凸版印刷 クラウド認証機能付きICタグ2製品を開発
2017年09月08日
凸版印刷(東京都千代田区、金子眞吾社長)は、NFC対応スマートフォンで読み取るだけでWebブラウザに判定結果を表示できる、クラウド認証機能付きICタグを開発した。今回、セキュリティ認証機能を持つ「真贋判定タイプ」と、開封情報を記録できる「開封検知タイプ」の2製品をラインアップ。酒類や服飾品、家電製品などを取り扱うメーカーなどに向け、2017年内に販売を開始する予定。
 同製品は、NFC対応スマートフォンをかざすだけで、ICチップ内部のNDEF(NFC Data Exchange Format)データを専用のアプリなしに読み込み、その認証結果をWebブラウザに表示できるICタグ。具体的には、ICタグに格納されている個別のID情報や認証情報から可変のURLを生成し、その値をクラウド認証した結果としてWeb ブラウザに表示し、真正性を確認できる。
 今回、ID情報とNFC対応スマートフォン読取時に演算した認証結果から製品の真正性を判定できるだけでなく、一度はがすと壊れてしまう脆性ラベル構造を採用した「真贋判定タイプ」と、アンテナ回路とは別に断線を検知する回路を持ち、検知回路が断線した後もICタグとして機能する「開封検知タイプ」の2製品を開発した。
 なお同製品は、2017年9月13日(水)から15日(金)に開催される「第19回自動認識総合展」(会場:東京ビッグサイト)のトッパンブースにて展示する。

■ 開発の背景
 IoTやロボティクスへの注目が高まる現在、生産現場や物流業界などにおいて、IC タグなどICT 技術を用いた生産・供給活動の自動化・最適化への動きが加速している。
同時に、世界的に拡大する模倣品や海賊版対策としても、ICタグの活用が拡大している。特にNFCタグは、専用のリーダライタだけでなく生活者が保有するNFC対応のスマートフォンでも読み取れるため、その活用が期待されている。
 凸版印刷は2003年から業界に先駆けてICタグ事業に着手。ICタグを用いた物品管理や資産管理ソリューション、ブランドプロテクション向けの真贋判定ソリューションなどを展開し、企業の物流センターや生産工場、海外での販売製品などに多数採用されている。
 今回、NDEF方式でありながらクラウド認証機能を持つ新製品を開発。従来は固定のURL情報を元にしたWebページへの直接アクセスや、Bluetoothを用いての機器ペアリングなどの利用にとどまっていたが、凸版印刷が従来培ってきたICタグの設計ノウハウにより、クラウド認証が可能なICタグの開発に成功した。

■ 同製品の特長
・専用アプリがなくてもICタグの認証が可能
同製品には、NDEFでクラウド認証が可能な特殊ICチップを採用。NFC対応スマートフォンで読み込むだけで、専用アプリを使うことなく認証結果をWebブラウザに表示できる。
・NFC対応スマートフォンでの読み込みが可能
NFC対応ICタグのため、専用のリーダライタがなくても生活者が保有するNFC対応スマートフォンで読み込みが可能。
・クラウド型サービスとの連携が可能
凸版印刷が従来提供している、クラウド型統合ID認証サービス「ID-NEX」と組み合わせることで、商品のライフサイクルを一元管理できるサービスの提供が可能。