大日本印刷 フルカラータイプのリップ型ホログラムを開発
2012年03月07日

大日本印刷(DNP、北島義俊社長)は、材料や生産設備などを改良して、明るさや量産性などが向上したフルカラータイプのリップマン型ホログラムを開発した。
現在モノクロタイプ(緑色)のリップマン型ホログラムは、高いセキュリティ性が評価され、ブランド保護用途を中心に国内外の50社以上で採用されるように なった。最近では、従来の緑色のモノクロタイプだけではなく、ホログラムを貼付する製品イメージとの調和や、企業のイメージカラーへのデザイン対応などの 要望が増えていることから、フルカラータイプについてもブランド保護用途向けに実用化した。この度、このフルカラータイプのリップマン型ホログラムについ て、明度の高い材料を使用することにより明るさを約2倍に引き上げるとともに、生産設備の自動化と省力化で生産性の向上を図ることにより製造コストを約半 分に削減することができた。意匠性の向上とコストダウンを実現したことで、キャラクター製品のライセンスシールや高級グッズなどのブランド保護用途などに 販売していく。

【フルカラータイプのリップマン型ホログラムの特長】
リップマン型ホログラムは、フィルムに塗布した特殊なポリマーに、屈折率の変化による干渉縞を形成することで製造され、その干渉縞に入射する光の回折現象 により立体的なホログラム像が再生される。奥行き感のある表現に優れ、立体感が得られることから、高い意匠性と強固なセキュリティ性能が世界的に評価され ている。
フルカラータイプのリップマン型ホログラムは赤・緑・青のレーザー光に感光する特殊な材料を使用し、この光の3原色を掛け合わせることで、フルカラー表現 が可能になる。モノクロタイプのリップマン型ホログラムに比べ、フルカラーにする事でさらにリアルな立体表現が可能となる。
1.高度なセキュリティ性
フルカラーによる、よりリアルな立体表現が可能で、さらに高い偽造防止効果を有しています。また、特殊な材料と製造プロセスが必要なため、DNPを含む世界で数社しか量産に対応できていないため偽造が極めて困難。
2.高いデザイン性と多彩な画像表現
①見る角度を上下左右に変えると、ホログラム上の同一位置に、複数の異なる立体画像を表示することができる。
②マイクロ文字や証券彩紋などのデザイン表現を、従来は2次元画像であったのに対し、3次元化してホログラム画像として記録することが可能で、セキュリティ性も向上する。ルーペなどで拡大して確認することで、真贋を判定できる。
③ホログラムの特定領域にレーザー光を照射し、その反射光が特殊な機器の表示窓に投影されると、ホログラムの絵柄にはない文字や画像が映し出され、真贋を判定することもできる。
④フルカラー用の材料を使用することで、緑色の表現に加え、赤色、青色のモノクロ表現も可能になる。

【今後の展開】
DNPはフルカラータイプのリップマン型ホログラムを、高い意匠性とセキュリティ性から、キャラクターライセンスシールやデザイン性のある高級品のブランド保護など、高度なセキュリティを必要とする製品向けに展開し、2015年度までに約5億円の売り上げを見込んでいる。

なお、3月6日から9日に東京ビッグサイトで開催されている「NFC&Smart World2012」に同製品を出展中。