凸版印刷  デジタル掛軸コンテンツ『国宝 六道絵』を製作
2017年07月14日
独立行政法人国立文化財機構奈良国立博物館(奈良県奈良市、松本伸之館長)と凸版印刷(東京都千代田区、金子眞吾社長)は、仏教において命あるものが輪廻するとされる6つの世界の様相を描いた、聖衆来迎寺(しょうじゅらいこうじ)(滋賀県大津市)所蔵の国宝「六道絵(ろくどうえ)」全15幅を再現したデジタル掛軸コンテンツ『国宝 六道絵』を製作した。2017年7月15日(土)から9月3日(日)まで、奈良国立博物館で開催される1000年忌特別展「源信 地獄・極楽への扉」の会場で公開する。

 今回製作した『国宝 六道絵』は、凸版印刷のVR技術を用いて再現された国宝「六道絵」を、自由に鑑賞できるデジタル掛軸コンテンツ。1000年忌特別展「源信 地獄・極楽への扉」では、約11年ぶりに「六道絵」の全15幅がそろって展示されるが、作品
保護の観点から展示期間が約3週間に制限されている。同コンテンツを製作したことで、全展示期間を通じて全15幅の鑑賞が可能となった。
 同展では、会場内のモニターに表示されたコンテンツを、連動したタブレット端末で操作することで、見たい掛軸を自由に選択し鑑賞することが可能。4K解像度80インチモニターを用いることで、原寸大表示されたコンテンツを目の前で鑑賞できる。また、
表示されたコンテンツを2.5倍まで拡大できるため、実物の展示では見ることのできない、緻密に描かれた絵柄の細部まで鑑賞できます。さらに、モニター上に表示された、「六道絵」に描かれた物語のうち代表的な75の場面の解説で、「六道絵」の世界をより詳しく知ることができる。

■ 国宝「六道絵」について
 国宝「六道絵」は、仏教において命あるものが輪廻(りんね)する6つの世界、地獄道(じごくどう)、餓鬼道(がきどう)、畜生道(ちくしょうどう)、阿修羅道(あしゅらどう)、人道(にんどう)、天道(てんどう)に加え、2つの経典と閻魔王庁の様子を描いた全15幅の作品。六道の描写の多くは源信の「往生要集(おうじょうようしゅう)」に依拠する。描写は細部まで精緻を極め、鎌倉時代の絵画を代表する名品に数えられる。「六道絵」は特別展「源信 地獄・極楽への扉」で11年ぶりに全15幅そろって公開される。