印刷工業会 年末会員懇談会を開催、次世代に繋がる魅力ある業界を目指す
2018年12月12日
 印刷工業会(金子眞吾会長)は12月11日、港区元赤坂・明治記念館で毎年恒例の年末会員懇談会を開催し、会員、来賓など190名が参加した。第一部の講演会では、印刷博物館の樺山紘一館長を講師に招き、『文化としての印刷』をテーマに講演した。
 第二部の懇親会で金子眞吾会長は国内の経済概況にふれるとともに、「印刷産業はいつの時代でも情報コミュニケーションの担い手として顧客企業の課題解決を通じて社会に貢献する大きな役割を果たしてきた。IOT、AI、ビックデータなど新しいことに積極的に取り組むことで新たなビジネスチャンスをつかむことができるはずだ。そのためには従来の価値観や仕組みにとらわれることなく、新しい領域に果敢に挑戦すると同時に人材を育成しなければならない」と述べた。
 印刷工業会では12部会で活動しており、課題解決に向け会員企業の若手社員や女性社員を対象にセミナーやワークショップを企画・運営して会員各社に広く情報発信していくことを強化してきた。中でも、女性活動推進部会(澤田千津子部会長・凸版印刷)では5年間の活動を精査し、4月より新たに2025年に向けてロードマップを作成し、11月女性社員に向けてキャリア形成支援のワークショップを開催した。
 紙器印刷部会(木下義文部会長・大日本印刷)と軟包装部会(野口晴彦部会長・凸版印刷)では共同で若手人材育成を目的に外部講師を招聘し、コミュニケーション向上力セミナーを2回開催した。出版印刷部会(鎌仲宏治部会長・凸版印刷)では部会参加各社の若手社員が集い、本の素晴らしさを伝えることをテーマに新しい分科会を結成した。さらに、今年はNPO法人チャリティーサンタと連携し、クリスマスに子供たちに本を贈る活動をする『ブックサンタ2018』に参加・協力することを決定した。同会長は「このように、それぞれの部会で会員相互、融和と発展をめざし、積極的に活動している。印刷工業会はこれからも会員の皆様と力を合わせて次世代に繋がる魅力ある業界を目指して取り組んでいく」と誓った。
 次いで、来賓の佐野正太郎経済産業省商務情報政策局コンテンツ産業課統括課長補佐が今年IGASと同時開催された国際フォーラムの基調講演にふれ「データのパーソナル化と言っていた。個人情報は5年前に比べてデータ通信は10倍、45兆ギババイトほとんどが消費者の情報となっている。消費者には3つのテーマがあり、①差別化、②企業イメージ、③総コンテンツクリエイト社会」と述べ、「印刷物が消費者に響く新しい価値、産業として期待している」と述べて、乾杯した。


 金子眞吾会長


 樺山紘一 印刷博物館館長