凸版印刷・トッパンフォームズ 重要文化財「東征伝絵巻」の高品位複製を制作
2016年07月28日
 律宗総本山 唐招提寺(奈良県奈良市、西山明彦長老、以下 唐招提寺)と凸版印刷(東京都千代田区、金子眞吾社長)、トッパン・フォームズ(東京都港区、坂田甲一社長、以下 トッパンフォームズ)の3者は、唐招提寺の開祖、鑑真和上の半生を描いた重要文化財「東征伝絵巻」の高品位複製を制作した。
 奈良国立博物館で2016年7月31日(日)に開催される小・中学生向け講座「きく!みる!ふれる!東征伝絵巻」では、同複製絵巻に実際に触れる体験イベントが実施される。さらに今後、同複製絵巻は唐招提寺に保管され、今後講話や講演会などで活用される。

 「東征伝絵巻」高品位複製は、凸版印刷が開発した文化財専用の大型オルソスキャナを用いて取得した高精細アーカイブデータを活用し、唐招提寺、奈良国立博物館の監修のもと、凸版印刷のカラーマネジメント技術と高精細画像処理技術を用いて精確に再現している。また、トッパンフォームズが福井県越前市の越前和紙メーカーと共同開発した長尺プリント用特漉き和紙「鳥の子和紙」を使用。長尺出力が可能なプリンタを用い、同社が独自開発した歪みなく高速出力する技術によって最長約20メートルの絵巻を継ぎ目なく出力している。

■ 重要文化財「東征伝絵巻」について
 重要文化財「東征伝絵巻」は、奈良時代に書かれた大和上の伝記「唐大和上東征伝」を元に、鎌倉時代、鎌倉・極楽寺の僧、忍性が制作を発願、唐招提寺に奉納した。以来、自らの生命の危険を顧みずに、日本の仏教発展のために渡来した大和上の業績を世に知らしめるものとして、大和上が自ら創建した唐招提寺に大切に伝えられている。この作品は、公開できる期間や場所が限られ、多くの人々が鑑賞することが難しい状況となっている。今回複製を制作したことで、より多くの人が絵巻を鑑賞したり、触れたりできるようになった。