【各地で新年会】日本フォーム工連 チャレンジ精神で独自のマーケットを持つ
2017年01月27日
 日本フォーム印刷工業連合会(小谷達雄会長)は1月26日、文京区関口・ホテル椿山荘東京で会員・特別会員並びに関連会社、来賓が集い新春懇親会を開催した。懇親会に先立ち、東海メディカルプロダクツ会長の筒井宣政氏を講師に迎え、『娘が遺(のこ)したものづくりの心』をテーマに新春講演会が行われた。
 懇親会で、小谷会長は「数年前、話題になった言葉“ブルー・オーシャン”は自由経済の中で独占市場を作る。“ブルー・オーシャン”の逆の言葉で、“レッド・オーシャン”だが、血みどろの海での価格競争だ。“ブルー・オーシャン”は独自の市場で独自の技術で社会に貢献し、お客さまに満足してもらう。我々は“ブルー・オーシャン”を目指していきたい。櫻井前会長が“ファースト・ペンギンの話しをしていたが、チャレンジ精神で独自のマーケットを持つことではないだろうか」と促した。
 次いで、来賓の最上欣也経済産業省商務情報政策局文化情報関連産業課課長補佐は「印刷産業全体は厳しい状況が続いていると認識している。印刷産業はものづくり産業で、長年培った技術はIOT社会においても社会から求められる産業だ。2020年オリンピック・パラリンピックの準備が本格的になり、日本に対して世界中から注目を浴びるチャンスだ。印刷産業は地域のネットワークをフルに活用した情報発信が重要だ。また信頼、技術とともに未来への投資も重要ではないかと思う」と祝辞を述べた。
 引き続き、宮腰巌日本印刷産業機械工業会会長は「平成26年にスタートした生産性向上設備投資減税の証明書発行件数は10,200件になり、昨年の暮れ、設備投資減税の2年延長が採択された。2020年のオリンピックに向け、生産性向上と新しい価値の創造を願う」と述べた。
 この後、神戸好夫日本印刷産業連合会専務理事の発声で乾杯し、懇親に入った。懇親の途中で恒例のビンゴゲームが行われた。


 小谷会長

【新春講演会】
 同連合会では毎回素晴らしいゲストを迎え講演会を開催している。今回、半年前から講演依頼していた東海メディカルプロダクツ会長の筒井宣政氏を講師に迎え、「ものづくりの心」を伝えた。
 同氏はこれまで、『ルビコンの決断』や『カンブリア宮殿』などのテレビ番組で紹介されている。重い先天性心臓疾患を抱えた娘を救いたいという思いから、人口心臓の開発研究を続け、弱った心臓を一時的に補助する医療器具“バルーンカテーテル”の国産化を大企業に先駆け完成させ、多くの命を救ってきた。
 講演では、父親が創業した樹脂加工会社・東海高分子化学の後継者としての道を歩み始めたが、会社が巨額の借金を抱えていることを知り、20代にして多額の借金を背負うことになった。しかし、単身でアフリカへ行って売り込むなどをして柔道で鍛えた精神で、返済に72年かかるはずの負債をたった7年で完済したという。
 そして、次女が先天性の重い心臓疾患に患い、「愛するわが子の命を救いたい」という強い思いから、医療器具メーカーに変え、バルーンカテーテルの開発経緯を述べた
 最後に、ものづくりに対する日本と欧米の考え方を比較し、締めくくった。
 同氏は、これまでEYワールド・アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー2016日本代表、旭日双光章、高分子学会フェロー賞など数多くの賞を受賞している。


 講演する筒井氏