印刷工業会 管理者研修会で21世紀型「エクセレントカンパニー」について学ぶ
2018年06月05日
 印刷工業会(金子眞吾会長)の教育・研究部会(杉山毅部会長・共同印刷)は6月4日、中央区新富町・日本印刷会館で管理者研修会を開催した。同部会では、話題性のある、時代に即したテーマを取り上げ、経営・技術・人材育成など有益な情報提供をめざし、年に3回講演会や研修会を企画し開催している。今回は講師に、 リーダーシップアカデミーTACL代表、一般社団法人 NELIS代表理事、PwCサスティナビリティ・アドバイザーのピーター・D・ピーダーセン氏を迎え、『SDGs時代の経営とは 21世紀型「エクセレントカンパニー」に向けて』をテーマに講演した。
講演では、1.SDGsについて、2.社会と共に発展できる企業、3.しなやかで強い「レジリエント・カンパニー」(自己変革力)とは、4.レジリエント・カンパニーの3原則、9つの行動、5.印刷業界の未来について解説した。
 同氏はまず、「事業環境」におきている2つの大きな変化として、1.SDGsをはじめとした「新しい社会妖精」⇒社会イノベーションを加速せよ!と2.VUCAの時代の到来⇒未来を恐れないしなやかで強い組織体制を実現せよ!について述べた。同時に、現在は「VUCAの時代だ」と指摘。このVUCA(ブーカ)とは、Volatile(不安定)、Uncertain (不確実)、Complex(複雑)、Ambiguous(不明慮)の時代認識を表す言葉だ。
 48年前に、A.トフラーとP.E.ドラッカーの二人の巨匠がVUCAと同じことを指摘した。さらに、トラッカーの言葉として、「未来」について、唯一、「確実」に言えることは、未来が予測できないことだが、そのような中、どのようにして強い会社を作っていくか。だからこそ、どんな未来が来ても恐れない「フュチャー・プルーフ」、「レジリエントな」(しなやかなで強い)組織を作っていくべきだ。でも、「どこから着手」すればよいか。そもそも「優れた企業」の条件とは、①稼ぐ力を持ち続け、②働く人を活かす、③社会的「善」を生み出す3つであると同氏は語った。
 しかしながら、水面上の「売上・利益」「製品・サービス」をみただけでは、「フュチャー・プルーフ」、「レジリエント」かどうか判断できず、水面下の「トリプルA」Anchoring(アンカリング)、Adaptiveness(自己変革力)、Alignments(社会性)を通じて、常に「組織体しつ」を見つめる必要があると述べ、「トリプルA」日本企業の現状や業種の近いについて述べた。
 最後に印刷業界の未来について語り、参加者全員で、トリプルA経営の自己判断を行った。


 ピーター・D・ピーダーセン氏