大日本印刷 直線的な開封性やシール性、耐熱性に優れた包装用フィルムを開発
2017年04月21日
大日本印刷(DNP、北島義俊社長)は、食品などの包装用の次世代フィルムとして、直線的な開封性やシール性、耐熱性に優れた「DNP直進開封シーラント IL-CUT」を開発した。このIL-CUTを包装材に使用することで、レトルト食品用のほか、テトラ型などの特殊な形状でも、ハサミを使わずに手で綺麗に開封できる。
同製品が今回、江崎グリコの新商品「プッチーザ」に採用された。

近年、多くの人にとって使いやすいユニバーサルデザインの導入が進み、子供やシニアでも、より少ない力でまっすぐ綺麗に開封できる包装材が求められている。包装材の多くは、異なる性能を持ったフィルムを2~3層に貼り合わせて、内容物保護などの高い性能を持たせている。従来は、表層のフィルムを引き伸ばすことで直線的に開封できる機能を持たせていたが、包装材では厚みがあり、シール機能を持った最内層のシーラントフィルムの影響で、まっすぐに開封しにくいことがあった。この開封性を向上させるためにシーラントフィルムを延伸するとフィルムの融点が上がってしまい、袋型に加工する工程や内容物を充填した後で封をする工程などでより高温での処理が必要となるため、表層のフィルムが溶けてしまうといった課題があった。
このような課題に対して今回DNPは、シーラントフィルムの延伸後もフィルムの融点を下げる工夫を施すことによって、従来と変わらないシール性と耐熱性を確保し、直線的な開封性にも優れた「DNP直進開封シーラント IL-CUT」を開発した。

【「DNP直進開封シーラント IL-CUT」の特長】
○包装材として直線的な開封性に優れており、切り口から最後まで直線的に切ることができる。
○従来と変わらないヒートシール性(熱接着性能)を保持し、製袋適性に優れている。
○135℃程度の熱にも耐えられるため、レトルト食品の高温殺菌にも対応可能で長期保存ができる。



【江崎グリコのプッチーザに採用】
「DNP直進開封シーラント IL-CUT」は、2017年3月28日発売の江崎グリコのスナック菓子「プッチーザ」に採用された。テトラ型のパッケージ形状でもまっすぐに開封しやすくなっている。




DNPは、「DNP直進開封シーラント IL-CUT」を食品、医薬品、日用雑貨業界などに向けて販売し、2020年度に10億円の売上を目指す。