大日本印刷 非常時の放送音声の信号を認識し、情報への表示ができるデジタルサイネージを開発
2019年01月10日
大日本印刷(DNP、北島義斉社長)は、緊急速報や災害放送など、スピーカーから放送される音声に埋め込まれた信号を解析し、その音声に対応した画像や文字などの情報に切り替えて表示するデジタルサイネージを開発した。
DNPは、同デジタルサイネージを2019年1月17日(木)の「ハーバーランドを含む神戸駅周辺地域・津波避難誘導合同訓練」と、1月21日(月)の「東京都・町田市合同帰宅困難者対策訓練」に提供し、実証実験を行う。

阪神・淡路大震災や東日本大震災から時間が経過するなかで、防災意識の低下が危惧される一方、南海トラフ地震をはじめとした今後発生が予測されている災害への十分な備えが必要になっている。DNPは、情報伝達機器に強みをもち放送機器や音声機器等の製造販売を行うTOA株式会社*1 と連携し、緊急速報や災害放送時の音声に埋め込まれた信号を解析して、必要な非難情報などに瞬時に切り替えて表示できるデジタルサイネージを開発しました。これにより従来のデジタルサイネージでは難しかった緊急時のコンテンツ変更を自動で行うことでき、運用における負荷軽減と利便性を高めることができる。
同実証実験において、TOAは放送される音声へ信号の埋め込みと信号の解析技術を担当し、DNPは解析された内容に応じて、デジタルサイネージの表示を切り替えるシステムを担当する。
*1 TOA株式会社 : https://www.toa.co.jp/

【実証実験の概要】
●ハーバーランドを含む神戸駅周辺地域・津波避難誘導合同訓練
・日時 : 1月17日(木) 午前9時
・場所 : デュオ神戸浜の手神戸 ハーバーランドセンタービルB1F ハーバービュー(神戸市中央区東川崎町1-3-3)
・概要 : 施設や周辺情報に詳しくない外国人観光客、居住者、障害のある方などに対して、聴覚(放送音)と視覚(デジタルサイネージ)を連動させた多言語による情報によって、避難誘導がより的確に行える事を検証する。

■「ハーバーランドを含む神戸駅周辺地域・津波避難誘導合同訓練」非常放送設備、遠隔監視放送システムとデジタルサイネージの連携イメージ



※遠隔監視放送システムはTOAの製品。


●東京都・町田市合同帰宅困難者対策訓練*2
・日時 : 1月21日(月) 午後1時30分~午後3時30分頃
・場所 : 町田駅周辺および芝生広場「町田シバヒロ」
・概要 : 多摩直下地震により、町田駅周辺において、外国人観光客を含む多数の帰宅困難者が発生したとの想定で訓練を行いる。当サイネージを活用し、行政機関や駅、商業施設や公共施設の管理者などが連携し、混乱の防止や安全確保ができるかどうかを検証する。
*2  http://www.bousai.metro.tokyo.jp/bousai/1000019/1005811/1006140.html

【今後の展開】
DNPとTOAは、同実証実験を通じてノウハウを蓄積し、デジタルサイネージや関連するシステム、配信するコンテンツなどを改善して、災害対策を必要とする地方自治体や公共交通機関、大型商業施設などに提供していく。また今回開発したデジタルサイネージで認識した災害情報を他の音声連動していない機器とネットワークを通じて連携することで、広く避難情報を表示できることを目指す。