JAGAT JAGAT大会2018、“デジタル×紙×マーケティング”をテーマに開催
2018年10月26日
 公益社団法人日本印刷技術協会(JAGAT,塚田司郎会長)は10月25日、文京区関口・ホテル椿山荘東京でJAGAT大会2018を開催し、180名が参加した。同大会では、これからの経営・マーケティング戦略について考えた。
 第1部で塚田会長は昨年、JAGAT創立50周年を開催後の1年間の国外、国内の経済概況にふれると共に「ますます印刷業界では印刷以外のビジネスが必要になってくる」と述べた。
また、9月ドイツ・ケルンで開催された世界最大級のカメラ展示会『フォトキナ2018』で得た情報を披露し、2015年にJAGATが出版した『未来を創る』にふれ、「印刷企業が2020年までに何をするのか提示してきたが、あと1年余りとなった」と述べ、来年のpage2019までJAGAT では“デジタル×紙×マーケティング”をテーマに行っていくことを促した。
 次いで、講演1では、郡司秀明JAGAT専務理事が「『デジタル×紙×マーケティング』で印刷ビジネスはこう変わる」をテーマに講演した。講演では、JAGAT的な価値観として、印刷業は多様なので様々で路線が存在することになるが、インターネット、デジタル情報は絶対に無視することはできない。だから印刷ビジネス自体が変わろうとしている。そして、商業印刷はデジタルマーケティングとリンクしないと意味が無くなる。
 印刷メディアだけが単独に成り立つのは難しくなってくるが、特に広告・宣伝事業、商業印刷はメーケティングと結びつくことが必須である。
 さらに、塚田会長の挨拶であった『未来を創る』的なアプローチを紹介し、JAGATが開催するセミナー、研究会をはじめ資格試験は人材育成の最短距離であることを強調した。
 講演2では、藤井建人JAGAT研究調査部部長が「JAGAT最新調査から読み解く印刷業界の最新動向『JAGAT印刷産業経営動向調査2018』+『印刷白書2018』に見る業界動向」をテーマに講演した。講演では1再偏局面、企業規模の大型化、2生産性改善の頭打ち、3メディアのポジショニング変化、4強みを生かした生産性向上、5AI化、ロボット化、リモート化、6インバウンド営業の仕組みづくり、7顧客・地域との価値共創について述べた。
 休憩を挟んで第2部に入り、本間充アウトブレインジャパン顧問・アビームコンサルティング顧問、吉川昌孝博報堂DYメディアパートナーズメディア環境研究所所長、有山雄一主婦と生活社マーケティング事業部部長がパネラーとなり、「デジタル時代の印刷メディアの新たな役割」をテーマにディスカッションが行われた。

 JAGAT大会参加者には、同日刊行の『印刷白書2018』と10月15日刊行『デジタル×紙×マーケティング読本 デジタル印刷レポート2018―2019』が配布された。


 挨拶する塚田司郎会長


 第2部のディスカッション
 左から本間充氏、吉川昌孝氏、有山有一氏