凸版印刷 シート型生体センサーを開発、センサーで眠りを見える化
2017年04月05日
 凸版印刷(東京都千代田区、金子眞吾社長)は、圧電素子により生体信号を取得できるシート型振動センサー事業を展開している。
 このたび、利用者の睡眠状態をリアルタイムに解析できるシート型生体センサーを開発。介護・看護業界や高齢者住宅向けに、リハビリ効果の最大化や、スタッフの業務負荷削減を目的として、2017年10月より販売を開始する予定。なお、利用者が装着することなく、睡眠状態をリアルタイムに解析できるシート型生体センサーは、同製品が日本初。
 同製品は第1弾として、2017年4月1日にオープンした医療法人社団健育会 大泉学園複合施設 ねりま健育会病院(東京都練馬区、酒向正春院長、以下 ねりま健育会病院)にて、2017年4月下旬より動作検証、5月下旬から実証実験を実施する予定。

 同製品は、ベッドマットレスの下などに設置するだけで利用者の心拍や呼吸などの生体信号をもとに、睡眠状態をリアルタイムに把握できるシート型生体センサー。山形大学工学部応用生命システム工学科の新関久一教授の協力のもと開発した独自のアルゴリズムで、取得した生体信号を解析。レム/ノンレム睡眠といった睡眠状態の把握が可能になった。
 介護・看護施設は本製品を導入することにより、利用者の睡眠状態がリアルタイムに把握できるため、就寝時間中の適切なタイミングでの声掛けや、睡眠の上質化によるリハビリ効果向上などが期待できる。

 なお同製品は、2017年4月5日(水)から7日(金)まで開催される「第8回高機能フィルム展」(会場:東京ビッグサイト)のトッパンブースにて展示する。
     
 少子高齢化が進み介護サービスの整備・充実が求められる中、介護現場におけるリハビリテーション効果の最大化と、介護従事者の負荷軽減が大きな課題となっている。そのような状況において、生活行動として不可欠な要素である「睡眠」の内容把握や分析への取り組みが進んでいる。
 睡眠状態を計測するセンサーとしては従来、身体装着型の製品はあったが、睡眠中に外れてしまったり、煩わしく感じてしまったりといった課題があり、利用者が装着せずに睡眠状態を高精度にリアルタイムで取得できるセンサーが求められていた。
 凸版印刷は今回、利用者が装着することなく、睡眠状態をリアルタイムに解析できるシート型生体センサーを日本で初めて開発。高精度の心拍信号および呼吸信号を独自のアルゴリズムによって解析した情報と、脳波との相関関係を見出すことにより、同製品の有効性を実証した。

■ 同製品の特長
・睡眠状態を独自のアルゴリズムにより解析
山形大学・新関教授の協力により開発した独自のアルゴリズムにより、心拍・呼吸データをもとに、レム/ノンレム睡眠といった睡眠の深さを計測できる。
・睡眠データをリアルタイムで活用可能
利用者の睡眠状態をリアルタイムに把握できるため、施設スタッフが適切なタイミングでサポートできるだけでなく、集積された睡眠データにより日々の睡眠の質を
確認し、投薬判断やリハビリメニューのカスタマイズに活用できる。
・利用者が装着することなく生体情報の入手が可能
利用者の生体信号を電気信号として取得できるセンサーのため、利用者が装着することなく生体情報が入手できる。
・ベッドマットレスの下に敷くだけで設置完了
薄いシート形状のため、設置のための特別な施工が不要。

■ 価格
生体センサー 約10万円/台
  (※管理PCやクラウドサーバ、タブレット等は別途見積)

 凸版印刷は今後、本製品を介護・看護や高齢者住宅業界へ向けて拡販、2018年に関連受注を含めて約2億円の売上を目指す。