大日本印刷 セキュアな通信環境を構築する「DNP Multi-Peer VPN」を医療機関に提供
2017年10月11日
大日本印刷(DNP、北島義俊社長)は、通信機器同士の認証と管理を専用サーバーで行うセキュリティシステム「DNP Multi-Peer VPN(Virtual Private Network)」をICT化が進む医療機関向けに提供を開始する。第1弾として、大学の脳研究施設で採用された。
近年政府は、ICTを活用して医療機関等の間で必要な情報連携を進めることによって、地域における質の高い医療の提供に寄与する取り組みを進めている。例えば、健康医療情報の管理や共有、遠隔治療などが可能になれば、全国各地の住み慣れた地域で安心して質の高い医療サービスを受けることが可能になる。しかし、医療情報には個人情報が含まれるため、セキュリティ性の高いシステムの構築が必要になります。このような課題を解決するため、DNPは通信のネットワークをセキュアに構築することができる「DNP Multi-Peer VPN」を医療機関向けに提供を開始する。

【大学の脳研究施設での採用事例】
近年脳科学研究においては、深層学習によるデータ解析なども取り入れられており、X線撮影装置やCT、MRI等で撮影した画像データ等の大量のデータを、複数の研究所や研究者等で共有し、共同で測定や解析を行って研究していく方法が主流となりつつある。しかし、これらのデータは匿名化を施しても、AIの進歩に伴い将来的に研究協力者の画像データがAI解析されることで個人情報として識別可能になる可能性が考えられるために、極めて安全性が高く、かつ将来的に更なるセキュリティの強化が可能な、柔軟な技術基盤を備えた通信環境システムの構築が必要だ。そこで、ソフトウェアをPCにインストールするだけで簡単にセキュアなネットワークを構築することができる「DNP Multi-Peer VPN」が採用されるに至った。

【「DNP Multi-Peer VPN」の特長】
○PCなどの端末に専用ソフトウェアをインストールするだけで簡単にセキュアなVPN通信が可能。
○通信の開始時にマネジメント用のサーバーに接続して端末認証を行った後、端末間で複数同時にP2P(Peer to Peer)の接続が可能。様々な利用シーンにおいて、端末だけでなくIoT機器ともVPN接続で安全に通信することができる。
○IDとPasswordでの認証に加え、電子証明書による独自の端末認証を行うため、なりすましによる不正アクセスなどが防止でき、高いセキュリティを実現することが可能になる。
○マネジメントサーバーで管理することで、簡単に全ての通信機器の登録やグルーピング等の設定ができる。
〇Windowsに加えて、Android、iOS、LinuxなどマルチOSに対応している。

【今後の展開】
DNPは「DNP Multi-Peer VPN」をサービス事業者、ソフトウェアや機器の開発事業者、ICT販売事業者などに販売し、各社の製品・サービスへの組み込みを促し、2021年度までの5年間で50億円の売上を目指す。

【DNPの情報セキュリティ事業について】
DNPは、高いセキュリティ性が求められる金融機関向けICカードの製造・発行などを通じて培ったノウハウを活かし、オフィスや工場のセキュリティ体制構築、内部情報漏洩対策など情報セキュリティ関連の製品・サービスを提供してきた。また近年、脅威となっているサイバー攻撃に対しても、サイバーナレッジアカデミーの運用のほか、未知のマルウェア対策ツール、システムの脆弱性診断サービスなど、様々なソリューションを提供している。今後も、ますます多様化する情報セキュリティ対策の要望に応えるべく、当分野のソリューション拡充を図っていく。