日本出版クラブ 第57回全出版人大会 「人生100年時代」出版業界が元気であることが大切
2018年05月09日
 一般社団法人日本出版クラブ主催の第57回全出版人大会が5月8日、千代田区紀尾井町・ホテルニューオータニで開催された。同大会の委員長は共立出版社長の南條光章氏が務めた。今回古希を迎えた39名を祝い、314名の永年勤続者を表彰した。式典終了後、脳研究者で薬学博士の池谷裕二氏が講演を行った。
 大会声明では、高齢化社会を迎え、日本社会全体が大きな転換期を迎えており、先が見えない不安定な時代こそ、そして、「人生100年時代」を迎える今こそ、自分が生きていく上での指針となる本、豊かに人生を楽しむための本、長寿を安心して過ごすための本との出会いが一番求められているのではないか、そのためには出版業界が元気であることが大切で、長く人生の楽しみとなる本を出版し続けていくことを誓った。
 野間省伸大会会長は出版業界の1年をふりかえるとともに、「出版業界はさまざまな問題が山積しているが、諸問題を解決するためには業界の改革は待ったなしだ」と述べ、中でも著作権を無視した海賊版サイトに対して「政府が海賊版サイトへの自主的がブロッキングを促すなど具他的な方針が表明された。海賊版サイトを放置することは、紙の売り上げだけでなく、電子メディアの根幹を崩しかねない。また作家の方々の生活も脅かす」と促した。
 引き続き、南條光章大会委員長は「人生100年時代と言われるようなったが、長寿者祝賀の方々はこれから数十年、充実した人生を送り助言と注文をお願いする。永年勤続者の方々は成果や実績を求められる世代だ。日頃の努力が成果に表れる。恐れず兆戦してほしい」と述べ、大会声明を朗読した。
 次いで、来賓の丹羽秀樹文部科学副大臣、羽入佐和子国立国会図書館館長が祝辞を述べた。祝辞の中で羽入館長は「国会図書館の蔵書の基盤は納本制度で、納本制度は1948年に開始され今年で70年を迎える。出版業界から多大な努力をして頂いている」と述べ、7月開催の納本シンポジウムについて紹介した。
 長寿者祝賀、永年勤続表彰が行われた後、講演が行われた。


 野間省伸大会会長


 長寿者39名を祝い、314名の永年勤続者を表彰

 なお、神楽坂・出版クラブ会館は7月31日で営業を終了。神保町・新出版共同ビル(出版クラブ)は8月24日竣工、会議室・ホールは11月1日オープン予定。