大日本印刷と世界大手の紙容器メーカー・SIG(スイス)が日本で協業
2016年07月04日
 大日本印刷(DNP,北島義俊社長)と、飲料や食品向け紙容器メーカーの世界大手であるSIG Combibloc Group(SIG、本社:スイス 代表者:Rolf Stangl氏)は、日本市場における飲料・食品用紙容器事業で協業することに合意した。
 現在、国内の飲料向け液体紙容器は、上部が三角の屋根のようなゲーブルトップ型と、全体が四角いレンガ型が主流を占め、形状の独自性に乏しく、商品の差別化が難しいことが課題となっている。
DNPは1978年から、「Lカートン」「Lアルミカートン」「Lロールミニ」などの名称で飲料や酒類製品向けの液体紙容器及び充填システムを販売している。国内のアルコール飲料類の紙容器及び充填システムで高い販売シェアがあり、PETボトル用などの無菌充填システムは多くの飲料・食品メーカーに採用されてきた。
 一方SIG社は、飲料カートンを欧州で最初に製造した企業であり、食品、飲料の無菌充填カートンビジネスにおいて40年以上の実績がある。また、再封可能な口栓付き紙容器や固形物が充填できる紙容器など、特長のある無菌充填紙カートンシステムを欧州で最初に提供している。製品ラインアップは口栓付きのCombidome(コンビドーム)やCombifit(コンビフィット)など、形状に特長のある製品を保有し、形態・容量・開封方法を合わせると約300品種に上る。これらに加え、果物などの固形物充填システムを組み合わせた紙容器製品の提供を通じて、日本の生活者に新たな価値を持つパッケージを提供できる可能性を持っている。


Combidome(コンビドーム)               


Combifit(コンビフィット)
両社は、日本国内においてSIG社の飲料・食品用紙容器と充填システムの販売について協業することにより、両社の事業を拡大するとともに環境配慮型製品としての紙容器の市場活性化を図る。

【SIGの充填システムの特長】
SIGの充填システムは、ドリンクスプラス(drinksplus)という名称で飲料に果物、野菜、シリアル、ゼリー等の小型固形物を入れる事も可能で、既にアジアでは中国、韓国で広く採用されている。飲料カートンにこのような固形物を入れられるのはSIG社の無菌充填システム独特のもの。加えて同社の充填システムは、最大24,000カートン/時間という紙容器では世界最高水準の充填スピードを有するとともに、短時間での品種替えや資材ロスが少ないという特長もあり、柔軟性と低コストを両立することが可能。

【SIG社について】
2015年の時点でSIG社は、従業員数5000人(40カ国)で、年間約310億カートン(牛乳、乳飲料、ジュースなどの清涼飲料、食品等)を販売し、年間売上は17億2千万ユーロ。全世界で1100台以上の充填機が導入されており、50以上の製品分野で約10,000種類の製品がSIG社のシステムで製造されている。

今後、両社は共同で、2016年6月に日本市場における販売促進活動と事業推進に向けた準備を開始し、2017年春の販売開始を目指す。