大日本印刷 調理や洗い物の手間を減らすことができるパッケージを開発
2018年09月11日
大日本印刷(DNP、北島義斉社長)は、パッケージを調理に活用することで調理時間や洗い物の手間を減らすことができるパッケージ「DNPかんたん調理包材」を開発した。このパッケージは、森永製菓(本社:東京 新井徹社長)の「もみもみホットケーキミックス」に採用され、2018年8月21日より全国で発売されている。

近年、共働き世帯や単身世帯がますます増加している中、調理において効率化や時間短縮が求められている。DNPは、包装部門のビジョンである『ヒトから考えるパッケージイノベーション』に基づき、DNP生活向上パッケージシリーズ SMOOTH PACKAGINGの開発を推進している。今回、この考えの基、ヒトの 「行動データ」や「プロセスデータ」を活用し、現状把握から課題抽出を行い、改善を行うDNPヒューマンリサーチの手法を活用することで、調理や洗い物などの手間を減らすことができるパッケージを数タイプ開発した。また本パッケージは、時短を生み出すだけではなく、地球環境にも配慮した包装材。

【「もみもみホットケーキミックス」に採用】
森永製菓より、調理器具を使わないホットケーキミックス開発の打診があり、DNPと森永製菓が商品化に向けて一緒に取り組んだ。
ホットケーキのミックス粉を使用してホットケーキを調理する場合は、ミックス粉をボウルに入れ、そこに計量した牛乳と卵を加え、これらを泡立て器で混ぜて生地を作り、この生地をおたまで熱したフライパンやホットプレートなどに流し入れて焼成する。この調理方法では複数の調理器具を使うため、調理後の洗い物も多くなる。
森永製菓が販売する「もみもみホットケーキミックス」は、ボウルや泡立て器、おたまなどの調理器具を使わず、ミックス粉の入ったパッケージに牛乳と卵を入れて袋を閉じ、手で揉んで生地を作るという今までにない新しい調理方法だ。またパッケージには、加える牛乳の量を示す点線が印刷されているため、牛乳をカップで計量する必要がない。生地が完成した後は、パッケージ横の注ぎ口を開封し、そこから直接フライパンやホットプレートに生地を注ぐため、調理や洗い物の手間が減るだけではなく、子供にも使いやすく、親子で一緒に楽しくホットケーキの調理ができる。

【パッケージの特長】
■自立性を高めた形状
底部の形状を工夫し安定性を高めており、牛乳や卵などの材料を入れても充分な自立性を保持している。
■大きく開く開口部と再封可能なジッパー付き
パッケージの中に必要な食材を入れ易いよう、開口部を広く設計している。また、開口部にはジッパーが付いており、食材を入れた後はジッパーを閉じて「混ぜる」「もむ」などの調理ができる。ジッパーは、内圧がかかっても容易に空かないよう工夫された形状のため、中の食材が漏れたり飛び出したりする心配がなく安心して調理できる。
■もんでも痛くないやわらかい素材
パッケージに必要な内容物の保存性や密封性、印刷などの意匠性を損なわずに、もんでも手が痛くならない柔らかいフィルム素材として、DNPの特殊蒸着技術を使用した、水蒸気や酸素の透過率が小さくバリア性に優れた「IBフィルム」を使用している。
■内容物を取り出しやすい
注ぎ口をパウチ側部の中央に設けることで、粘性の強い食材でも簡単に絞り出すことができる。

【今後の展開について】
DNPは同パッケージを、主に食品メーカー向けに販売し、2020年度で年間5億円の売り上げを目指す。また、今後も『ヒトから考えるパッケージイノベーション』の設計指針に基づき、生活者がより安心かつ便利で使いやすいパッケージの開発を進めていく。

なお、10月2日(火)~5日(金)に東京ビッグサイトで開催される「TOKYO PACK2018(2018東京国際包装展)」のDNPブースに本パッケージを出展する。