大日本印刷 「車載ディスプレー用視野角制御フィルム」の各種バリエーションを開発
2017年10月05日
 大日本印刷(DNP,北島義俊社長)は、フロントガラスへの車載ディスプレーからの光の映りこみを防ぎ、運転席からの視認性を高め、車内デザイン設計の自由度や次世代カーナビゲーションシステムにも対応する「車載ディスプレー用視野角制御フィルム」の各種バリエーションを用意した。
DNPの「車載ディスプレー用視野角制御フィルム」は、カーナビゲーションシステムなどの夜間におけるフロントガラスへの映り込みを防ぐことから、これまで国内外の自動車メーカーなどに採用されている。今回DNPは、その視野角制御機能をさらに改善し、ディスプレーの光を、正面、上方、下方、左右など任意の方向にコントロールし、ディスプレイの設置角度等デザインの自由度に対応できる光制御フィルムを新たに開発した。カーナビゲーションやスピードメーターなどの車載ディスプレー機器の設置場所に応じて、最適な視野角制御フィルムを装着することで、運転の妨げとなることを防止する。
 車載用の液晶ディスプレーは、運転席の近くのカーナビやスピードメーターなどに使われるため、特に夜間はフロントガラスにディスプレーの映像などが映り込んで前方が見えにくくなり、安全性が損なわれるリスクがある。この課題に対してDNPは、各種ディスプレー用光学フィルムなどで培った光制御技術を活かし、ディスプレーの映像の光をコントロールして見る人の正面に集中させることで、運転の邪魔になるフロントガラスへの映り込みを防ぐ車載ディスプレー用視野角制御フィルムを2015年より提供している。今回DNPは、車載ディスプレー機器の設置位置やサイズに応じて、3次元のあらゆる方向に対し、運転席へ光を集中できるよう、本フィルムの視野角を制御する機能を高めた。

【視野角制御フィルムの新たな特徴】
視野角制御フィルムは、フィルム内に形成した微細なルーバーの形状によって、光の進む方向を制御するもの。今回、DNPが保有する最先端の光学設計・金型切削・微細加工の技術により、光の制御機能をこれまでの固定方向のみならず上下・左右の方向へ任意に光をコントロールすることができるようにした。微細な賦型形状を製品ごとにカスタマイズして、最適な方向に光の進行方向を制御する。これにより、視認性や映り込みの観点からこれまで制約のあったインパネ部分のデザインが自由に設計できるようになった。

【さまざまな車載ディスプレー機器への搭載例】
■意匠性を高めたインパネなどに水平に近い角度で設置する次世代車載ディスプレー機器
下方に映像などの光を集中させる視野角制御フィルムを使用することで、運転席からの視認性を高め、フロントガラスへの映り込みを防ぐ。
■運転席の低い位置などで、ほぼ垂直に設置する車載ディスプレー機器
上方に映像などの光を集中させる視野角制御フィルムを使用することで、運転席からの視認性を高め、リアガラスへの映り込みを防ぐ。
■大型の車載ディスプレー機器
左右方向に光を制御させる視野角制御フィルムを使用することで、大型ディスプレーの左右にわたり運転席からの視認性を高め、さらにフロントガラスへの映り込みを防ぐ。

【今後の展開】
DNPは車載ディスプレー用視野角制御フィルムを、国内外の自動車メーカーや車載ディスプレーメーカーを中心に提供し、2022年までに現在の年間売上げの5倍の50億円を目指す。