凸版印刷 屋外向け、コーティング方式の蓄光シートを開発
2017年03月28日
 凸版印刷(東京都千代田区、金子眞吾社長)は2016年4月より防災・減災用蓄光フィルムシリーズ「LUMITOP(ルミトップ)」を開発・提供している。
 このたび、LUMITOPシリーズの新製品として、屋外向けでは国内最高水準となる「JIS Z 9097:2014 II類」に準拠した高輝度・長時間の残光性能を持つ蓄光シートを開発した。屋外向けの避難誘導標識はもちろん、夜間照明がない場所での安全表示など、防災や防犯・安全対策向けに、2017年6月から販売を開始する。

 同製品は、太陽光や屋内光などの光エネルギーを蓄えることで、暗闇で青緑色に自己発光が可能な蓄光シート。基材となるフィルムに蓄光材料をコーティングする製造方式を採用し、屋外向けの津波避難誘導標識システム規格「JIS Z 9097:2014 Ⅱ類」に準拠。キセノンランプで60分間照射すると、12時間後に10mcd/㎡を超える残光性能を実現した。また、フレキシブルで軽量なため曲面への展開が容易なほか、シート形状のため加工適性が高く、シート単体から成型品まで幅広い製品への対応が可能。

 なお同製品は、2017年4月5日(水)から7日(金)まで開催される「第8回高機能フィルム展」(会場:東京ビッグサイト)のトッパンブースにて展示する。

 災害などの非常時には社会インフラが寸断されることにより、被災後の避難・救助活動や復旧・復興活動に影響が出るなどの問題が起こっている。特に夜間に被災し電力供給が断たれた場合を想定した屋外での避難誘導の安全性確保について、喫緊の対策が求められている。従来、金属板に蓄光材料を塗布する屋外用の蓄光看板はあったが、金属製のため重量や加工適性などに課題があった。
 これらの課題に対し、凸版印刷独自のコーティング技術により、屋外向けとして最高水準の高輝度・長時間の残光性能を持つ蓄光シートを開発。青緑色に発光するため視認性が良いだけでなく、シート形状のため加工適性も高く、さまざまな用途への展開が可能。

■ 同製品の特長
・高輝度・長時間の発光を実現
津波避難誘導標識システム規格である「JIS Z 9097:2014 Ⅱ類」に準拠した方法で60分間照射すると、12時間後に10mcd/㎡を超える残光性能を実現した。
・屋外環境でも使用可能な高い耐水性・耐候性
凸版印刷独自のコーティング技術と材料設計により、高い耐水性・耐候性を実現。屋内はもちろん、避難誘導看板など屋外での使用が可能。
・幅広い用途展開
シート形状のため、印刷などの加工適性が高く、幅広い用途への展開が可能。

今後、凸版印刷は、同製品を防犯や交通安全向けの標識やサインはもちろん、工場やオフィスの労災対策などに向け拡販、2020年にLUMITOPシリーズ全体で約20億円の売上を目指す。