共同印刷  「フィックス型」と「リフロー型」に対応可能なハイブリッド電子書籍ビューアーを開発
2018年04月06日
共同印刷(東京都文京区、藤森康彰社長)は、「フィックス型」と「リフロー型」に対応可能なハイブリッド電子書籍ビューアーを開発した。独自のレンダリングエンジンにより、端末に依存しないフォント表示とコンテンツ保護機能の強化、端末への表示スピード向上を実現した。
2011 年に、電子出版・電子書籍に関わる国際的な標準化団体IDPF(International Digital Publishing Forum)により、日本語の組版仕様を組み込んだ電子書籍のファイルフォーマット規格「EPUB3」が策定された。これにより、電子書籍のフォーマットが統一され、国内の電子書籍市場は大きく伸長した。
電子書籍コンテンツの形式には、印刷物と同じくページごとのレイアウトが固定された「フィックス型」と、閲覧端末の画面サイズに合わせてテキストやレイアウトを流動的に表示する「リフロー型」がある。
いずれも、ビューアーはコンテンツを表示するのみで、コンテンツ保護のためのDRMは電子書籍ストア側が用意することが通例だった。また、リフロー型では、文字の表示が端末搭載フォントに依存するケースが多く、端末ごとに表示フォントが異なることが多いうえ、文字サイズ変更時の表示やページめくりの速度向上も課題となっていた。
こうした課題解決のために開発したのが、長年にわたるプリプレス業務で培った技術を生かした独自のレンダリングエンジンを搭載した、フィックス型・リフロー型対応のハイブリッド電子書籍ビューアーだ。
視認性が高いフォントワークスのユニバーサルデザイン(UD)フォントのアウトライン情報のみをレンダリングすることで、端末搭載フォントに依存しないフォント表示を実現した。また、ビューアー上に文字コードの情報を出さない仕様にすることで、コンテンツのコピー防止も実現している。さらに、文字サイズ変更時の表示やページめくりの速度についても、組版ロジックの見直しにより、先行する他社ビューアーと比較して大きく向上した(同社調べ)。なお、同ビューアーはストリーミング配信型のため、端末への専用アプリケーションをインストールすることなく利用できる。

同ビューアーは、同社の子会社であるデジタルカタパルト(東京文京区、清水直紀社長)が運営する電子書籍ストア「ソク読み」(https://sokuyomi.jp/)に、2018 年5 月より導入される予定。