凸版印刷 フルカラー電子パーパーによるデジタルPOPを開発、三越伊勢丹「花々祭」で実証実験を実施
2019年02月10日
 凸版印刷(東京都千代田区、金子眞吾社長)は、フルカラー電子ペーパーを使用した世界初のデジタルPOPを開発。そのプロトタイプの実証実験を2019年2月20日より三越伊勢丹「花々祭」で実施する。
 プロトタイプの電子ペーパーパネルは台湾のE Ink Holdings社(本社:台湾新竹市、CEO:Frank Ko、以下 E Ink社)の「Advanced Color ePaper (ACeP™)」(※)を使用しており、32,000色のフルカラー表示が可能。今回、凸版印刷はこの電子ペーパーを使用したデジタルPOPを開発。従来課題になっていた、店内装飾向けPOPの制作作業の効率化と廃棄物削減を目指す。



世界初のフルカラー電子ペーパーを使用したデジタルPOPのプロトタイプ © Toppan Printing Co., Ltd.



世界初のフルカラー電子ペーパーを使用したデジタルPOPのプロトタイプ © Toppan Printing Co., Ltd.


 店内装飾向けPOPは、制作時に出力物の裁断、パネル貼り、什器への取り付け、什器の設置作業があり、イベントの終了や展開替えの度に廃棄されていた。このため、POP作業の効率化と廃棄物削減は、小売業にとって大きな課題になっていた。
 また、従来のカラー電子ペーパーでは反射率が低く、4,096色と表示色数が少ないため、店内装飾向けデジタルPOPとしては、訴求力が不足していた。
 凸版印刷は今回、これらの課題の解決を図る、世界初のフルカラーデジタルPOPを開発。働き方改革とESG(環境:Environment、社会:Social、ガバナンス:Governance)観点の取り組みを推進する株式会社三越伊勢丹の伊勢丹新宿店の店頭に設置して、効果検証の実証実験を実施する。

■ プロトタイプの特長

・表示切り替えが簡単で働き方改革に貢献
今回のデジタルPOPは、E Ink社の32,000色表示可能なフルカラー電子ペーパーを活用。PCやスマートフォンから簡単にPOPの表示内容を切り替えでき、作業の大幅な効率化が期待できる。

・設置場所での電源不要
電子ペーパーは表示の維持に電力を必要としないため、店内装飾で用いる際には、電源コンセントの確保、電源コードの取り回しが不要。電源コードを必要としないため、転倒リスクが低減でき、従来のPOP同様に設置場所の移動が簡単で、容易にレイアウト変更に対応できる。

・環境負荷を大きく低減
使用期間が終わると廃棄される従来のPOPと異なり、表示内容を切り替えることで継続的な使用を実現しました。これにより、廃棄物を削減し、環境負荷を大きく低減させる。

・店内装飾に向いた表現が可能に
電子ペーパーパネルには、E Ink社の電子ペーパー「Advanced Color ePaper (ACeP™)」を採用。シアン、マゼンタ、イエロー、ホワイトの4色の帯電顔料により、従来のカラー電子ペーパーに比べて、1.5倍以上の反射率と数倍以上の色再現域を実現し、32,000色の表示が可能になる。これにより、より訴求力のある店内装飾向けPOPの展開が可能になった。

■ フルカラー電子ペーパーによるデジタルPOPの「花々祭」での実証実験について
期間: 2019年2月20日(水)から3月26日(火)
時間: 午前10:30~午後8:00
場所: 伊勢丹新宿店本館1階=正面玄関
目的: フルカラー電子ペーパーを使用した店内装飾向けデジタルPOPの店頭設置による、見映え、使い勝手、安全性等の確認、および作業の効率化・廃棄物削減などの効果検証

■ 今後の目標
 凸版印刷とE Ink社は、フルカラー電子ペーパーによるデジタルPOPの商品化・市場開発を協働して進める。凸版印刷は、各種店頭ソリューションとカラーマネージメント技術のノウハウを活用し、店内装飾の作業効率化・廃棄物削減を目指し、必要な通信・電源機能などの仕様策定を含めて、2019年度内の商品企画・商品開発を実施する予定。両社は引き続き、小売、製造・物流、防災、交通など幅広い分野で、電子ペーパーの用途拡大に向けた取り組みを共同で推進していく。


※ Advanced Color ePaper (ACeP™)
E Ink社が2016年に学会発表した、シアン、マゼンタ、イエロー、ホワイトの4色の帯電顔料を使用したフルカラー電子ペーパー技術。従来のカラー電子ペーパーに比べ、白の反射率が70L*と1.5倍、そして数倍以上の色再現域と、32,000色の表示を実現。2018年のCEATECで日本初公開された。