大日本印刷 セキュリティ性と意匠性に優れたホログラムを開発
2017年09月08日
大日本印刷(DNP,北島義俊社長)は、3次元コンピュータグラフィックス(3DCG)で作成した立体的な映像を被写体にしたエンボスホログラム*を開発した。同ホログラムは、高精細なCG表現による自然な立体感と質感、及び鮮やかな色彩を表現できることが特徴。建造物の微細な膨らみや立体感、動植物の模様など繊細な質感の映像表現を可能にした。これらの高い表現力によって、ひと目でわかる偽造・模倣防止の機能に加えて、より高いデザイン性を付与することが可能になった。
*エンボスホログラム : フィルム表面の微細な凹凸加工によって光の干渉縞を記録したもので、見る角度によって色がレインボーに変化し、左右方向の立体感を表現することができる。

近年、クレジットカードや身分証の偽造による金銭的被害や、各種ブランド品の模倣による価値の低下が深刻な問題となっている。このような社会課題に対して各企業は、偽造や模倣を防止する対策に力を入れている。
今回DNPは、動植物や建造物などの3DCGデータをもとに、より立体的でリアルな表現ができるエンボスホログラムを開発した。DNP独自の画像処理技術により高い表現力を実現することで、他者による偽造や模倣を困難にして、セキュリティ性を高める。
また、ブランド品に付けるホログラムには商品価値を高めるための魅力的な意匠性が求められ、紙幣やパスポート等でもその国のイメージ向上につながるようなデザイン性が求められている。DNPが新たに開発したエンボスホログラムは、高い表現力による偽造・模倣防止の機能に加えて、商品価値を高める魅力的な意匠表現に効果を発揮し、より高いデザイン性も付与することができる。

【同製品の特長】
○高い意匠性 : DNPの電子線描画によるホログラムの作製技術と3DCGのデータ作成技術により、表現する色の再現性を高め、より立体的で繊細な質感表現が可能となり、ニーズに合わせた魅力的なデザインができる。
○セキュリティ機能の強化 : 3DCGデータを使った高い表現力で偽造や模倣を困難にする。また、微小なマイクロ文字やLEDの光で真贋判定ができる機能*などを組み合わせることで、さらにセキュリティレベルを向上させることができる。

【今後の展開】
DNPは、ブランド保護が求められる高級商品、紙幣・商品券・ギフト券などの金券のほか、パスポートや国民IDカード、運転免許証など、高度なセキュリティが必要な製品などに新しいエンボスホログラムを展開し、今後3年間で約10億円の売上を見込んでいる。


開発したホログラム