費出版アドバイザーによるワンポイントアドバイスセミナーが開催される。「少しでも安く本をつくりたい方にアドバイス」「書店流通を考えている方にアドバイス」など、参加無料。