大日本印刷、京都電子工業 「DNP電子ペーパー 熱中症注意喚起ボード」を開発
2019年05月21日
大日本印刷(DNP)は、京都電子工業と共同で、熱中症の予防対策のため、熱中症指標計と連動して、外気の温度と、暑さ指数であるWBGT値*を電子ペーパー上に表示するモニタリングシステム「DNP電子ペーパー 熱中症注意喚起ボード」を開発しました。このシステムは、電池で駆動する省電力で、視認性に優れているため、日中の屋外での使用などに適している。5月22日に販売受付を開始する。

*WBGT(Wet Bulb Globe Temperature=湿球黒球温度)値 : 人体の熱バランスへの影響が大きい気温、湿度、輻射熱の3つによる「暑さ指数」。





地球温暖化による気温上昇などによって、国内でも熱中症が増加しており、特にスポーツやイベントの会場、教育機関や工事現場等の屋外で、熱中症への注意を喚起する情報を表示したいという需要が高まっている。現在、注意喚起等の情報表示用で販売されているLEDタイプの大型の表示器は、日中・屋外での視認性が低く、電源が確保しにくいといった課題があった。
こうした課題に対してDNPは、軽量で消費電力が少なく、乾電池での駆動が可能で、屋外でも高い表現力を有する「DNP電子ペーパー(E-ink方式)」を開発し、災害時の対応やイベント会場での利用などの可能性を探ってきた。また分析計の専門メーカーである京都電子工業は、スポーツ用や産業衛生用の熱中症指標計について、JIS規格適合品や公益財団法人日本スポーツ協会が推奨する製品を2017年から提供している。
今回、この両社の強みを掛け合わせて、日中の屋外での視認性が高く、乾電池で稼働する省電力の「DNP電子ペーパー 熱中症注意喚起ボード」を開発した。

【新たに開発した「DNP電子ペーパー 熱中症注意喚起ボード」について】
〇熱中症指標計と連動し、WBGT値と外気の温度等から、熱中症の危険度を電子ペーパーに表示する。
〇日中・屋外での視認性が高い電子ペーパーを使用することにより、離れた場所からでも危険度をすぐに認識することができる。
〇電池で駆動するため、電源が不要で、設置場所を選ばない。
〇熱中症指標計をIoT(モノのインターネット)無線ユニットと接続することで、WBGT値がクラウドサーバーに保存されるため、アプリ経由でスマートフォンやタブレット端末、パソコンなど、さまざまな端末で簡単に閲覧できるようになる(オプション機能)。

【システム仕様、価格など】
■仕様 : B1サイズの電子ペーパー、スタンド(シルバーフレーム、約1300mm×778mm×480mm)、
熱中症指標計(有線タイプ)1本、転倒防止注水タンク(オプション)で構成
■電源 : 本体用:コイン電池 8つ、熱中症指標計用:単4アルカリ乾電池 2本
■税抜価格 : 1セット298,000円
※別途オプションで、「熱中症指標計1本+三脚+IoT無線ユニットのセット」もある。

【今後の展開】
今後両社は、スポーツ施設やイベント企画会社などに向けて「DNP電子ペーパー 熱中症注意喚起ボード」を販売し、システム全体で2020年度に10億円の売上を見込む。
なお、2019年5月22日(水)~24日(金)に東京ビッグサイトで開催される「自治体総合フェア2019」のDNPブース(西3ホール L-52)にて、本モニタリングシステムを紹介する。