CCGA現代グラフィックアートセンター 「ヘイセイ・グラフィックス」3月1日から開催
2019年01月17日
 CCGA現代グラフィックアートセンターでは3月1日から6月9日の会期で「ヘイセイ・グラフィックス」を開催する。
 ことし4月30日に平成という一つの時代が幕を下ろし、新しい時代が始まる。
 1989年1月8日から30年余り続いた平成は、日本の元号の中でも4番目の長さに当たり、まさに一つの「時代」を形作ったといえる。この30年間は社会全体が目まぐるしく変化を続けた時代だった。
 1989年は世界史の上からみても大きな転換点を迎えた年。1989年11月のベルリンの壁崩壊に象徴される東欧革命に端を発し、共産主義は崩壊し長く続いた冷戦は終結へと向かった。世界はそれを皮切りに大きく民主主義・親資本主義へと舵を切ることになる。その後もたらされた社会・経済の劇的なグローバル化は、世界の構造を一変させた。
日本国内では、1980年代半ばに起こったバブル経済の崩壊にともない、20年以上にわたった安定成長期は終わりを迎え景気の後退期に入った。また技術面からみると、デジタルテクノロジーの発展に伴いコンピュータが一般にも浸透し、情報化の波が押し寄せ、世界は一気にグローバル化の道をたどった。その影響は我々の生活やコミュニケーションのあり方までも大きく変化させている。
 そのように社会の構造自体が目まぐるしく変化していく流れの中で、大衆文化や情報、経済、社会などと密接にかかわるグラフィックデザインの領域においても、否応なく変化の波に飲み込まれることになった。情報メディアの多様化により、ポスターの持つ媒体としての力は以前ほど大きいとはいえなくなった。1970~80年代のようにその時代のビジュアルデザインを代表するような企業はなく、大きなカリスマが全体を牽引するという構図は見られなくなっている。現在では、大量生産・大量消費時代のグラフィックデザインの役割とは異なり、画一的でなくより多様で、きめ細やかな表現が求められるようになっている。グラフィックデザイナーが活躍する領域も、ビジュアル表現にとどまらず多様なプロジェクトへと幅を広げており、デザイン自体が大きく変わろうとしている。
 同展では、CCGAが所蔵するポスターの中から平成に入って制作された作品を展示します。激動の30年間の中で、グラフィックデザインがどのようにその変化に寄り添い、また視覚コミュニケーションの力がどのように時代に影響を与えたのかを検証する。
 平成を追体験する試みが、次の時代への道すじを照らす小さな光となることを願う。

会場
CCGA現代グラフィックアートセンター
〒962-0711 福島県須賀川市塩田宮田1
Tel: 0248-79-4811 Fax: 0248-79-4816

開館時間
午前10時―午後5時(入館は午後4時45分まで)
休館日
月曜日 (4月29日、5月6日は開館)、3月22日、5月7日
*会期前2月28日(木)までは冬期休館、会期後6月10日(月)―6月14日(金)は展示替え休館
入館料
一般=300円/学生=200円
小学生以下と65才以上、および障害者手帳をお持ちの方は無料
主催
公益財団法人DNP文化振興財団/CCGA現代グラフィックアートセンター