凸版印刷 高温度下でも高い酸素バリア性のOPPフィルム「GL-LP」を開発
2018年10月02日
凸版印刷(東京都千代田区、金子眞吾社長)は、世界トップシェアの透明蒸着バリアフィルムブランドの「GL BARRIER」を展開している。
 このたび「GL BARRIER」シリーズの1つである「GL FILM」において、優れた酸素バリア性と水蒸気バリア性を持つと同時に高湿度下でもバリア性能を保持できるOPP(二軸延伸ポリプロピレン)フィルム「GL-LP(ジーエルエルピー)」を日本で初めて開発した。国内外の菓子・食品メーカーに向け、2018年12月より販売を開始し、2020年に関連受注を含め約20億円の売上を目指す。
 「GL-LP」は、従来は実現できなかった、水蒸気バリア性を持ちながらも温度や湿度の影響をほとんど受けない性質を持つOOP基材のバリアフィルム。また、高湿度下においても高い酸素バリア性を有している。
なお同製品は、2018年10月2日(火)から5日(金)まで開催される「TOKYO PACK 2018 - 2018東京国際包装展 -」(会場:東京ビッグサイト)の凸版印刷ブース(東2ホール・小間番号2-42)にて展示する。


GL-LP © Toppan Printing Co., Ltd.

■ 開発の背景
 フードロス問題や生活者の「食の安全」意識の高まりを受け、おもに菓子・食品分野で使用されているOPPを基材とした軽包装フィルム市場は堅調な伸びを見せており、その市場規模は2017年現在で約250億円(当社調べ)と推計されている。また近年、欧州を中心に社会課題となっている廃棄プラスチック問題を受け、環境負荷を低減するパッケージにも注目が集まっている。
 しかしながら、現状のOPP基材のバリアフィルムは、温度や湿度の影響を受けてバリア性能が低下するという課題があり、1年を通じて安定したバリア性能を発揮し内容物の鮮度を保持できるバリアフィルムが求められていた。
 凸版印刷はこれらの課題に対応するため、約30年にわたり透明蒸着バリアフィルムの世界トップメーカーとして培ってきた蒸着技術とコーティング技術を応用し、温度や湿度によるバリア性能の低下を抑えた軽包装向けバリアフィルムの開発に日本で初めて成功した。

■ 「GL-LP」の特長
・優れた酸素バリア性と水蒸気バリア性
従来のOPP基材のバリアフィルムでは、温度や湿度の影響を受けてバリア性能が低下してしまうという課題があった。GL-LPでは、水蒸気バリア性と温湿度依存性を向上させると同時に、高湿度下においても従来のOPP基材のバリアフィルムと比較して高い酸素バリア性を実現しました。これにより、内容物の鮮度を保持しやすくなり、フードロス削減にも寄与する。

・高い視認性・商品訴求力
透明なフィルムを使用しているため、視認性が高く、商品訴求力の向上が可能。

・パッケージのリサイクル推進「モノマテリアル化」にも対応
菓子などの軽包装には、内容物との接触層にCPP(無延伸ポリプロピレン)フィルムを用いることが多くある。OPP基材を使用した本製品と組み合わせることで、パッケージのリサイクルを推進する取り組みの一つである、リサイクルに適した単一素材で構成する「モノマテリアル化」への対応が可能となり、環境負荷低減に貢献する。

■ 今後の目標
 凸版印刷は本製品を菓子・食品メーカーに向けて拡販していく。