大日本印刷 植物由来原料を50%使用したラミネートチューブを開発
2019年09月02日
大日本印刷(DNP、北島義斉社長)は、植物由来の原料を使用し、チューブの胴体の薄層化によりプラスチック使用量を削減することで、環境に配慮したラミネートチューブを開発した。
海洋プラスチックごみや地球温暖化といった社会課題に対応するため、環境省は2019年5月に策定した「プラスチック資源循環戦略」の中で、プラスチックの使用量削減やリサイクル推進とともに、植物などの再生可能な資源を用いたバイオマスプラスチックの利用推進を掲げている。
DNPは、「持続可能な原料調達」「CO₂の削減」「資源の循環」という3つの価値を通じて、循環型社会の実現および環境負荷の低減につなげるため、環境配慮パッケージシリーズ「GREEN PACKAGING*1」を展開している。
この「GREEN PACKAGING」の主要製品のひとつが、サトウキビから砂糖を精製した際の副産物(廃糖蜜)等の植物由来原料を一部に使用したバイオマスプラスチック製品「DNP植物由来包材 バイオマテック」シリーズだ。植物は生育の過程で、光合成によってCO2を空気中から取り込んでいるため、パッケージ使用後の焼却時に出るCO2と相殺することが可能で、製品ライフサイクル全体でCO2の削減に貢献する。DNPは、2010年より開発に着手し、現在これらは食品や日用品などの包装材で広く使用されている。
今回DNPは現在の社会課題に対応して、植物由来原料を50%使用したラミネートチューブを開発した。

【新開発のラミネートチューブ概要】
DNPのラミネートチューブは、材料開発から原反製造、チュービング加工まで一貫生産が可能で、歯磨き製品、食品、化粧品など様々な分野において採用されている。
今回開発したラミネートチューブは、チューブ胴体の全ての層と、肩にあたる部分および注出口に植物由来原料を使用し、全体のうち約50%を植物由来原料で代替した。(キャップを除く)
さらに、使用中の自立性や使いやすさを維持しながら、胴体の薄層化を実現するため、使用する材料の設計を工夫した。これにより、従来製品に比べてプラスチック使用量を大幅に削減し、植物由来原料の使用との相乗効果により、従来の石油由来原料を使用した製品に比べてCO2排出量を約35%削減した*2。
この開発製品は、水蒸気や酸素を遮断するためにアルミ蒸着フィルムを使用しているが、「DNP透明蒸着フィルムIB-FILM」に変更することも可能。


新開発のラミネートチューブ


【今後の展開】
DNPは、今回開発したラミネートチューブをトイレタリー・化粧品や食品メーカーに販売し、2020年度に年間20億円の売上を目指す。

*1 DNPの「GREEN PACKAGING」の詳細はこちら ↓
https://www.dnp.co.jp/biz/solution/products/detail/1190186_1567.html
*2 この比較は、キャップを除く、チューブ径45 mmφ、胴部高さ160mm製品の場合。

※ バイオマテックおよびIB-FILM(アイビーフィルム)は、大日本印刷の登録商標。