凸版印刷 コンクリート用加飾工程紙「べトンフィット」を開発、表面にデザインを付与
2018年06月06日
 凸版印刷(東京都千代田区、金子眞吾社長)は、コンクリートの硬化を遅らせる特殊インキを印刷し、意匠性の高い多様なデザインを付与できるコンクリート用加飾工程紙「べトンフィット」を開発した。コンクリート製品の製造工場やゼネコン、デベロッパー向けに、2018年6月5日より本格的な販売を開始する。
同製品は、コンクリート型枠の底に敷き、生コンクリートを流し込んで固めたあと水洗いすることで、特殊インキを使用したデザイン部分はコンクリートの内面が露出して絵柄を発現させるまったく新しい製品。従来の型押しや彫刻、タイル貼りなどによる加飾と異なり、印刷方式のため豊かなデザイン表現が可能で仕上がりをイメージしやすいといった特長があります。また、金型が不要なため工期の短縮につながる。






 なお同製品は、2018年6月5日(火)から29日(金)まで凸版印刷が東京、大阪、福岡、愛知の4箇所で順次開催する展示会「フォレストフェア2018」に展示する。

■ 開発の背景
 ホテルやリゾート施設、大型店舗などの新築・改装需要が増加する中、それらの外壁については強度や耐久性などの機能性や作業性に優れるものだけでなく、意匠性の高いものへのニーズも高まっている。
従来のコンクリートへの加飾方法は、型押しや彫刻、タイル貼りなどがあるが、精巧で多様なデザインを再現することは難しく、新たな手法が求められていた。
 凸版印刷はこのたび、プレキャストコンクリート製品向けに製造時に型枠に敷くだけで、意匠性が高く多様なデザインを施すことができる加飾工程紙「べトンフィット」を開発。機能性や作業性はそのままに、さまざまなデザイン表現に幅広く対応できるようになった。

■ 同製品の特長
・コンクリートに意匠性の高い加飾デザインを付与
印刷方式で絵柄を表現するため、従来の加飾方法と比較して多様なデザイン表現が可能。また、表面を削る形でデザインを表現するため、プレキャストコンクリート製品でありながら、彫刻方式でしか実現できなかったコンクリートの表面色と内部色の2色でのデザイン表現を可能にした。
・工期の短縮と安定した生産性
従来の型押し手法と異なり金型が不要なため、工期の短縮が可能。また工程紙は印刷方式のため、ロール形状で供給でき、生産性を向上した。


■ 価格
設計価格20,000円/㎡   (※工程紙のみ。製版費用はデザインにより異なる。)

■ 今後の目標
  凸版印刷は、同製品を外壁加飾市場をはじめ公園、橋、歩道など景観市場に向け拡販、2020年に関連受注を含めて約20億円の売上を目指す。