東京国立博物館と凸版印刷 空海の立体曼荼羅を再現するVR作品『空海 祈りの形』を初公開
2019年03月25日
 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館(東京都台東区、銭谷眞美館長、以下 東京国立博物館)と凸版印刷(東京都千代田区、金子眞吾社長)は、真言宗総本山 教王護国寺(東寺)(所在地:京都府京都市、東寺長者:砂原秀遍氏、以下 東寺)が所蔵する国宝16体、重要文化財5体の合計21体の仏像で構成される、弘法大師空海(以下 空海)が独自に構想した立体曼荼羅を再現するVR作品『空海 祈りの形』を製作。

 2019年3月26日(火)から東京国立博物館で開催する特別展「国宝 東寺-空海と仏像曼荼羅」の連携企画として、同館東洋館内「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」で2019年3月27日(水)から上演する。
 同VR作品は、空海が日本で完成させた真言密教の歴史と、東寺講堂に安置されている平安時代前期に作られた密教彫刻の最高傑作である立体曼荼羅を紹介する。21体の仏像について立体形状計測と高精細デジタル撮影によるデジタルアーカイブを実施。凸版印刷のVR技術で仏像すべてを高精細に再現することで、現地では見ることが困難な角度や位置から1体1体を拡大するなど、VRならではの視点で立体曼荼羅を鑑賞できる作品。


VR作品『空海 祈りの形』 監修:東京国立博物館、真言宗総本山 教王護国寺(東寺) 制作:凸版印刷株式会社


VR作品『空海 祈りの形』 監修:東京国立博物館、真言宗総本山 教王護国寺(東寺) 制作:凸版印刷株式会社


■ 東寺講堂の立体曼荼羅について
 空海は、言葉では伝えにくい密教の教えを視覚的に表す、21体の仏像で構成される立体曼荼羅を構想。密教の教えを広めるために建立した講堂に、最上位の仏とされる大日如来を中心として四方に4体の如来を配した五智如来(重要文化財)と、その右側に金剛波羅蜜菩薩を中心にした五大菩薩(国宝)、左側に不動明王を中心にした五大明王(国宝)、四方には四天王と梵天、帝釈天(いずれも国宝)が諸尊を守るように配しました。平安時代前期の密教彫刻の最高傑作とされている。

■ VR作品『空海 祈りの形』について
・空海ゆかりの国宝・重要文化財を交えて入唐から講堂建立までの空海の軌跡を解説
 重要文化財「紙本著色弘法大師行状絵詞(しほんちゃくしょく こうぼうだいし ぎょうじょうえことば)」(東寺所蔵)を用いて空海の入唐から講堂建立までの軌跡をたどる。また、絵詞に描かれている国宝「犍陀穀糸袈裟(けんだ こくし けさ)」をはじめ、空海が唐から持ち帰った国宝「金銅密教法具(こんどう みっきょう ほうぐ)」や「海賊蒔絵袈裟箱(かいぶ まきえ けさばこ)」などゆかりの文化財を紹介する。

・立体曼荼羅21体の仏像をVRならではの手法で鑑賞
 立体形状計測と高精細デジタル撮影で取得したアーカイブデータを元に、東寺講堂の立体曼荼羅21体の仏像をVR技術で再現。立体曼荼羅の中央に配置された高さ7メートルの「大日如来」を実物大でスクリーンに投影するなど、仏像21体の複雑な形状をさまざまな角度や位置からVRならではの視点で鑑賞することができる。

・空海が独自に構想した立体曼荼羅を紐解く
 同作品は、空海が配置した仏像の位置を正確に再現。現地の講堂内部にある柱をVR上で取り除き、配置された仏像をめぐりながら、その位置関係から空海の構想した立体曼荼羅の意味を紐解く。



■SNSハッシュタグ投稿でステッカープレゼント



上演終了後、高精細な撮影データを活用した同作品ならではの画像をスクリーンに投影し、記念撮影会を実施。撮影した写真や感想などにハッシュタグ「#トーハクでVR東寺2019」または「#VRToji2019」をつけてSNSに投稿した方には、ミュージアムシアター限定オリジナルステッカーをプレゼントする。
○交換日時:2019年3月27日(水)~6月30日(日)のシアター上演日9:30~17:00 (夜間上演日は19:00まで)
※祝日を除く、月曜日・火曜日はシアター休演日
○対象SNS:Twitter/Facebook/Instagram
○交換方法:投稿した画面をカウンタースタッフに提示