印刷工業会 240名が参加してトップセミナーを開催、「ICT革命下における若者たち」のテーマで講演
2018年04月20日
 印刷工業会(山田雅義会長)は4月18日東京都港区元赤坂・明治記念館でトップセミナーと懇親会を開催し、部会メンバーをはじめ、女性社員、人事部門担当者など240人が参加した。トップセミナーでは、高島幸次大阪大学招聘教授を講師に迎え、「ICT革命下における若者たち」のテーマで講演した。




 懇親会で、山田会長は日本経済と印刷業界の現況を述べるとともに、セミナーに先立ち行われた合同部会について「印刷工業会では12部会あり部会長から報告が行われた。その中から各営業部会(出版印刷、教科書印刷、商業印刷、紙器印刷、軟包装、液体カートン、建材、証券の8営業部会)は他産業や関連業界とも連携し、課題解決に向けて進めているが、中でもドライバー不足は各営業部会でも大きく取り上げられ、営業部全体の課題であり、情報共有を行っていく。重点課題の人材育成では新技術の勉強会開催や若手の交流の場を積極的に行っていく。
さらに、女性活躍推進部会について「2年間の活動の総括を3月上旬、上司を対象に最終報告会を行った。最終成果物は印刷工業会のホームページに掲載されている。今後もそれぞれの部会で活発な活動を続けていく。印刷工業会は日印産連の中核団体として連携を図りながら会員と力を合わせて持続的な発展に取り組んでいく」と語った。
 来賓の山田仁経済産業省商務情報政策局コンテンツ産業課長は「参考まで、国家公務員の女性採用は34%と、女性活躍推進を進めている。経済産業省ではデータの利活用、コネクトインダストリーを紹介している。国会でもコネクトインダストリーの税制措置を法案審議しているが、印刷産業はデータを活用すると思うのでぜひ、新しい税制対策を活用して頂けるよう願う」と挨拶した。
 トップセミナーでは、前半でICT革命が持つ意味とそれがもたらした社会の変化について説明し、なぜ、「ICT革命」は「革命」なのか?と問いかけ、例えば、電話が日本に入ってきた時はまず、大人が愛用し、使用ルールを定め、その後、若者は大人から学んだ。一方のコンピュータは、人類史上初めて若者が先に受用したICTである。
革命とは、体制を崩すことで、ICT革命の3世代とは、(ア)デジタル・ネイティブ(デジタル原住民)90代以降生まれ、(イ)デジタル・イミグラント(デジタル移民)、(ウ)アナログ・ネイティブ(デジタル難民)だ。
日本の社会がコミュニケーションレスの現況になってきており、ICT革命により、「長幼の序」が崩壊した。さらに、長寿者(or管理職)に対する尊敬や信頼も変化し、(ア)実績に対する評価→過去の実績は参考にならない。(イ)能力に対する評価→新しいスキルの能力は逆転、(ウ)態度に対する評価→仕事への熱意は評価され、(エ)人格に対する評価→コミュニケーションがなければ解らない。
 後半では、ICTの革命下における若者の変化として、環境の変化をとりあげ、少子化、ゆとり教育、バブル経済、精神世界の変化を指摘し、近頃の若者は、ICT革命を経て、わかりあえない存在になった。最後に、「会話」とは、価値感や生き方、習慣なども近い親しい同士のおしゃべりから、「対話」あまり親しくない人同士の価値や情報の交換に変化したと、人類初の革命であり情報の主導権を握った現代の若者について多角的に分析した。


講演する高島幸次氏


 懇親会で挨拶する山田雅義会長