凸版印刷 デジタル印刷に対応したレトルト殺菌対応のパウチ包材を開発
2018年10月01日
  凸版印刷(東京都千代田区、金子眞吾社長)は2016年より、軟包装分野で小ロット多品種生産に最適なパッケージを提供する「トッパンFPデジタルソリューション」を展開している。
 凸版印刷はこのたび、これまでデジタル印刷に対応したパッケージでは実現困難とされていたレトルト殺菌対応のパウチ包材を国内で初めて開発。2018年10月から国内市場に向け提供を開始し、2019年に約3億円の売上を目指す。
 同製品はデジタル印刷に対応したパッケージにおいて、凸版印刷がこれまで培ってきた材料技術やコンバーティング技術に、HP Inc.(本社:米国カリフォルニア州パロアルト、以下 HP)のコンバーティング技術である「HP Indigo Pack Ready Coating」を組み合わせることで、レトルト殺菌が可能なパウチ包材の開発に成功した。流通・メーカー企業は、同製品を導入することにより、生活者の多様化するニーズに対応した高付加価値商品の提供が可能になる。

 なお同製品は、2018年10月2日(火)から5日(金)まで開催される「TOKYO PACK 2018 - 2018東京国際包装展 -」(会場:東京ビッグサイト)の凸版印刷ブース(東2ホール・小間番号2-42)にて展示する。


「HP Indigo Pack Ready Coating」を用いて生産した製品サンプル © Toppan Printing Co., Ltd


■ 開発の背景
 軟包材を用いた商品パッケージの製造は、コスト面などから専用の機械を用いた大量生産が一般的。しかし、近年における生活者のライフスタイルの多様化や訪日外国人旅行者の増加などにより、商品に対する市場のニーズが多角化しており、店頭で他社の類似商品と差別化するためにも、商品の顔となるパッケージに求められる役割が増加している。
 これらの課題に対し、凸版印刷は軟包装分野で小ロット・多品種生産に最適なパッケージを提供する「トッパンFPデジタルソリューション」を展開。お菓子などの軽包装やラベルなどで多数の採用実績がある。
 このたび、この「トッパンFPデジタルソリューション」に、レトルト殺菌が可能なパウチ包材を追加。デジタル印刷に対応したパッケージのラインアップを拡大した。また、凸版印刷が展開する世界トップシェアの透明蒸着バリアフィルムブランド「GL BARRIER」と組み合わせることで、電子レンジ包材への展開も期待される。

■ 同製品の特長
・デジタル印刷で初めてレトルト殺菌に対応、耐熱性・耐水性が向上
130度×30分のレトルト殺菌に対応。耐熱性・耐水性の向上によりレトルト用途以外にも、内容物が液体・ペースト・重量物であるなど、従来対応できていなかった用途にもデジタル印刷の活用を実現した。
・製版不要のため、複数デザインのパッケージ製造が可能
従来の軟包装印刷は製版が必要な大量生産向けの印刷が一般的だったが、デジタル印刷は製版が不要のため、複数デザインのパッケージを展開できる。
・情報加工技術を応用し、グラビア印刷と同等の印刷品質を実現
デジタル印刷でありながら、従来培ってきた情報加工技術を応用することで、店頭効果の高い印刷再現を可能にし、グラビア印刷と同等の品質を実現した。
・さまざまな活用用途
商品の小ロット展開はもちろん、テストマーケティングや数量限定パッケージなど、幅広い用途に活用できる。

■ 今後の展開
 凸版印刷は今後、同サービスを食品やトイレタリー、化粧品業界などに向け拡販していく。